ハワイ時差ボケ&ブロークンイングリッシュでトライ編

時計を見ると午前0時45分(まだ日本時間)。ふつうならまだ飲んでいるか、締めのラーメンでもすすっている時刻に、アップルデニッシュとりんごジュースが配られる。俺の両脇のおっさんはそれをもくもくと咀嚼し、飲み込んだ。とてもじゃないが俺には無理な行為に唖然としながらトイレに。

長い。1時を回ってからがとてつもなく長く感じられる。到着は午前2時(日本時間)だ。

窓側の客があけるほうから朝日がさしてくる。しかし、俺の体内時計は夜であり、「いったいどういうことです?ダンナ?」とさっきからしきりに体に詰問されている。時差だよ、と説明しても、多分わかってくれないと思ったので無視した。

 ようやっとホノルル着。朝日がまぶしいけれど、日本時間は夜中の2時半。機内は人間の吐く二酸化炭素が飽和状態で、前にいる小学校高学年(推定)の女の子はそうとうキツそうだった。

 だらだらと飛行機を降り、入国管理へ。
 外人の女の人(って、もうここらは俺が外人だっちゅ〜に)がビーグル犬をつれて俺たちの間をうろうろ。

 なんと、ビーグル君は「フルーツ犬」らしい。ハワイはほとんどの国外からの果物の持込を禁じており、フルーツ犬とは、麻薬犬とおなじく、不法に持ち込まれる果物を検知するために空港に導入された秘密兵器である。
 

 そんなこんなで入国管理間官の質問攻勢もクリヤーし、空港の外へ。
むわ〜っとした熱気に包まれ、きていたトレーナーが重く感じられる。北海道の寒さになれた自分の体はもはやパニック状態で「もうなにがどうなってんだか、わかりませんや、ダンナ」と、体は僕に逆ギレをし始めた。
ぼぉ〜、っという形容がふさわしい一行は添乗員に導かれ、バスに乗車。いま午前7時45分(現地時間)、そして、日付は12月11日(木)なのだ、おれは2003年12月11日を二回、過ごしたことになる。
 
 添乗員の説明も上の空でバスから窓の外を眺める。もちろん右側通行だ。結構日本車が多いな、とか、あ、やっぱでっかいピックアップトラックが走ってるんだ、とかに感心しながら30分ほど乗車。
 添乗員いわく「今日、ヘンな時間に寝ないで、夜にぐっすり眠れば時差ぼけは直る」らしい。ほんとかいな。

 で、朝の9時過ぎ、ホテルに到着。っていってもチェックインできるとか、そ〜ゆ〜ブリリアントなことはまったくなく、時間稼ぎのためにマラソンの諸注意事項と昼飯タイムとなっている、とのこと。一同、ねぼけて注意を聴くどころではなく、うつらうつらと落ちている

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すいません、出発編はあまり映像がないため、きれいな虹でもご覧下さい。

ここで上陸編は終了(ワイハ♪トップへモドル)

俺の後ろにいて、添乗員から散々「果物は機内で食べてしまうか、捨ててください」という忠告を無視してかばんにミカンを入れたおばはんは「きゃんきゃん」とほえられ、女の検査官は「グッジョブ!」とビーグル君の首をなでてあげていた