

クラブの条件としてMsとAを掲げましたが、あなたに最適なクラブの条件
としては、それらの値があなたの快適なスイング感覚を保証するものでなければ
ならないのです。
@スイング時に感じるのクラブの重さ(Ms)の感覚があなたのスイング体力
に合致していること。
Ms/(A−20)の値があなたに最適であること
Aシャフトの硬度(剛性)があなたのスイングスタイルに合致していて、
快適なヘッドのスピード感が得られること。
シャフト硬度及び(A−60)/(L−70)の値の組合せが
あなたに最適であること
注) @,Aについては次々に詳しく解説いたします。
スイング時のクラブの重さは、クラブのスイング回転という仕事であり、
単純なクラブの重さ(W)ではなく、実はクラブの回転モーメントである
慣性モーメント(Ms)なのです。
そして、その時あなたが感じるクラブの重さの感覚はMs/(A−20)で
表されることが分かりました。
Ms/(A−20)の大きいクラブをスイングするにはクラブを重く感じる
ので、比例して強いスイング体力と技量が必要でです。
現在使用しているクラブの中で、一番気に入っている調子の良いクラブの
Ms/(A−20)の値を知ることが、即ちあなたの現在のスイング体技力を
逆に知ることになるのです。
更に、どのクラブもその値を統一することにより、同じスイング感覚が
期待できるのです。
(詳細は「ゴルフィング・メソッド」をご覧下さい)

スイング時あなたが感じるクラブの長さは単純なクラブの長さ(L)ではなく
クラブの重さが集中している重心位置までの長さであるバランスアーム(A)
なのです。
そして、その時あなたが感じるヘッドスピードの感覚は
シャフトの硬度と(A−60)/(L−70)の組合せ
に起因するものと考えられることを発見しました。
あなたが最適なヘッドのスピード感を得るには、
シャフトの硬度と(A−60)/(L−70)の値を
最適にマッチングさせなければならないのです。
現在使用中のクラブの中で一番気に入っている調子の良いクラブのシャフトの
硬さと(A−60)/(L−70)値があなたに適した組み合わせなのです。
更に、どのクラブもその値と硬さを統一することにより、同じヘッドスピード
の感覚が期待できるのです。
(詳細は「ゴルフィング・メソッド」をご覧下さい)

Ms/(A−20),(A−60)/(L−70)と出没した
”A”とは一体何者でしょうか?
それは、上記図に示すようにクラブの重心位置をグリップエンドから測った
長さです。ここでは”バランスアーム”と言いました。
実は、このAがスイング中にクラブが示す機能に大いに関係しているのです。
Aは、 @スイング中のクラブの長さの感覚です。
Aスイング中のクラブの重さ(Ms)とその重さ感覚
Ms/(A−20)) の影の主役です。
Bスイング中にクラブの質量(重さ)が集中し、シャフトを大きく
しならせるヘッドスピード感の重要な要点です。
即ち、Aの大きさにより、クラブを長く感じたり短く感じたり、スイングを
重く感じたり軽く感じたり、シャフトのしなりを大きくしたり小さくしたり
してヘッドスピードを実感するのです。
このようにスイング感覚に非常に重要な要素であるバランスアームAは、
どのように決まってしまうのでしょうか?
それは非常に単純で、ヘッド、シャフト、グリップの質量(重さ)の割合で
決まります。基礎的にはグリップとヘッドの質量割合で決まるのです。
(詳細は「ゴルフィング・メソッド」をご覧下さい)

スイングスタイルには、良し悪しは別として、概略的に次の四つのタイプに
分けられます。
@身体の回転でスイングするタイプ(非力者、女性などに推薦)
A腕力でスイングするタイプ(強力初心者などに見られる)
B身体の回転と非力腕力の総合力でスイングするタイプ(熟練者など)
C身体の回転と強力腕力の総合力でスイングするタイプ(上級者・プロ級など)
更には、これらに次のパターンが加わります。
1)ダウンスイング主体のパターン
2)アッパースイング主体のパターン
スイング中に感じるヘッドスピードの感覚はスイングスタイルによって異なる
ので、夫々のスイングスタイルに最適な
シャフトの硬度と(A−60)/(L−70)の値の組合せ
が必要なのです。
例えば、以下の様です。
@−1)の場合では、軟らかめのシャフトで(A−60)/(L−70)
は小〜中程度
A−2)の場合では、硬めのシャフトで(A−60)/(L−70)
は小〜中程度
B−1)の場合では、軟らかめのシャフトで(A−60)/(L−70)
を中〜大程度
C−1)の場合では、硬めのシャフトで(A−60)/(L−70)
を中〜小程度
(詳細は「ゴルフィング・メソッド」をご覧下さい)

飛距離アップの重要な条件の一つにヘッドスピードの大きさがあります。
最高のヘッドスピード感覚には最適なシャフトの硬度と
(A−60)/(L−70)の値のベストマッチングが欠かせません。
それには二つの方法があります。
@ 重いヘッドで硬いシャフトのクラブを速くスイングする。
力強い体力のあるプレイヤー向きで、バランスアームAを短めにします。
A バランスアームAの長い軟らかいシャフトのクラブをゆっくりスイングする。
非力なプレイヤー向きで、ヘッドではなくクラブを軽めにし、身体の回転で
ダウンスイング重視にしてゆっくりスイングにします。
長いバランスアームAはシャフトをしならせヘッドスピードを加速させます。
ここでも影武者Aの登場です。
グリップとヘッドの質量調整でバランスアームAを効果的に調整することができ
シャフトのしなりを効果的に引出すことができるので、シニア、女性など体力の
無い人には効果てきめんなのです!
ただしアッパースイングを重視する人にとっては長いAは適しません!
重力に逆らってクラブを振り上げてボールを飛ばそうと無理をしているからです。
ボールの飛距離に直接的に関与するのがヘッドの質量です。
即ち質量が大きい程ヘッドの運動量が大きくなり大きな飛距離が期待できます。
しかし、重過ぎるとスムーズなスイングができなくなる(Msの増加)ので
ヘッドを重くするのは最後の最後の調整です。
ボールの飛距離と方向性に大きく関係するシャフトの長さ及び
しなりとねじれは、物性的に質量に大いに関連しています。
即ち、長さが長い、硬い、しなりにくい、ねじれにくいものは重めであり、
反対に長さが短い、軟らかい、しなりやすい、ねじれやすいものは軽めです。
自分に最適な長さとしなりのシャフトを選ぶことがクラブ選びの第一歩です。
太さが重要ですが、グリップの質量調整がバランスアームAを
大きく変化させる最強の立役者なのです。
しかし最も重要なことは、大きいAはスイング中のクラブの重さ(Ms)を
大きくすると同時にシャフトをしならせる結果ともなることです。
勿論、それに耐えうる体躯と技量が必要です。
スイング中のクラブの重さ感覚 Ms/(A−20)は、いわば自分の
スイング体技力を表すとも言えるもので、その限界をを見極めながら
シャフトの硬度に照応したバランスアームAの大きさを決めること
が最大のポイントなのです。
(詳細は「ゴルフィング・メソッド」をご覧下さい)

クラブを購入する時に上記のように
Ms/(A−20)や(A−60)/(L−70)
値がシャフトの硬度と同時に表記されていれば、自分の体技力とスイング
スタイルに合ったクラブを簡単に選択することができるのです!!
これらの表記法も提案しています。⇒ FOVIX No.
詳細は次の「ゴルフィング・メソッド」をご覧ください。
「ゴルフィング・メソッド」のレポートには、大槻義彦理学博士
早稲田大学名誉教授より、「大変興味を引く内容でした」とのコメントを
戴きました。
是非ご意見をお寄せ下さい!
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