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遥かな道のり

 

「ふ〜、源流で冷えた体に温泉は効くなあ」「でも、もう20時やな、はあ〜」「ふ〜、こうなったら湯の峰温泉も制覇するか!」
ここは川湯温泉共同浴場。源泉かけ流しでおススメです、ってそれは「ほぼ秘湯の旅」やん!と安いノリ突っ込みしたのには池原ダムより深い理由がある。

ホームリバーへの国道が崖崩れで直前まで通行止めになっていた。
ようやく厳密な時間制限のある交互通行による迂回路が近畿の屋根、大台ケ原付近に設定されていたのだ。
ま、その道も大概な道である。釣行前日は積雪により通行不可だった。四月なのに。
そんな迂回路がこれまた帰路に悪天候(雨と濃霧)のため通行止めになったのだ。

となると、東回り、西回り、どちらかで紀伊半島を半周しないと大阪に帰れない。
懊悩の末、池原ダムを南下し、熊野に抜け、川湯温泉で鋭気を養った後に、田辺へ抜けて高速道路で大阪に戻るという遥かな道のりになった(温泉は余計やろという突っ込みはさておき)。

熊野へ抜ける道がすごかった。ナビ頼りですさまじい山道を駆けていく。
「おっ、あの黒い鳥はなんや?」「巨大なニワトリかホロホロ鳥かと。」
その後も遭遇は続く。

「おっ、あのぴょんぴょん跳ねている白いのは?」「左右とも垂直の崖のため、逃げ場がないので必死に走っている野ウサギっす。」
50mは併走しただろうか。

「おっ、あの道の真ん中の小さな石像は?」「濃霧の曲がり角から突然出現した車に驚愕のあまり立位で硬直しているイタチっす。」
数瞬にらみ合った後に藪へ跳ねた。


三重県、奈良県、和歌山県が入り乱れているエリアのかような苦難の道を経て、冒頭の入浴に相成ったわけである。

川湯、湯の峰温泉をやっつけた後は、意識消失寸前の眠気と戦いながら若と交代で運転し、ようやく帰還できたのだった。

今回の釣行は実に600キロ。家に着いたのは深夜1時過ぎである。日帰り釣行の限界やな。

で、そんな話はええねん、釣りはどうやったんや?
そう実釣6時間、往復12時間超の釣果は?さすがに釣り人が入っていなかったのでしょう。まあ、そこそこええ思いはさせてもらいました。短時間でしたが渓流というものを堪能いたしました。

久しぶりの渓流はよろしいなあ。ストレスもパアーっと散っていきます。水は冷たかったけど。

GW前には国道で交互通行になったため、利便性は格段に上がり、GWでプレッシャーも上がったことは報告しておきましょう。

おっ、ようやく電波が入った。K様へ遅くなる旨、お詫びのメールを打たねば。
そやけど、渓流釣りへの道は遥かな道のりでんなあ。

 

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