PHOTO LIBRARY 2000-Aug.   シパダン−4:【陸上編】



●アクセス

シパダンへの道のりが結構遠いことは確かです。午後1時に成田出発。クアラルンプールで乗り継いでコタキナバルに着いたのが午前0時。コタキナバルで一泊して翌日は5時起き(@@;。午前6時にコタキナバルを出発して午前7時にタワウに到着(国内線)。コタキナバルでは荷物の重量が2.6Kgオーバーでしたがお咎めなしでした。タワウからはワンボックスカーに乗って陸路で港町のセンポーナに行きます。もう、何回も通っている道なのですっかり景色を覚えてしまいました。地理の授業で習ったように、マレーシアではたくさん植えられているゴムの木の林が延々と連なっています。ところどころカカオの木もあるという感じです。センポーナには9時過ぎに到着。ここで直ちに10人乗りくらいのボートに乗り換えて、一路シパダン島を目指します。いつもだと30分くらいで着くのですが、今回は波が高くて1時間以上かかりました。疲れた。

●島の様子

なんといっても誘拐事件の後だったので、ねらい通り人はほとんどいませんでした。昼も(写真1)夕方も(写真2)ふらふら歩いている人間はほとんどいません。前から噂のあった入島制限も本当に実施されているらしく、1サービス12程度までとのことでした。前回とちがって、島には軍隊も常駐していました。島を1周すると(といっても1周30分くらい)それらしい人々もいましたし、桟橋に軍艦が立ち寄るは、定期的に軍の飛行機が低空で通過するはで、ちょっとものものしい感じが楽しめました。

●シパダンダイビングセンター(SDC)

シパダンでは宿とダイビングサービスが一体となっています。入島制限が行われるにしては、拡張工事が行われていて大人数でも受け入れOKってな感じになっていました(写真3)。で、食堂なんかもわりと広々としています(写真4)。日中はほとんど、この食堂でたむろすることになります。1日5本以上潜るとかいうことをやろうとすると部屋に帰っている時間は無いのです。とは言え、水面休息時間はゼロではないので、木陰で本など読むときは海際のテラスで寝転がります(写真5)

宿はと言うと、これはかなり質素なものであります。コテージというかバンガローみたいなところに泊まります(写真6)。島ではみんな裸足なので、外から部屋に入るときは、たらいの水で砂を落としてから中へ入ります。部屋は2人で1部屋という感じです(写真7)。当時は、ゲストが少ないので1人1部屋でした。写真だと広く見えるのですが、これは広角レンズによる錯覚です。実際は広いとは言い難いが、まあ機能上の問題はありません。部屋の作りはあまり密閉度が高くないので、当然クーラーなんて無し。代わりに扇風機があります。何も無いよりはありがたいです。蚊も入ってくるので、蚊帳もありがたい。なんだか、寝に帰ってくるだけの下宿みたいな風情ではあります。豪華なリゾートライフなどというものは期待しない方がいいでしょう(シパダンに来る人でそういう勘違いの人はいないとは思いますが)。

●その他

2年前はSDC前の砂浜がほとんど無くなっていて、水上コテージ化は必至かと思われていました。その後、桟橋近辺の工事による影響なのかどうかはよくわかりませんが、桟橋の向こうの砂が移動してきてSDCの前には広い砂浜が出来ていました。桟橋の向こうにはプラウ・シパダン・リゾート(PSR)というサービスがあります。以前はビーチバレーができるほどの広々とした砂浜を持っていたのですが、現在では砂が無くなってしまい、波間に洗われている状態となってしまいました(写真8)。栄枯盛衰というかなんというか、いずれはSDCもこのようになるのだろうか?

ところで、最終日は飛行機の都合で1人取り残されることになったのですが、なんとこの日はSDC全体でもゲストは私ひとりだけという状況になりました。これは、自分ひとりだけの貸し切りで好きなところに行けるなぁと期待したのですが、なんと当日は急に耳が中耳炎っぽくなって、その日のダイビングはキャンセルしてしまいました。すさまじくマターリした1日でしたが、これはこれでいい経験だったかなと思います。 
  真昼の桟橋:25KB

夕陽の桟橋:20KB

シパダンダイブセンター前:27KB

食堂:43KB

テラス兼通路:50KB

コテージ外観:44KB

コテージ室内:16KB

波間のPSR:34KB



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