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言の葉日記〜2005年

2005年4月28日(木)駄作7

* 縁日の 屋台で競演 春の花 きょうも盛りの 高幡不動尊
* 月末や 年金ぐらし 預金出し 縁日詣でて 祈るや多数
* 春嵐 初夏の熱気を 運び来て 長連休の 序曲奏でる
* 運び来た 初夏の熱気や 南風 断りもなく 帰る許さじ
* 待ち遠し 孫の来宅 指折りて 数えつ待つが 老いの楽しみ
* 昼間から 迷句ひねれる ぬるま湯や リラックスムードの 浪人ひとり
* バカ陽気 着たり脱いだり 変身ショウ 妻も合わせる 衣替え
* 痛ましき 脱線事故に 怒れども 覆水返らず 時戻らず
2005年4月27日(水)駄作6

* 秩父の春 額に汗して 巡礼道 善男善女の 少なからずや
* モノレール ふと窓外に 眼をやれば 霞たなびく 富士の白嶺に
* 雪消えて 元の無惨な 武甲山 古代の遺跡も 元の裸山に
* 芝桜 今年も見んとて 羊山 土日に非ずも 人も満開
* 再びの 秩父詣でや 厳かに 歴史の重みや 観音信仰
* 遠足や 小学女児に 出逢う車中 娘の幼き 頃想い出す
* 夫婦ずれ 永久にありたし 共行脚 もっとも妻の 本音知らねど
* 汗かいて 一気に飲みし 冷やビール 歓喜ののどごし 疲れ吹き飛ぶ 
2005年4月26日(火)駄作5

* 空に舞う ツバメ目で追う 散歩犬 首もしっぽも 共に舞いけり
* 五月晴れ と言うには未だ 早けれど 南の海に もう台風
* 浅川の 土手で競うや 花の宴 われ一番と 言うや言わずや
* 風切って 土手走る眼に 走馬燈 日射しに映える 草花の帯
* 俄雨 小鳥気にせず 空を舞い
* 雷鳴の 轟く後の 陽や笑顔 かと思いきや またも雨雲
* 再びの 秩父の里の 霊場を 回る明日の 夢楽しかれ
2005年4月25日(月)駄作4

* 連休に 来る孫の顔 想いつつ 買い物籠に 入れるもの増え
* もういくつ 寝ると孫来る 指勘定 五月の連休 早く来い来い
* ひとさまの HP観るたび 思うこと 百人百様 千人千様
* 愛娘と 孫の顔見に 格安の 沖縄行きの 航空券買い
* 雨・曇り 晴れて天気の 移り気に 躑躅見に行く 気持失せたり
* それではと ビール・焼酎 酒買って 肴は何にと 未だ売り場見る
* 沖縄は もう短パンに 半袖と 娘に言われ 戸惑うわれら
* パソコンを わたしも ほしいと 妻が言い パンフ集めて 比較始める
* 市長選 いつしか終わり 街静か
* もう終わり? なりをひそめた 花粉症状
* ひま浪人 気取って駄作の 連発弾 きょうも詠んだり 十の句・首
2005年4月24日(日)駄作3

* 数打てば 下手な鉄砲も 当たるかと 今日も詠む詠む 駄作連作
* 廂下 燕また来て 巣づくりを 始めんとする 春ぞ到来
* 糞害に 頭悩めて 根比べ 燕と妻が また智恵比べ
* 清々し 天気晴朗 空碧く 朝日に映える 雪の富士山
* 行楽の 日和も明日は 下り坂 予報の外れを 祈る妻かな
* つつじ観る 春のハイクや 明日いかに 峠越えたる 杉花粉里
* 窓越しに 見るや通りの 花水木 去年の春より 艶やかさ増し
2005年4月23日(土)駄作2

* シダンゴ山 山歩参加を 取りやめて 妻に供する 春花鑑賞 ・・・・・(以下、「ジダンゴ山行き中止」)
* 朝起きて 急遽詫び電 山仲間へ ジダンゴ山は 遠くなりけり
* 珍しき 山の名前の その由来 語源は支那の 震旦郷
* 珍しき チューリップに カメラ向け 撮ったり何と 130枚・・・・・・・・・(以下、「国営昭和記念公園」にて)
* 早かりし シャレーポピーとカリフォルニアポピー 何とか笑顔のアイスランドポピー
* 紅と白 ベストペアの 花水木 遅咲き桜と 行く春競艶
* 躑躅咲き 噴水煌めく 園内の 行く春楽しむ 老若男女
2005年4月22日(金)駄作事始め

* 心地よき 韻に惹かれる 句や短歌
* 立ち読むや 書店の棚で 句集・歌集
* 句に惹かれ 書店で立ち読む 季語辞典
* 季語辞典 眺めどできぬ 俳句かな
* 手に取りて 眺めど難し 「やさしい俳句」
* ペン持てど 心利きたる 句首できず
* 和歌俳句 いずれが高尚か 判らねど 縮み志向の 倭の産物
* 感じし侭 詠めば良いとは 判れども つい格好を つけたがりけり
* 俳句をば 始めてみんと ペン執れば 季語の代わりに 奇語出る始末

こんな句・首 本道・邪道 いずれかと 問われりゃもとより 邪道の自信なれどもこんな 変わり者 一人や二人 いた方が 退屈しのぎに なるという お人もきっと いる筈と 勝手な理屈で 勇気出し 詠んでみようか 讃歩と洒落て 今日から始める このコーナー いつまで何回 続くやら 当人すらも 判らない 五里霧中の 船出なり

井上ひさしの メモ帳にゃあ 遙かに遠く 及ばねど 言葉遊びの 雰囲気を 何とか 真似て みたいもの 真似てもどうせ近づけぬ ことも判っちゃ いるけれど それ でも何とか してみたい 韻踏みしめる 心地よさ それをば味わい 尽くしたい。

和歌に俳句に 狂歌に川柳 韻ある故に 面白し 我も無断で仲間入り 詠み人知らずの 真似事を やって見んとて その先は 季語なし 型なし センスな し あるのは三十一文字と 五七五の意識のみ 詠んでるうちに上達も しないも のでもあるまいと たかをくくって 踏み出す一歩 さて如何なる塩梅に 天のみが 知るものと 勝手気ままの 第一歩
2005年4月21日(木) 「わたしの先祖?」

朝食を摂りつつ録画のビデオ見る。そのタイトルはNHK“課外授業 ようこそ先輩”
先生役は早坂暁(作家)。愛媛・北条市の出身。NHKの制作ドラマ“花へんろ”や“夢千代日記”の原作者。
“花へんろ”は、氏の生い立ちも触れられて、お四国遍路関連の著書でも、とっくにお馴染みなり。

北条小の生徒が相手、“遍路”をテーマに進める授業、流石に中身がたっぷりで、特に感じた点はと言えば、次の二点が挙げられる。
1、小学校教育のあり方について考えさせられた。
1、「金子みすず」作“蜂と神さま”の詩紹介を通して“いのち”について、更めて考えさせられた。
である。

その詩を早速メモ書きしたが、次のようなものだった。

“蜂と神さま”(作:金子みすず)

 蜂は お花の なかに
 お花は お庭の なかに
 お庭は 土塀の なかに
 土塀は 町の なかに
 町は 日本の なかに
 日本は 世界の なかに
 世界は 神さまの なかに
 さうして さうして 神さまは 小ちゃな蜂の なかに

そして、「神さまは、蜂の中にいらっしゃる」、「私たちひとりひとりの“いのち”というものが、二人の両親あってのものであり、その両親はまた二人ずつの祖父母から生まれ、そしてその祖父母は更にまた・・というように、私たちの“いのち”というものが、大勢の人たちがあっての存在であることをわかって欲しい」といった内容だった。

朝食後、暇つぶしにと電卓を叩いて計算してみると・・・

先祖の数を1代前=2人、2代前=4人、3代前=8人、4代前=16人と延々計算していくと、10代前=1024人、20代前=104万人、30代前=5億3687万人、40代前=5497億人、50代前=563兆人・・・。“人類みな兄弟”どころか、宇宙人まで足さないと足りなくなってきそうに思える。

出生時の親の年齢を(平均)25としても、25年×50(代前)=1250年。千余年でこれほどの、多勢の先祖のおかげをもって生まれ来たった存在とは、ただただ驚くばかりなり。いずれはわれも50代前、100代前のご先祖様になり候や不思議なり。