三日目 その3

 深明線のあとらしいけれど、どことどこをつなぐ線なのかはわからない。まあ、「深」の部分は美深なんだろうけどね。「明」を知っている人がいたら教えてください〔伯爵注:「深明」ではなく「深名線」が正しいとのこと。何のことはない、名寄の頭の字をとっていただけでした、、、〕。

 美深の道の駅で味噌ラーメンとコロッケを食べる。コロッケはツーリングマップルにのってうまそうだったけれど、なんのことはない、デパートの惣菜売り場でビカビカのライトの下にあるころっけと変わりのない、油っぽいものだった。

 店の人に駅舎の位置を確認しバイクを走らせるも、それらしいところは見あたらない。通りがかりのおっさんに聞くと「あ〜、とろっこの駅か?」と。こっちはトロッコかどうか知らんが、とにかく教えられた方向にバイクを走らせる。森の中をふかく分け入っていくが一向にそんなものは現れる気配がない。時々右側に朽ち果てた線路ののっかった橋が目に付くのだが

 で、この日はびふか温泉に一人で泊まった。なんか、一人になりたいとずっと思っていたのに、飯を食うときに一人ぽっちなのはとても寂しかった。
 翌日は霧の中、旭川に抜ける。買い物公園の喫茶店でモーニングセットを食す。思いがけず漫画の豊富な店で、思わず「マスターキートン」の最終巻を熟読。ふ〜ん、こんなオチだったのね。

 あ〜お金も一杯使ったし、久しぶりに12号線をチンタラのんぶり帰りますかってんで下道忍耐の道中(しかし、これが後ほど悲劇を生むことに)。

 とまあ、3泊4日ではありますが、ぼぉ〜っとする旅の魔法にかかってしまいましたよ。社会復帰するのが大変ですが、一年に一度は、オートバイにまたがって旅がしたいな。天気に恵まれたのが今回の旅の一番の感謝!だな。

左)この山中の道は寂しかった

右)買い物公園のシンボルとともに

左)先祖参りに上幌向のお寺へ。あとで判明するのだがリアのヘッドガスケットからオイルがぽた〜りぽたり。修理代なんと3万円なり。

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左)美深の道の駅

右)朱鞠内に行く途中で

総走行距離 1200キロ