2006年1月20日、コニカ・ミノルタ社の、カメラ事業からの正式撤退が発表された私は、失意のうちにあった。

その数日前にはニコンがフィルムカメラ事業の縮小を発表して、フラッグシップモデルのF6とコシナ社からのOEMであるFM10以外は生産中止、という事実でずいぶんと落ち込んでいたからなおのこと。

 現在私が所有しているのは、マニュアルフォーカスレンズニッコールの50mmf1.8、35mmf2.0、85mmf1.4、45mmf2.8の4本。
ボディはF3とNewFM2.しかし、ニッコールのマニュアルフォーカスはほとんどのモデルが生産中止で、自分が狙っていた180mmEDのf2.8はもうAFレンズしかない。

ニコンは素晴らしいメーカーだから、マニュアルフォーカスカメラでもAFレンズが使用可能なのだが、AFの手動ピントリングは、なんだかなぁ〜、と思っていた。

また半年前に買った85mmという中望遠でもピントのシビアさを痛感した自分としては、AFもいいかな?と思い始めていたのだ。


 そんななか、フラッグシップモデルF5のマイナス面を改良し、皆さんから好評を博しているF100も、今、流通しているものが無くなったら手に入らないのか?と、ずっと気になっていたのだ。行きつけのカメラ店に2台、鎮座していたものが急に、遠い存在になりそうな気がして昼休みに冷やかすつもりがしっかり購入。
10%オフで60700円は、まあ買いかな?
でも、これが中古に出たのは、ニコンのD200購入のためだったとしたら、余計、このカメラにいとしさを感じるのであった。

モドル
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