N
Nagaoka, Shusei(人名):Out Of The
Blueのジャケットアートを手がけた日本人画家。ほかにJourneyやEarth,
Wind &
Fireなどが有名。しかし彼の原画はCBSに送ってしまった後返却されず、現在行方がわからなくなっているらしい。
Nail, Jimmy(人名):1999年のアルバムTadpoles In A Jarに収録のBlue
Beyond The GreyはJeff
Lynneのプロデュース。また、サウンドトラックStill
Crazyにも参加している。
Naked(その他/アルバム):Phil Batesのソロアルバム。Mik
Kaminskiがゲスト参加しており、Showdownのカバーが収録されている。
Naked Thunder(その他/アルバム):1990年、元Black SabbathのIan
Gillanのアルバム。最初Bev
Bevanが全てのドラムパートを演奏した。しかし、彼はツアーに同行することができなかったため、かわりのドラマーが起用され、結局彼が全曲たたき直して発売された。
Name Game(E/その他):Jeff
Lynneがツアー中にファンに邪魔されないように、偽名でホテルにチェックインしたこと。JeffはSpratley
Bagweed、Hugh McDowellはStug Shunt、Melvyn GaleはD'ardley Subtle(ELO
Storyには'ardleyとなっていますが、多分誤植だと思います)、Mik
KaminskiはFreddie Frinton、Kelly GroucuttはJack
Bodell(イギリスの元ヘビー級チャンピオン)、Richard TandyはPaul
Mariner(Ipswich Townの選手)、Bev BevanはJohn
Richards(Bevの旧友でWolverhampton
Wanderersのセンターフォワード)。また、バンド自身もGirt Clog Climbing
ClubとかFlying Arrows Darts Teamとか名乗っていた。
Nancy Sing Me A
Song(R/曲名):アルバムBoulders収録。未発表の別バージョンが存在するらしく、そのバージョンでのボーカルはCarl
Wayneだという。
Naughty
Boy(R/曲名):1969年CasualsのシングルCarolineのB面。作曲はXXXXだが、Roy
Woodのプロデュース。
Neanderthal Man(I/曲名):Jeff
Lynne脱退後に発表した2枚目のシングル。オリジナルはHotlegsで、アルゼンチンと南アフリカでのみリリースされる。B面はVictim
Of Circumstance。直前のシングル、In The
Summertimeあアルゼンチンで1位になったので、2匹目のどじょうを狙ったようだが、ヒットせず。
Need Her
Love(E/曲名):Discovery収録。当時のELOの曲にしては珍しく長めのギターソロを聴くことができる。今ではどうなっているかは知らないが、最初の日本盤では対訳に誤りがある。「僕のマイクは雨に濡れて」? I'm
like someone who's left in the
rainでしょ?(この訳詞、リマスター盤では修正されていました)
Nellie Takes Her Bow(E/曲名):Electric Light
Orchestra収録。バイオリンとピアノがメインでフレンチホルンが味付け。
New Seekers, The(グループ名):Roy
WoodにTonightの提供を受け、1970年に発表。また彼らはBlackberry
Way、Songs Of
Praiseもカバーした。基本的に女性ボーカルのコーラスグループのようだ。
Newman,
Randy(人名):アメリカ出身のシンガーソングライター。シニカルな歌詞が特徴なのかも知れない。1979年発表のアルバム、Born
AgainではStory Of A Rock'n' Roll
BandにてELOをある種皮肉ったような歌を歌っているが、その後1988年のLand
Of DreamsでJeffのプロデュースを得てFallin' In
Loveを発表しているのも何かの皮肉なのかも知れない。
Newton-John,
Olivia(人名):オーストラリア出身のシンガー。映画Greeceに出演したことで、続くミュージカルの企画としてXanaduに起用された。主人公であり、9人のMuseのひとりであるKearaを演じる。また、挿入曲のうち7曲を歌った。この中の5曲はサウンドトラックXanaduのOlivia
Newton-Johnサイドに収録、タイトルトラックのXanaduはELOのバッキングとJeff
Lynneプロデュースであり、サウンドトラックのELOサイドに収録、残るメドレーのFool/CountryはシングルMagicのB面に収められている。彼女の存在はサントラの売り上げにも多いに貢献したと思われるし、ファーストシングルMagicは全米1位になった。しかしスクリーンではどうかというと、Greeceの女子高生よりは違和感はないとはいえ、あんまりアップにはして欲しくなかった。
Night Calls(J/曲名):Joe CockerのアルバムNight Calls収録。Jeff
Lynneの作曲、プロデュース。JeffはXanaduの時のように全楽器を演奏してカラオケを作り、Joeに会うことなしに作り上げたというが、Joeはこの方式には不満があったという。
Night Of Fear(M/曲名):1966年12月(ELO
Storyによると1967年1月)、記念すべきMoveのデビュー曲(c/w
Disturbance、Deram DM 109)。リードボーカルはCarl WayneとRoy
Wood。Tchaikovskyの1812
Overtureをリフに引用した趣向もあり、全英2位と順調なスタートを切ることができた。ただ、メンバーはこの曲のことをあまり気に入っていなかったらしい。多分、「若気の至り」だと思っていたんでしょうね。
Night The Light Went On (In Long Beach),
The(E/ライブアルバム):1974年5月12日、Long Beach Auditorium,
Californiaで行われたライブの模様を収めたアルバム。ハーモニーボーカルのオーバーダブが施され、60分超のコンサートが44分に編集されている。On
The Third
Dayまでの曲を披露している。後のヒット曲網羅のライブとは異なり、1曲の長さも充分とっており、ライブバンドとしての実力を堪能することができる(その割には9曲と曲数は少ないのだが)。なかでも公式音源としては唯一Beatlesのカバーを聞くことができるDaytripper、Do
Ya(この時点ではもちろんMoveのそれ)のリフを挿入した10538
Overture、Mik Kaminskiが冴えるMik's Solo / Orange Blossom
Specialが聞き所。発売は76年だが、1985年にジャケットデザイン・ミックスを改めて再発され、さらに1998年、後者のCD化がなされた。新しいバージョンにおいては、旧バージョンで編集されていた10538
Overture、Mik's Solo、In The Hall Of Mountain King、Great Balls Of
Fireがフルレングスで聞けるようになったが、逆にShowdownとRoll Over
Beethovenが編集されてしまった。また、ギターの音とクラウドノイズを強調しているという。
Nightrider(E/曲名):Face The Music収録。Jeff LynneとKelly
Groucuttがリードボーカルをシェアするという、当時時々試していたスタイルが如実にでている。Jeffの最初に属したバンド、Nightridersへの想いを込めているという噂もある。
Nightriders, The(グループ名):Mike
SherridanをフロントマンとしていたBirminghamのバンド。ギタリストが脱けたためRoy
Woodをメンバーに加える。しかしRoyがMove結成のために脱退したため、しばらくMike
Sherridan's
Lotと改名して活動を続けていたが、ついにMike自身が脱退。新聞広告で応募してきたJeff
Lynneの加入のもと、Nightridersとしてしばらく活動後、Idle
Raceと改名した。
Nivram(J/曲名):Hank MarvinのシングルWonderful LandのB面。Jeff
Lynneのプロデュース。
Nixture(R/曲名):WizzardのシングルThis Is The Story Of My Love
(Baby)のB面。Nick
Pentelowの作曲。ドイツではミスプリされてMixtureとしてリリースされた。
No Answer(E/アルバム):ファーストアルバム、Electric Light
Orchestraのアメリカにおけるタイトル。どうしてこのタイトルがついたかだが、アメリカEMIの担当者がアルバムタイトルを尋ねるためにイギリスに電話をした際、イギリスの担当が席を外していたので答えが得られなかった。そこでメモに「答えもらえず」という意味で"No
Answer"と書きつけて席を立った。このメモを見たほかの社員が、タイトルがNo
Answerであると誤解してしまった、という逸話がある。
No Cause For
Alarm(その他/アルバム):1979年Jetより発表されたViolinskiのデビューアルバム。プロデュースはMik
Kaminski、John Marcagelo、John Hodgson。録音はMusicland
Studioでなされ、Mackがミキシングを行った。Clog Dance(John
Marcangelo作)をシングルカットし、UKトップ20のヒットとなる。Time To
LiveはMik Kaminskiの作品。エンディングのDie Aband
Glockeは正しくはAbend
Glockeと書かれるべきだが、Jetの誰も気がつかなかったため、そのままリリースされた。Slog
DanceとSave
Meの2曲をシングルカット。1982年、USでAccordから再発されるが、アルバムタイトルはWhirling
Dervishに変更され、曲順も変わっている。
No Rewind(O/アルバム、曲名):Electric Light Orchestra Part 2改めThe
Orchestraが2001年11月にプロモとして発表したファーストアルバムおよびそのタイトルトラック。プロデュースはEric
Troyer、Parthenon Huxley、Jim
Jacobsen(Eels)の三人。全10曲入り。私個人の感想としては、ELOファミリーの作品としては大推薦レベルに含めていいと思う。楽曲的にはParthenonの作品が素晴らしいし、Ericの曲もめりはりがある。Kellyの曲が1曲しかないのは残念だが。Louis
Clarkのストリングスも健在で、曲を盛り上げるのに役立っている。Jeff
Lynne不在のメンバーがどのような音楽を模索するかを知りたい人には是非お勧めしたい好盤。
No Time(M/曲名):Message From The Country収録。シングルElla
JamesのB面。
No Way Out(E/曲名):Secret
Messagesのアウトテイク。Afterglowに収録された。個人的にはあまり好きな曲ではない。ELOが初めてダブルベースを使用した曲だといい、Kelly
Groucuttが弾いている。
Nobody Home(J/曲名)
Nobody's Angel(J/アルバム、曲名):1990年5月発売のMiss B
Havenのアルバム及びそのタイトルトラック。Jeff LynneはNobody's
Angel、Sand In My Eyes、You're Wrongをプロデュースした。Nobody's
Angelはシングルカットされているが、最もJeffらしい曲はYou're
Wrongだと思う。Nobody's Angelは8分間におよぶextended
versionも作成されたが、未発表のまま。(追記:extended
versionが未発表と書きましたが、実は出回っていることがわかりました)
Nobody's Child(E/曲名):Eldorado収録。
Nobody's Child(J/曲名):Traveling
Wilburysがチャリティアルバム、Romanian Angel
Appealに提供した曲。原曲はLonnei
Donegan。ただ、2番の歌詞を誰も知らなかったのでGeorge
Harrisonが創作したという。ビデオクリップも作られた。
Northern Lights(R/曲名):Renaissanceの1978年のアルバムA Song For
All Seasons収録。Roy
Woodはバックボーカルをつとめたが、クレジットはされていない。その他の曲への関与も取りざたされているが、明らかでない。
Not Alone Anymore(J/曲名):Traveling WilburysのアルバムVolume
One収録。最初に録音したとき、あまり仕上りがよくなかったのでJeff
Lynneが家に持ち帰り、コード進行を全面的に作り直した。
Now You're Gone(J/曲名):Armchair Theatre収録。Jeff
Lynneはauto-harpを弾いている。Ravi
Shankerからふたりのシンガーが参加し、ragaを歌っている。
Nowhere Man(J/曲名):John
LennonのペンによるBeatlesの曲。サントラ「第二次世界大戦」においてJeff
Lynneがカバー。さらにJohnの没後、Timeツアーにおいて、Johnに捧げる曲のひとつとして演奏された。また、The
Orchestraは2001年のライブでこの曲を演奏している。
O
O What A Shame(R/曲名):Oh What A Shame参照。
Ocean Breakup(E/曲名):On The Third
Day収録。A面を占める4曲からなる組曲の前後に配置され、Eldoradoのプロトタイプとも取れる。チェロとドラムの上にキーボードの音が乗っているが、これはE-L-Oとモールス信号を打っているのだという。
Off The
Record(その他):私はよく知りませんが、こういう一連の企画があるようです。Roy
Wood版は発売されており、If This Love Is
Magicという曲が完成するまでの過程が描かれているそうです。またRoyはタイトル曲Off
The Recordも歌っています。Jeff
Lynneのものもあるようですが、こちらはメイキングではなくて、インタビューを含む特集番組のようです。
Official Legacy Roy Wood Fan Club(R/その他):1985年頃、Roy
WoodがLegacyに属していたころに作られた。シングルSing Out The Old...
Bring In The
Newリリース時に会員全員にRoyの自筆サイン入りカードが送られた。ただ、クラブの宣伝が不充分だったので、サイン枚数はあまり多くはなかったらしい。
Oh How We Danced(その他/アルバム):Jim
Capaldiの1972年のアルバム(Island ILPS 9187)で、Trevor
Butonが参加しているらしい。
Oh Little Darling(その他/曲名):Kelly
GroucuttのアルバムKellyに収録。1982年にシングルカットされる(c/w
Can't Stand The Morning---Black Hearted
Womanという説もあり)。一時ドイツ語バージョンも作る計画があり、それもあってかKellyがドイツのテレビ番組に出演した際にはこの曲が演奏(マイム?)された。このときのメンバーはMik
Kaminski(バイオリン)、Dave Morgan(ベース)、Terry
Pardoe(ドラム)、Billy Mack(キーボード)。
Oh No Not Susan(E/曲名):On The Third
Day収録。邦題「絶望のスーザン」。一体何に絶望しているのだろう? この頃のJeff
Lynneは一生懸命歌っていて好感が持てます。"No, no not for me, I
couldn't"なんてところが好きです。Ma-ma-ma
BelleのB面として発売されたが、歌詞にfuckingという語があることから(?)UKのラジオ局ではしばしばかけられたという。
Oh What A Shame(R/曲名):1975年5月に発表されたRoy
Woodのソロシングル。B面はBengal Jig。時によりO What A
Shameと記載されていることもある。Jetレーベル発足後の最初のシングルで、Islandからdistributeされた。ところが、Jetは間もなくPolydorに移ってしまったので、Islandから出た唯一のレコードとなった。その後、Royは1987年にJetに復帰を果たすが、復帰後最初のシングルが1,
2, 3であり、そのB面にOh What A Shameが使用された。
Old Smithy Studios(R/その他):1987年、シングル1, 2, 3発表後のRoy
Woodが第2弾シングルおよび映画のサウンドトラックを録音したスタジオだが、この時の録音は共に未発表のまま。
Ole ELO(E/編集盤):1976年6月にUnited
Artistsから発売されたELOのベスト盤。Face The
Musicまでの5枚のアルバムから選曲されている。Kuiamaが編集され、Roll
Over
Beethovenはシングルバージョンが用いられた。ジャケット写真は5人の女性がアルバムを手に顔を隠しているもので、これにヒントを得たHarmut
Griesmayrが映画Fallstudienのサントラにこのアルバムを使用したという。
Oliff, Peter(人名):Electric Light
Orchestra(アルバム)のエンジニア。
Oliver, Larry(人名):ELO Part IIに数週だけ在籍した。Thousand
Eyesでバッキングボーカルに参加しているが、アルバムにはクレジットされていない。
Omnibus(M/曲名):シングルWild Tiger
WomanのB面。ラーガスタイルのギターが特徴的なポップソング。
Omnibus(M/編集盤):1999年に編まれたMoveのベスト盤。基本的にシングルAB面集。
On The Road Again(R/アルバム):1979年発表のRoy
Woodの3枚目のソロアルバム。70年代のRoyはバンドを作っては壊してを繰り返していたので、これをソロアルバムと呼ぶのには問題があるかも知れない。というのも、前2作のソロは、一部にゲストミュージシャンを招くくらいでほとんど全てを一人で作ってしまう文字通りの「ソロアルバム」であったが、この作品では各曲ごとに詳細なクレジットが記載されているように、Royが以前から共に活動していた仲間に加え、Keep
Your Hands On The WheelでのJohn
Bohnamのようなゲストまで多人数によって演奏されている。実際にはRock
Brigadeというバンドでアルバムを作ったが、何らかの事情でソロで発売することにしたらしい(Rock
Brigadeの名前のもとに多くのプレイヤーがクレジットされている)。当時Royが属していたレーベルAutomaticがアルバムをリリースしてくれなかったので、Royは従兄弟のRichard
BattleとUS
Warnerと独自に交渉し、よりコマーシャルな内容に変えてUSとドイツで発売にこぎ着けた。結局UKでは発売に至っていない。しかしこのアルバムも商業的には成功せず、RoyはJetを離れ、以後なかなか安定したレーベルを見つけられないでいる。楽曲的にはサックスが力強くドライブするタイトルトラック、(We're)
On The Road AgainのほかKeep Your Hands On The Wheels、Dancing At The
Rainbow's End、Wings Over The
Seaなどの佳曲はあるのだが、それ以外の曲との格差を感じてしまう。なんというか、偏執狂的な部分が感じられないのだ。それでは逆に、バンドサウンドとしてのライブ感が感じられるかといえば、音の厚みに欠けるようにも思える。個人的にはタイトルトラックを筆頭に好きな曲もあるアルバムだし、CD化を切望しているが、B面の途中で疲れてしまうことは否めない。Royはオーバーワークの方がいいのかも。
On The
Run(E/曲名):Discovery収録。アルバム収録曲中、唯一いかなる形でもシングルカットされなかった曲。終わりがけの錯綜するジェット音が特徴。実際のピンポンのボールなどがSEを作るのに使われた。私はあるとき、この曲が非常にBeatles的であると感じたことがある。
On The Third
Day(E/アルバム):1973年12月発表のELO3枚目のアルバム。邦題「第三世界の曙」。現在入手可能なバージョンでは、横一列に並んだメンバーが臍を出しているという写真がジャケットに用いられているが、これはJetがWarnerからUnited
Artists傘下に移ってからのものであり、移籍以前はJeff
Lynneが地球を見下ろしているという縦開きのダブルジャケットであった。さらにWarner盤ではShowdown(これは本来アルバムに収められないシングル曲としてリリースされた)が収録されていないなどの違いがある。アルバムとしての体裁は、A面がOcean
Breakupにサンドイッチされた形の組曲、B面が独立した4曲というものであるが、現在のフォーマットではShowdownがA面最後に入ったことで当初の意図はややぼやけている(CDになってしまえば何でも一緒かも知れないが)。A面の組曲は、実はしばらく前にCreationからJeffに依頼があった小交響曲をという企画が変貌したものとも言う。前作では「クラシックとロックの融合」なる目標を生真面目に追っていたきらいもあるが、ここではJeffの肩の力も少し抜け、基本はあくまでロック、但しストリングスも含めてロックする、というスタイルをとりつつある。まだLouis
Clarkの関与はないため、オーケストラは使用しておらず、ストリングスは自前である。このスタイルのままで成熟したらいかなる音楽を展開していたのかという興味も持たれる。実際に録音に参加したストリングスプレイヤーはMike
EdwardsとMik Kaminskiのふたりだけだが、Warner盤ではTed
Blightという架空のメンバーがクレジットされている。一方UA以降の盤ではHugh
McDowellがジャケット写真等で参加している。聞き所はA面の組曲であろうが、取っつきやすさはシングル曲のShowdownやMa-ma-ma
Belle、キーボードとストリングスがバトルを繰り広げるDaybreaker、GriekのIn
The Hall Of Mountain
KingのELO的展開などのほうが上かも知れない。これらの曲は録音前にもステージで披露済みであったともいう。ELOにどっぷり浸かったら、数年してから聞き直せば必ず新しい発見があるはず。余談だが、このアルバムのジャケットには、円形をしたELOのマークが配されている。元々ELOのシンボルは電球だったのだが、このアルバムで新しいマークにチェンジしたようだ。しかし、このデザインはGeneral
Electronic社のマークと類似しており、問題が生じたということで以降のアルバムでは使用されなかった。
On Top Of The World(R/曲名):Starting Up収録。Roy WoodとLouis
Clarkの本格的な共演。(per-spek-tiv)n.でRoyが参加した恩返しかも知れない。そのこともあってか、LouisがRoyal
Philharmonic
Violinsに対して行ったアレンジは非常に(per-spek-tiv)n.的である。本来ならRoyがサックスなどで処理するところを流麗なストリングスで置き換えているので、ある意味では違和感すら覚える。これは悪い意味ではない。ミックスはDick
PlantによりNivram Studiosでなされた。本来Roy Wood's
Helicoptersのシングルとして予定されており、1981年のツアーで演奏されている。この時既に最終的なアレンジは固まっていたらしく、「Royal
Philharmonic
Violinが参加できないから」という理由でよりハードなバージョンとして演奏された。このときイントロにはTchaikovskyのピアノ協奏曲が加えられた。
One Man Band(R/アルバム):Roy
WoodのMustardがXX年に再発されたとき、このタイトルで発売された。内容は本来のMustardと同じで、CD版と同様にGreen
Glass Window、Rock'n' Roll
Winterが入ったりしているわけではない。ジャケットも差し替えられており、一色のバックにRoyの顔写真が小さめにあしらわれている。その後XX年に日本盤が発売されたときもバックの色が変わっただけで同じデザインだった。
One Night(E-II/ライブアルバム):ELO part
IIの1995年オーストラリアツアーを収めた2枚組みCD。1996年2月8日にドイツで発売されたが(同時にライブバージョンのOne
More Tomorrow (c/w Mr. Blue Sky, Telephone
Line)をシングルカット)、クレジットの一部に誤りがあったので、UKでのリリースの際にはテープを貼って訂正がなされた(今では印刷からなおっているはず)。同タイトルのビデオが製作されたが、メンバーの意向に沿わなかったため、リリースには至っていない。この音源は何種類もの名前でリイシューされており、そんなに売れるんかいなとあきれてしまうほど。中には曲順すら入れ替えてしまうものもあって。
10538 Overture(E/曲名):Electric Light
Orchestra収録。邦題は発売時「夢から来た男」、現在は「10538序曲」。デビューアルバムのオープニングトラックであるとともにELOのファーストシングル(1972年発売)でもある。作者はJeff
Lynneとされているが、実際にはRoy
Woodとの共作と考えるべきかも知れない。ボーカルも4th lineと8th
lineはRoyが歌っている。Jeffが作りかけていた曲に、たまたま20ポンドで安いchinese
celloを手に入れたRoyがチェロのリフを重ねてみたことが、この曲をMoveの曲ではなくてELOの象徴とも言える存在に変身させた。タイトルの由来だが、曲名に何か数字を付けたいと思ってスタジオを見渡したところ、コンソールに1053という数字が記されており、これだけでは短すぎたので8を足したという話である。録音作業がなされている間(その後もかも知れないが)、RoyとJeffはMoveのギグ目的で移動中、とかくこの曲を大音量でかけたがったため、ふたりはテープレコーダの近くに座らせて貰えなかったらしい。ビデオクリップ撮りの際、メンバーを9人にするため、Trevor
Smith、Phil
Copestake(豚のマスクをかぶっている)にチェロのマイムをさせる。Wilf
Gibsonも(彼自身がバイオリンを弾いているわけではないのに)この曲のバイオリン奏者だと思われるのが嫌で、ホラーマスクをかぶってチェロのマイムをした。
One More Tomorrow(E-II/曲名):Moment Of Truth収録。歌詞はBev
Bevanだが、1990年に完成しており、映画Aliens(邦題「エイリアン2」ですよね、確か)をイメージしたという。本来はHugh
McDowellが作曲してファーストアルバムに入るはずが実現せず、Phil
BatesとMik Kaminskiの作曲でMoment Of Truthに収録された。
1. 2. 3.(R/曲名):1987年にJetからリリースされたRoy
Woodのソロシングル。RoyのJet復帰ファーストシングルとなる。また彼にとって(ソロ名義では)初のカバー曲であり、オリジナルはLen
Barry(作曲はH. Madaea/D. White/L.
Borisoff)。アシスタントプロデューサーはJ. JonesとD. Long。B面はO
What A Shame(12インチでは1.2.3.の7インチバージョンも収録)。
One Way Love(J/曲名):1985年、Agnetha FaltskogのEyes Of A
Womanに収録されたJeff Lynneの曲(プロデュースはEric
Stewart)。シングルカット(Epic A 6351 c/w Turn The World
Around)されるが、ヒットには至らず。extended
remixも作成された(Razormaid! Records c/w Computerwelt-Medley、Brave
New World (re-edited)、Killer Machine
(re-edited))。また、これとは異なるエクステンデッドバージョンもあるらしく、Polydorからリリースされたという12インチと関わりがあるのかも知れない。ちょっとアレンジが下世話かという気もするが、メロディラインは往年のJeffらしいポップな曲。
Ooh I Do(R?/曲名):1974年のLinsey De
Paulのシングル。邦題は「恋のOoh I Do」。サキソフォンなどがRoy
Wood的であるが、クレジットには何も記載されておらず、彼の関与は不明。
Open My
Eyes(M/曲名):MoveのUSツアーの際のオープニングトラック。(これについてはmad
eyckさんから補足があり、Todd
RundgrenがNazz時代に発表した曲で、Moveがカバーしたお返し(?)にUtopiaもDo
Yaをカバー返しし、それがAnother
Liveに収録されているとのことです)
Orange Blossom Special(E/曲名):E. T. Rousseの作曲。Mik
Kaminskiはバイオリンソロでしばしばこの曲を演奏し、The Night The Light
Went Onでも聴くことができる。
Orbison, Roy(人名):Pretty Woman、Only The
Lonelyなどのヒットで知られるアメリカ出身のシンガー。Big
Oと呼ばれることもある。Jeff
Lynneのヒーローの一人であり、Confusionにおいて彼の歌唱スタイルを模倣している。視力にやや障害があるため(?)サングラスを使用していたが、JeffがELO時代以降サングラスをかけているのはこの顰みに倣ったものだという。もともとJeffが1987年に電話をかけたのが発端で、Royの招きでJeffはテネシーまで行って4日間を過ごした。1年後、RoyがMalibuに転居した後交際は頻繁になり、You
Got It、California Blue、A Love So
Beautifulを共作した。この時期の作品は4曲だというが、その後しばらくは公開されなかった。一方George
HarrisonのB面曲を作る必要が生じた際、RoyもJeffを通してTraveling
Wilburysにも参加することになる。ちなみにWilburysにおいてはメンバー全員がサングラスをかけている。しかしWilburysのvolume
One及びRoyのMystery
Girl完成後、1988年12月7日心臓発作のため他界し、これらが遺作となる。従ってWilburysのセカンドシングル、End
Of The
Lineのビデオクリップには登場せず(撮影は葬式の翌日だった)、かわりに彼をイメージさせるギターを載せた椅子が揺れる様が物悲しい。なお、ライブアルバムのBlack
And White NightにはJeffは登場しないものの、死後に企画されたKing Of
HeartsにはJeffのプロデュースによるHeartbreak Radio、I Drove All
Nightの2曲が 収録されているほか、Very Best Of Roy
Orbisonというベスト盤にはJeffがプロデュースしたOoby
Doobyが収録されている。
Orchestra, The(グループ名):これまでElectric Light Orchestra Part
2と名乗っていたバンドからBev
Bevanが脱退した時点より、彼らにはこの名称を使う権利が無くなり、別の名義を捜す必要が生じた。結果的にThe
Orchestraの名前の元に活動が再開され、2001年11月にはプロモ盤とは言え、ファーストアルバムNo
Rewindが発売されたため、この名称が正式なものとなったと考えて間違いがない。ただ、この名称はインターネットサーチをかけるときなどに全く有用でなかったりするため、あまり有効ではないのではないかという意見があり、私もこれには同意する。一時Evolutionという名前がささやかれており、こちらの方がまだしも適当でなかったかとは思うのだが。
Orchestral Encounters Of The Electric Kind(ブートアルバム):Out Of
The Blueツアーのうち、Las
Vegas公演をおさめた2枚組ブートレッグ。言うまでもなくタイトルはしばらく前に公開された映画、Close
Encounters Of The Third
Kind(邦題「未知との遭遇」)のもじり。ジャケットはチープなできながら宇宙船のランディングシーンであって、当時のELOのイメージにマッチしたものと言える。偶然ゲットできたのは幸運だと思うが、中身に関しては所詮は宇宙船コンサートなので、Live
At
WembleyとEldorado(ブート)があればそれでいいようにも思える。いずれどこかがCDで出すのではないだろうか(根拠はない)。
OrKestra(グループ名):Kelly GroucuttとMik
Kaminskiが中心になって作られたバンド。コンセプトはELOの曲をライブで再現するというものであり、KellyのソロプロジェクトPlayerにMikがゲスト参加していたことが母体になった。1987年3月結成時のメンバーは、Kelly(リードボーカル、ベース)、Mik(バイオリン)、Terry
Pardoe(シンセサイザー)、Clive Poole(ギター)、Chris
Tew(シンセサイザー)、Mac Poole(ドラム)。同4/24にAllied Breweries
Sport And Social
Clubでファーストギグを開き、ELOの曲のほか、Orkestraオリジナルの曲、Kellyのソロ曲、Violinskiの曲などが演奏された。しかし自らの曲を勝手に演奏されることにJeffが不服を唱え、KellyとMikを告訴したため、ふたりは誤解を招くような宣伝を行ったことに陳謝したらしい。実は私はこの頃にイギリスに行っており、Orkestraのポスターを街頭で見かけた。そこには確か"plays
ELO
classics"といった書き方がされており、まさにこれが問題になったのかも知れない。1988年1月にはMacが脱退し、Simon
Foxがドラムとパーカッションを担当した。3月にはBeyond The
Dreamと名付けられたセカンドUKツアーを敢行するが、最初の2回の公演はメンバーが城の地下室に閉じこめられるというハプニングのためにキャンセルされたという。1989年に映画Summer
Jobに参加、同4月にライブを行い、1991年にも映画Midnightに参加する。その傍ら、ShropshireのNetwork
Eye Studioでアルバム録音を行っていたが、1991年にオランダのDino
Recordsと契約を結び、Nederhorst den BergのBullet Sound
Studioに場所を移し、Fred
Haagenを共同プロデューサーとして19曲を録音した。このうち11曲をBeyond
The
Dreamとして同1月にリリースする。翌年にはGenoaの音楽祭に出演し、この際の模様はテレビ放映もなされた。1993年5月にはセカンドアルバムRoll
Over Beethovenをリリース。しかしその後、KellyとMikがELO Part
2に参加することで自然消滅?
Osbourne, Sharon(人名):Sharon Arden参照。
Ostin, Mo(人名):Armchair Theatreリリースの頃にWarner Brosのvice
CEOだったという。(どのアルバムにクレジットされているか調べること)
OTT(R/曲名):1982年5月にリリースされたRoy
Woodのソロシングル。B面はMystery Song。もともとテレビ番組Over The
Top用に作られた曲だった。
OTT (Over The Top)(R/その他):テレビ番組で、1982年3月にRoy
Woodが出演している。RoyはOTTなる曲(主題歌になるのだろうか)を演奏した。Lenny
HenryやChris Tarrantらが演奏に参加した。
Ottawa(地名):ELOのコンサート中、Bev
Bevanがうっかり「ここは寒いですね(彼らは直前までカリフォルニアにいた)。皆さんはどうやって過ごしておられるのですか」と喋ってしまい、客席は一瞬に凍りついたという。
Out Of The Blue(E/アルバム):1978年発表。もともとタイトルはOut Of
The
Worldになるアイデアもあったのだが、前作でworldという単語を使っているので、このタイトルに落ち着く。Jeff
Lynneがこれまで正式に発表した唯一のダブルアルバム。但し曲数は17曲であり、ランニングタイムもCD1枚に収まるので、現在ならダブルアルバムになることはないだろう。しかし、曲数が多いが故の「だれ」はこのアルバムには認めがたい。A面はコマーシャルに過ぎるというそしりは免れえないが、オープニングの4曲にこれだけのテンションを持続しうるアルバムはまれだと思われるし、C面のConcerto
For A Rainy
Dayは美しい青い空間を形成している。B、D面はJeffのショーケースのようである。この作品でELOは自らのイメージを確立したのだろう。しかし、ここで確立してしまったことがかえってあとで首を絞めることになったのかも知れない。あえて本項ではジャケットデザインのことは後ろに回したのだが、カバーアートは長岡秀星で、前作で登場したELOのマークが宇宙ステーションへと変貌を遂げ、連絡船が連結されつつある情景が描写されている。中ジャケットはターミナルルームが描かれ、乗組員はしっかり7人である。このカバーアートはアルバムジャケットを扱った本などにしばしば取り上げられる有名なものだが、ELO=シンセ=宇宙船=SFというイメージを聴衆に植え付けた役割も少なくないと思われる。しかし翻って考えてみると、このアルバムは果たしてSF的なのだろうか。少なくとも歌詞から判断するに宇宙や未来を題材にした歌は奇妙なほどに見当たらない。アルバム紹介みたいな本を見ると、「宇宙を題材にした」などとまことしやかに書かれているが、ちょっとここいらで考え直してみてもいいのではないだろうか。ほか、アナログにはおまけがついていた。ひとつはメンバー7人のイラストポスター。もうひとつは宇宙船の模型で、紙を切って円盤を作り、三角錐に固定する形式であった。今でも前者は一部のCDではブックレットに印刷されている。また、このアルバムに収められている楽曲は、JeffがBassins(スイス)の山荘にこもって書いたものであるが、最初の2週間は全く何も書けず、Brian
Jonesとビールばかり飲んでいた。しかしようやく1曲書き上げたのを機に、一気に曲ができ上がったのだという。その後1977年5/22から9/9にわたってMusicland
Studioで録音が行われ、ドイツのオーケストラ、コーラスが用いられた。このためストリングスプレイヤーはほとんど出番がなく、Mik
KaminskiがAcross The BorderとWild West
Heroで登場するのみで、ほかのふたりはクレジットされているだけらしい。一説によると、Melvyn
GaleはWild West Heroの西部風ピアノを弾いているともいわれ、Hugh
McDowellはバーでしか見かけられなかったとのこと。レコーディング終了後、アルバムが完成するまで、エンジニアのMackは1127時間を要したという。発売前の先行予約が400万セットにのぼったことに表れるよう、「待ち望まれたアルバム」としてリリースされ、UK4位、US4位のヒットアルバムとなり、USでは1年、UKでは2年にわたりチャートインし続けた。このアルバムから作られたビデオクリップはTurn
To Stone、Sweet Talkin' Woman、Mr. Blue Sky、Wild West Heroで、Jerr
Kramerにより監督された。
Over London Skies(O/曲名):アルバムNo Rewind収録。作者はParthenon
HuxleyとBev
Bevan。恐らくBevの歌詞にParthenonが曲をつけたのだろう。アルバム発表前からライブでは演奏されてきており、曲がどのように変遷していくかを知ることもできる(らしい)。このアルバムのベストトラックとも呼びたいバラード。
Overture(E-II/曲名):Moment Of Truth収録。Louis
Clarkとオーケストラだけで録音された。Louisはバンドにも参加を望んでいたが、時間の関係で実現しなかった。
Oxfordshire(地名):OrKestraがここでライブを開いたとき、プロモーターが彼らをElectric
Light Orchestraとして宣伝を行ったため、名義問題でJeff
Lynneサイドとの訴訟に至る。
P
P45(グループ名):Right Direction参照。
Palladium(その他):1973年にELOがライブを行ったHollywoodの小さな会場。現地紙に好評のレビューが載った。
Pannell, Rick(人名):ELOのサウンドエンジニア。1973年10月のTop Of
The Pops出演にあたり、Colin
Walkerが脱けているパートのマイムをした。バンドの写真の中におさまっていることもある。
Paradise Garden(その他/曲名):Tandy And
Morganの12インチングルActionのB面。このサイトの名前であることからもお分かりのように、私の好きな曲ではあるが、最初に紛れのないように言っておくならそれほど傑出した曲ではない。キーボードは少し大仰だが、バックグラウンドで鳴っているピコポコという音はいかにもRichard
Tandy。ボーカルは力を入れすぎているけれどかなり発音をしっかり歌っているので、割に歌詞は聴き取りやすい(とはいえ、まだわからない部分もありますが)。後にB.
C. CollectionでCD化された。もともとはDave MorganがMorgan Clearley
Band用に書いた曲だったらしい。
Paradox(グループ名):Birminghamのローカルバンドで、Dave
Morganが在籍していた。
Paradonids(グループ名):Love Jobs参照。
Parsons, Alan(人名):BeatlesがAbbey Road録音頃にAbbey Road
Studioで働いていたことから、その後エンジニアとしての実力を認められた。ELOとの関係は、Roy
WoodのBouldersにエンジニアとして参加したことが挙げられる。Eric
Woolfsonと結成したAlan Parsons
Projectは、ELOとは微妙に異なるアプローチでクラシックの要素をロック/ポップに取り込んだことで、ELOファンの間でも評価が高い。Gaudiを最後にEricとのコンビを解消し、ソロとしてアルバムを発表しているが、2作目になるOn
The Air、3作目Time Machineでは、ELO Part IIに在籍したNeil
Lockwoodを数曲のボーカリストに起用、共にツアーも行った。{Get
Back(のちのLet It Be)、Abbey
Roadのレコーディングで、セカンド・エンジニアとしてその一部に参加しています。Bouldersに同じくクレジットされているJohn
Kurlanderも同時期のThe
Beatlesのそれに参加しています。ParsonsはWizzard Brewにも参加。(mad
eyckさん)}
Payne, John(人名):アメリカ人ソングライター。ELO Part
IIとリハーサルを行うが、参加には至らず、その後Asiaに加入する。AsiaではShowdownをカバーするとともに、ALO
(Asiatic Light Orchestra)を発表している。
Payne, Rick(人名):Electric Light
Orchestra(アルバム)リリース以前からツアーメンバーとして予定されていたチェロ奏者。しかしファーストツアーの前に脱退。どっちでもいいですが、Payneという人はこんな感じなんですかね(上の項目参照)。
Pebble Mill(R/その他):1992年12月のテレビ番組。Roy Wood
Bandが出演してI Wish It Could Be Christmas
Everydayを演奏した。合唱団にはRoy Woodの娘Hollyも参加している。
Pentelow,
Nick(人名):Wizzardのサックス奏者。結成時から1975-76年頃まで在籍し、その後Steve
Gibbons Bandを経てRoger
Chapmanへ。様々なセッションにも参加しているらしく、噂によると日本のDreams
Come Trueのアルバムにも参加しているという。
(per-spek-tiv)n(その他/アルバム):1979年3月23日発表の、これまでのところ唯一のLouis
Clarkのソロアルバム。Jetレーベルで、Roy Woodを始めJohn Tout、Paul
Robbins、Dick Plant、Kevin Peek、Frank Ricotti、Nick
Pentelowの協力も得ている。ダブルジャケットで、Louisの顔が描かれている。どういえばいいのだろう、彼なりのアプローチで「クラシックとポップの(ロックの、とは言わないほうがよいだろう)融合」を試みたアルバム、といったところか。無理にジャンルわけするならポップ/イージーリスニングにでもなってしまうのだろうが、さすがLouisであって一筋縄ではいかないところを聞かせてくれる。楽器としてはストリングスをベースにしてキーボード、ギター、ドラムが絡むといった構成。Louisは作曲、アレンジ、指揮だけではなく、プロデュースも自ら行った。さらに、キーボード、ギター、ベース、フルート、リコーダーも演奏している。15の楽章には分かれているが、全1曲。
CD化はなされていない。Hooked On
Classicsの大ヒットに乗じて再発されるかと期待したのだが、なされず---などと書いていたら、2000年にELO
solo projectの第一弾としてCD化がなされた。
Pete(人名):フルネーム不明。ELOのローディ。
Peter's Pop Show(E-II/その他):1991年11月、ELO part
2がドイツで行ったショーで、2日間にわたり観客は12,000人を集めた。他にGenesis等も出演していたが、ELO
part 2はトリを務めた。この際のメンバーからはDon
Ardenのマネジメントに不満を感じたKelly GroucuttとMik
Kaminskiが離れ、Bev Bevan、Louis Clark、Eric Troyer、Pete
Haycock、Neil
Lockwoodの5人編成となっていた。Kelly不在のためNeilがベースに移っているが、演奏はマイムだったらしい。
Petty,
Tom(人名):アメリカ出身。自らのバンド、Heartbreakersを率いてXX年にレコードデビュー。最初にJeff
Lynneと知りあったのはJeffがGeorge Harrisonと共にBob
Dylan/Heartbreakersのコンサートを見に行ったときだという。Beverly
HillsのSanta Monica
BoulevardでJeffが赤信号で止まったところ、Tomが声をかけたのがきっかけで、数日後ふたりはJeffの家(?)でYamahaキーボードを使ってFree
Fallin'を作曲。これはのちにFull Moon
Feverに発展する。このつながりがJeff-George
Harrisonのコネクションと連結してTraveling
Wilburys結成への道が開かれた。アルバムvolume
1においては、5人のメンバー中唯一ブロンドヘアであることから、Wilburyの姓を名乗らなかったが、volume
3では堂々とWilbury一族の仲間入りを果たす。一方、ソロアルバムFull Moon
Fever、Heartbreakers名義のInto The Great Wide
OpenでJeffの参加をプロデュース、ソングライティング、演奏と全面的に迎え、当時のJeff作品の代表とも言える2枚のアルバムを提供してくれた。また、彼がクリスマスアルバム、A
Very Special Christmas 2に提供したChristmas All Over
AgainもJeffのプロデュースである。これら以外にもArmchair
Theatreへの参加をはじめ、Roy
Orbison作品など、当時のJeffとTomはセットで行動しているようにすら見えた。その後、サウンドトラックShe's
So Good(?)ではRick
Rubinにプロデュースを任せ、「親密時代」は終わりを告げたが、今後もWilburysなどで息の合ったところは聴くことができるのではないかと思われる。ところで、急に昔の話になって恐縮だが、TomもDel
Shannonとのコラボレーションを経験しており、彼らが正式に知りあう以前にもニアミスがあったようだ。
Philips Studio(その他):MoveのMessage From The
Country、ELOのファーストアルバム、Roy
WoodのBoulders(の一部)が録音されたスタジオ。もともとPhonogramの所有だった。
Pie In The Sky(I/曲名):Birthday Party収録。
Piece Of My Heart(M/曲名):アルバムSomething Else From The Move
Plusにボーナストラックとして収録された。オリジナルはIrma
Franklinで、MoveのこのバージョンはBig
Brotherによる録音に数カ月先行していた。
Piercy, Clive(人名):Balance Of
Powerおよび12インチシングル(7インチは私は知りません)Calling
AmericaのアートディレクションをMichael Hodgsonと共に担当。
Pietsch,
Rainer(人名):ドイツの(有名な)指揮者で、Timeのストリングスアレンジを担当する。
Plane(その他):今ではどうかは知らないが、初めJeff
Lynneは飛行機が苦手だったらしい。Eldoradoツアーの際、LAでのテレビ出演の後San
Luis
Obispoでのライブがあり、移動には7人乗りの飛行機が用意された。Jeffは「風邪でペニシリンをのんだから医者から10,000フィート以上で飛ばないように言われている」だの「与圧がされていないから耳に悪い」だの理由を付けて乗るのを嫌がったが、Don
ArdenとBernie
Boyleに説得された。ところが離陸前は非常に好天だったのに、間もなく嵐に突入し、日は暮れ、しかも目的地に到着したら嵐で滑走路の灯が飛んでなくなってしまったという理由で着陸を断られ、50マイルも離れたところに着陸した。飛行機については他にもエピソードが紹介されており、Hugh
McDowellが蛇を連れて乗った話のほか、専用機をチャーターした話がある。常にJeffとHughは飛行機の時間ぎりぎりまで寝ているので、専用機が用意されると出発時間はどんどん遅れたという。さらに、Hugh(彼は操縦ライセンスを持っているのだが)がパイロットに操縦をかわれと言い出すので、このチャータープランは1回のツアーでおしまいになったらしい。
Plant, Dick(人名):De Lane Studioのエンジニア。Roy
WoodのソロアルバムMustardに参加している。
Player(グループ名):1986年にRainbowレーベルよりAm I A
Dreamerをシングル(7インチ、12インチ)リリースした、恐らくKelly
GroucuttとMik Kaminskiによるプロジェクト。Am I A
Dreamerは再録で、Mikのバイオリンをフィーチャーする。B面はI'll Never
Forget YouでKellyとBev Bevanとの共作。12インチはI'll Cry For You
Tonight(どうしてこんな似た曲名を付けるんだろう)でBevとLouis
Clarkが参加している。
Plays The Beatles 20th Anniversary
Concert(R、その他/その他、アルバム):Royal Philharmonic Orchestra
Plays The Beatles 20th Anniversary Concertを参照。
Please No More Sad Songs(I/曲名):Idle Race収録。Jeff
Lynne畢生のバラードソング。Follow Me
Followと簡単にメドレーが作れてしまいそうな気もするが、そんなことは気にしてはいけない。今からでも遅くないからDays
Of Broken Arrowsと両A面で売り出せないものか?
Poker(E/曲名):Face The Music収録。Richard
Tandyのキーボードワークも華麗なロッカー。
Pongo(その他):Bev Bevanの愛犬の名前。
Poor Little Fool(J/曲名):Helen Reddyの1978年のシングル(Capitol CL
16007 c/w We'll Sing In The Sunshine)で、Jeff Lynneの作曲。Out Of
The Blueのアウトテイクを思わせる佳曲だという。プロデュースはKim
Fowley(mad eyckさんthanks)。アルバムWe'll Sing In The
Sunshine(1978, Capitol SW-11759)やライブアルバムLive In
London(1978 US, Capitol E-STS 202)にも収録されている。
Poor Little Girl(その他/曲名):George HarrisonがベストアルバムBest
Of Dark Horse 1976-1989に収録した未発表曲。Richard Tandy参加。
Power Of Million Lights(E-II/曲名):Moment Of
Truth収録。1994年6月20日に同アルバムからのファーストシングルとしてカットされる。クリップも作られ、これは'10538
mad-type'と呼ばれる主人公がロックする宇宙船を作ってサイバースペースにガールフレンドを探し求めるという設定だったらしいが、これを聞いてもちっともイメージが浮かばない。残念ながら、ほとんどビデオは放映されなかったという。
Presley,
Elvis(人名):説明不可能なロックスターだが、1974年ごろ、いい曲に恵まれなかったため、彼の同意のもと、レコード会社がRoy
Woodに作曲を依頼した。Royは2曲を用意してRick
Priceと渡米、彼の自宅を訪れたが、留守のため面会できず、話はそれより先に進まなかった。このときの曲は録音されていない。
Pretty Things(R/曲名):Danny King And The Jesters(Trevor
Burtonがギター)のシングル曲(1965年 Collumbia DB 7456 c/w Outside My
Room)。Roy Woodがギターで参加。
Price,
Rick(人名):Moveのベーシスト。1947年6月10日生。Move参加前はキャバレーグループ、Sight
And
Soundでシンガー、ギタリスト、コンポーザーとして活動していた。1969年2月にCarl
Wayneの後任としてMoveに参加、ベースとバッキングボーカルを担当する一方、Lightning
Never Strikes Twiceを作曲。1970年Roy
WoodらがELO構想を実行に移した。この際、Royはベースプレイヤーではなくストリングスベースを望んだため、RickのRickの必要性は薄れ、またRick自身も自らのバンドでプレイすることを望んだ。このために彼はELOはもとよりMessage
From The Countryにも参加していない。しかし奇妙なことに10538
Overtureには彼の弾くベースラインが残されている(実際には上からJeff
Lynneが弾き直しているので聞き分けることは不可能だが)。Moveから脱けた後、Mike
Sheridan(彼はSight And Soundに曲を提供していた)とSheridan /
Priceを結成し、GeminiよりThis Is To Certify
That.....なるアルバムを発表、Lightning Never
Strikesを再録している(このアルバムにはBev
Bevanも参加する話があったが、時間的な問題で実現しなかった)。また、1971年にはソロアルバムTalking
To The Flowersを発表し、Idle RaceのPlease No More Sad
Songsをカバー。その後Mongrelに所属してレコーディングを行ったが、1972年8月、Charlie
Grima、Keith Smartと共にWizzardに移る。WizzardではAngel
FingerのB面としてYou Got Jump On
Meを作曲した。1977年、RoyがJetを離れた際、Jetの依頼により彼はWizzardを引き継いで4枚目のアルバムBathe
Your Feetを録音したが、これはリリースされなかった。さらにRoy Wood's
Wizzo
BandでRoyに合流したが、Wizzoが失敗に終わるとともに第一線からは退き、テレビコメディアンJim
Davidsonのマネージャーなどの仕事をしていた。1992年にはMove再結成に加わる。また、1994年にはRoy
Wood Big Bandのサウンドミキサーをしている。
Prince's
Trust(その他):Charles英皇太子の主催で行われるチャリティコンサート。きっかけや何回行われたか等は知りません。ELOに関して言えば、1987年6月5日、6日の第5回コンサート(Wembley
Arena)において、Jeff Lynneが出演し、George HarrisonらとWhile My
Guitar Gently Weeps、Here Comes The Sun、Ringo Starrも加わってWith A
Little Help From My
Friendを演奏したことが挙げられる。このときの模様はビデオ並びにCDで発売されたが、これは6/6の模様であるという。
Pritchard, Dave(人名):Idle
Raceのギタリスト。1942年7月25日生。1971年6月脱退。Time
Isの曲のほとんどは彼の作曲または共作曲だが、Don
Ardenの方針のもと、彼の名前は3曲にしかクレジットされず、この為マネジメントに反発して脱退に至る。その後Quartzに参加したらしい。(以下、ファンジンFTMでのインタビューによる。このインタビューではQuartzという名前は一切出てこない)Idle
Race解散後、Norman
Smithとレコーディングを行いかけたが、EMIとの契約のため、自由な活動が許されなかった。Mike
Sheridan(インタビュー記事においてはMick Sheridan)、Richard
Tandy、Keith Smart、Bob Brady、Rick
PriceとMongrelを結成し、レコーディングを行いかけたが、これもEMIからストップがかかった(Mongrelにはその後Charlie
Grimaが加入する)。その後フォークバンドSonny
Phobesとプレイしたり、Jasper CarrottやThe
Scaffoldとギグを行ったりしたが、やはりレコーディングは行っていない。Mikeに誘われてCirkusに参加。その後Banditを結成した。80年代にはブルースバンドLittle
Willy(後にWilly And The
Poorboysと改名)に参加するなど、比較的最近までバンド活動を続けていた。90年代にはMike
Lavender(元Poorboys、Roy Wood Big Band)とBirmingham City
FCに曲を作った。
Project Freedom(その他/曲名):2002年にDave
Morganが発表した曲名およびこれを収録したシングルCD。ルーマニアへのチャリティ目的でリリースされた。
Prologue(E/曲名):Time収録。アルバムのオープナーとしてエフェクトがかけられたナレーションからはっきりした切れ目なしにTwilightが始まる。アルバム最後のEpilogueと対をなす。
Prospectors(グループ名):60年代中期のBirminghamのバンド。Bridgnorthで毎週ギグを開いていたが、ある時ベースがいなかったため、いつも来ていた観客の少年がベースをプレイした。Louis
Clarkであるという。
Protest Song(R/曲名):Thousand Of People参照。
Purgatory Falls(その他/アルバム):2001年発表のP.
Huxのアルバム(NineEighteen Records 001)。The Magnificent
Brothersのプロデュース。曲目は4258、I Loved Everything、Rubble、My
Sweet Nothing、Goldmine、Red Eyeliner、Steel Clear、Offer You The
World、Belief、Chordothelord。このアルバムは1997年に死去したParthenon
Huxleyの妻Janetに捧げられている。
Q
Quadrophonic
Sound(その他):1973年に流行し、HarvestもアルバムElectric Light
Orchestraをquadraで再リリースしようとした。2チャンネルの曲を4チャンネルにするためにリミックスがなされたため、原曲との相違点も多い。しかしUKでは公式リリースされず、ブラジルでのみ発売された。このミックスそのものはコンピレーションEarly
ELOで数曲を聞くことができるが、ステレオにミックスダウンされているので、このまま4チャンネルで聞けるわけではない。ミックス作業は1972年9月にほぼ終了していたが、Mr.
Radioのエディットに問題があったため、1973年4月12日に再度ミックスが行われた。ちなみにE.L.O.
2あるいはEldoradoのquadraphonic
mixも存在しているという噂があり、これらはJeff
Lynneが監修しているという話。
Queen Of The Hours(E/曲名):Electric Light
Orchestra収録。1971年10月に発行されたイタリア盤サンプラーディスクに収録され、ELOの曲としては最も早く公開された曲となる。このサンプラーにはMoveのIt
Wasn't My Idea To
Danceも収められている。同11月にはコンピレーションThe Harvest
Bagにも収録される。
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