河童(かっぱ)

[説][][][]

■説明

 水の妖怪で、全国の川や湖沼や海に生息しています。身長1m前後、頭に水をたたえた皿を持ち、背には亀の甲羅、手足の指には水掻きがあります。体はぬめぬめした皮膚というのが一般的ですが、体毛がび っしり生えているという説もあります。体色は深緑やもっと黒に近い色などで、魚臭い体臭をしている。腕は左右がひとつにつながっているため、引っ張ると以上に伸びたり抜けたりします。人間や馬を溺れさせて殺すなど恐ろしい面がありますが、田の神(水神)としても祀られ水難避けが祈願されます。いたずら好きだが義理堅い、善悪入り交じった妖怪です。
 独自の言語で会話を行う上、簡単な人語なら理解し、話してくる場合も有ります。地方によって、呼び名がまちまちで、川太郎、ガラッパなどと呼ばれています。
 出現数は1匹から、十数匹の場合もあります。
 また、「河童の秘薬」と呼ばれる骨折さえ治せる薬の制作が得意。このため、傷を負って逃げられれば、どんな傷でも次に現れる時には全快してしまいます。この薬を気に入った者に贈る事もあると言われています。

出展:『退魔鬼行』

[][戻る][TOP]