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半日だけの爆釣行

 

新年度になっても仕事は相変わらずクソ忙しい。いや、より忙しくなっている!余裕がなくなって、いろんな事へのモチベーションが低下しているのが自覚できる。これではイカンと釣行を決意。
この日は夕方より我が家にお客さんが来る予定なので半日だけの単独釣行となった。

天気はもちろん雨だ。このあたりは、屋久島と競うほどの日本有数の多雨地帯なのだ。雨はアマゴの活性が上がり喜ばしいことである。
このあたりではアマゴのことをアメノウオ(雨の魚)、コサメ(小雨)という呼び名があるくらいだ。だからわざわざ雨を狙って釣行しているのだ。ゆえに私は雨男ではない。ということにしておこう。

これまでの最速記録で現地へ到着した。単独なので危なくない、無難なところと思っていたポイントに既に車が停まっていた。しかたなくもっと奥へ。
路上に落石が多い。ということはまだ誰も入ってないって事か?期待が膨らむぜ。しかし、車から降りて落石・倒木をどけること数回。不安もやや募る。
前回のポイントを抜け、さらに奥へ。カーブを抜けてびっくりした。大木が倒れて道を完全にふさいでいるではないか。大人が一抱えにしても足りないほどの太さだ。重機でもなければ通行は不可能!
十数回の切り返しを行った後、来た道を若干戻って入渓。

車が通過してからだと帰れないところだった、帰る頃にはチェーンソーできざまれていた

千尋の谷ってやつですな

この谷は険しすぎて入渓ポイントが限られているので、ここから先は誰もいないはず。数キロ先の脱出ルートまで谷を独り占め!つい浮かれてしまいそうになるのを単独で危ないからと戒めながら釣り上がった。
実は、この区間は通しで行ったことはなくて、未知の部分があるのだ。とんでもないゴルジュや登れない滝があったらどうしよう。あ〜、楽しみ。
でもなあ、今日はまだ寒いのでウェーダだし、落ちたら悲惨やろな。

8時にミミズを餌に釣り開始。気温・水温とも7度だ。今日は独り占めということで一級のポイントのみ攻めて、スピード重視で釣り上がることにした。12時まで釣って、お客さんの分を含め4匹だけ持ち帰る予定だ。

釣れそうな雰囲気たっぷりで、実際いい感じで釣れてくる。そらそうやな、独り占めだし、一級ポイントだけしか狙ってないしな。
段々と難所の洗礼を受ける。徒渉しなければいけないのだが、流れが急なのだ。何度もためらいつつも、流れの弱いところを腰まで浸かって通過。
水量は平水に比べて、15センチくらい増水しているようだ。あと5センチ増えていたら、釣り上がるのは無理だったろう。濁りは全くない。夏装備なら泳ぐのになあ。今日は沈したら、その時点で中止。即刻脱出やな。この区間のアベレージサイズ

またまた、いい型のものが上がってくる。難所を越える度によくなるようだ。
でかい釜のような淵があり、ここで5,6匹追加した。だが、その直後でルートに行き詰まってしまう。
私のいる左岸はこの先で垂壁になっていて、へつるしかないのだが、ウェーダではちょっと。。。落ちたら、この釜で洗濯機の中の洗濯物になる。でも徒渉するにも流れがきつすぎてちょっと。。。流されると、やっぱり釜で洗濯物になる。
ウェーダでは徒渉は無理と判断して垂壁をへつることにした。下からよーく観察してルートを決め、壁にとりつく。まぁボルダリングですな。途中でセミになりながらもなんとかクリア。
この後も順調に釣り上がり、釣果も伸びた。

この谷は真夏が楽しいと思うな。釣りながら、泳ぎながら遡行していくことができる。
大阪から往復に6時間かけて、4時間の釣り。やっぱり俺って釣りバカか。
駆け足の釣りで釣果は20数匹、4匹キープ、後はすべてリリースした。

 

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