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恐るべし北山川

 


  前回、この谷で倒木に道を阻まれ、車止めまで行けなかった。谷に向かう車中で若に言うと、
 「そんなん全然OKっす。僕なんかこの間、土砂崩れで閉じこめられたんっすよ!」
  単独釣行で車止めに駐車し、早めに切り上げて帰ろうとすると、土砂で道がふさがれていたらしい。
 既に役場へ通報があったらしく、すぐに重機がやって来て作業を始め、2時間で解放されたとのこと。
  結果的に仮眠が取れて良かったというが、恐るべし、北山川!

 「今日も通行できへんかったりして?」
 「倒木、土砂崩れなんか、そんなに何遍もないやろ。」
 と、カーブを曲がったところに、でっかい木の根っこ(切り株?)が落ちていた。。。

  こ、これは、倒木なのか?土砂崩れなのか?倒木と土砂崩れのコラボレーションってとこか。
 微妙な落下位置で、数センチ動かせばなんとか通れそうだ。2人で切り株を引っ張り移動させて通過。
  侮り難し北山川!

 早速準備して入渓。
 いつものとおり、餌はミミズ。
 早くもアマゴが出迎えてくれた。
 若は残業続きで今日は不調とのこと。
 確かにライントラブルに悩まされていた。
 が、この後、すぐ若に大物が来た。
 銀化したような立派なアマゴだった。
 私が散々ミミズで攻めて、全然アタリがなかった
 のに。
 やはり赤ブドウ虫の威力がすごいのか。
 う、腕の差なのか。

引っかけて切れた仕掛けを修復する若

 ちょっと大きいアマゴ。手応えよし。
 上のアマゴは右の流れで会いました。

ぷりぷりのアマゴだ

 23.5センチ。質感があり満足。
 直前の高巻きでザックを落として、デジカメが
 破損したのが悲しい。
 若のデジカメで。

  若は残業による睡眠不足でいつもの精彩を欠いていた。私の目の前で二度も転倒して、
 右腕を流れに突っ込み、「まだ谷の水は冷たいっす。」と呟いている。
  いつもなら大笑いなのだが、ちょっと心配してしまう。
 「見られてないだけで、他にも転倒したっす。」弁慶の泣き所にでっかいたんこぶができているという。
 だ、大丈夫なのか?

  若は途中の釜で良型を上げていたが、これで最後という釜でのこと。
 愛用の6.1mの竿を一杯にのばし、赤ブドウ虫を振り込んだ。「うりゃっ」
  しばらくして、仕掛けを上げると、針先には絵に描いたような抜いたばかりの雑草が一束。。。
 漫画のような風景だった。釣りの神様ではなく、釣り好きな笑いの神様が下りてきたようである。
 「キープしないのか?」と聞くと
 若は「もちろんリリースっす。」と優しく流れに返してあげていた。
 最後においしいところを持って行かれて、関西人としては悔しい限りである。

  最後はすんごく苦しい登りの杣道を1時間半も歩いて帰らねばならないのだが、その時も
 辛そうであった。
  若、仕事のしすぎで寝込んだりしてはつまらんぞ!釣りに行けなくなるぞ。
 「若のストレス解消のためにも、どんどん釣りに行かないとな。」と家でKに主張するhiroなのであった。

 

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