四日目 その1

 翌朝、快晴の予報の割には雲に覆われた空を見ながら朝飯。昨晩話題になった斜里の中華料理店にある「トマトたまごラーメン」と食べに行くと名古屋クン、おたるちゃんがいっている。

先に旅立つ人を見送り、宿主さんご夫婦は、みんなが視界から消えるまで手を振ってくれる。ありがとうございました。また来ます。

 一度、道を間違って美幌まで行きそうになるも、戻って一路阿寒へ。

 西に向かうにつれて、お日様が顔を出してくれる。温かみが革ジャンの黒にゆっくり蓄えられるカンジが心地よい。

しかし今日は結構距離を稼がなくてはいけない。
宿は上富良野。せっかくここにいるから石北峠周りではなく、北海道屈指の景観を誇る三国峠を通ることにする。

阿寒についたのが11時半。やばい、もうちょっとペースアップしなくちゃ。昼飯はとりあえず我慢でフルタセコイヤチョコを一気に2本飲み込んだ。

足寄をパスし、上士幌に1時半着。そろそろガスをチャージしなくちゃいけないがもうチョット我慢。三国峠に入る前の糠平温泉にあるスタンドのオヤジは、ミッキーカーチスみたいなカンジで「ハーレーのガスケットは紙だから注意しなよ〜」などと話しかけてくる謎さ加減が素敵だが、そのオヤジにまた会うためにガスはまだ入れないことに。

 さあ、ちょっと遅くなったけれど糠平温泉街に到着。ガスを入れなくちゃ、、、あれ!?ない。三国峠に入る直前の三叉路でUターンし引き返すも、、、ない!?ナイ、ない!!!!!

落ち着いて駐在所のピンポンを鳴らす。警官が出てきて「今年の3月でつぶれた」らしい、、、ガッデェェ〜〜〜ム!「そこの先の湯元館においているかもしれないから分けてもらいな」とのこと。しかし湯元館でも「昨日で全部売っちゃった」とのこと。残るは上士幌までの22キロを戻るしかない、、しかし、ここをぬけてスタンドがあるのは70キロ先の層雲峡か?下手したらもっと先の上川までない、ということも考えられる。甘かった、、。しょうがない、己の情報集能力の甘さを恥じて上士幌までエンジンをガンガン回して戻った。

結局、燃料を入れて糠平温泉街に戻ってきたのは40分後。よぉ〜し、三国峠を越えるぞぉ〜。

次へ
トップへモドル

雄阿寒岳です、、、神々しいお姿※クリックで拡大

下)僕の前に道がある