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久しぶりの北山川水系で記録更新

 

近畿もようやく解禁である。岐阜も行ったし、もちろん近畿の川も行っとくかと、今回も若との釣行となった。解禁当初は混雑するのは目に見えているが、もう我慢できない。それに、放流物には興味がなく、どちらかといえば源流指向なので人も少ないだろう。

若を5時半にひろって、奈良の山奥に向かう。吉野川中流沿いの道で、驚くべき?笑える風景を目撃。河原に竿一本分の間隔で釣り人がずらーっと川に向かって並んでいるのだ。ざっと20人くらいいるだろうか。放流ポイントなのだろうが、そんな放流アマゴを釣って嬉しいんかいな。

そんなポイントは無視して、どんどこ山奥へ。去年いい思をした谷へ入渓することにした。車を止め、いそいそと準備をし、流れに降り立つ。
今日もしとしと雨が降っている。やっぱり、結局一日中雨だった。若は私が雨男だと言うが、そんなはずはない。まぁ、渓流釣りの時は雨男でもいいじゃないか。よく釣れるし。

餌は私がミミズ、若はお気に入りの赤ブドウ虫。定番のイクラ嫌いは同じのようだ。竿は私が5.3m、若は前回、お披露目だけに終わってしまった、おニューの6.1m。密かにリベンジを狙っているようなのだが、そうは問屋が卸さないのだ。
数投目で早くもアタリがあった。鋭敏な引きを堪能する。今年初めての近畿のアマゴだ。もちろん若に見せつけてから、写真を撮ってリリース。沢山の釣果を新聞紙に並べて悦に入ってる写真があるが、私は嫌いだ。リリースすれば次も釣れるのに、しかも大きくなったかも知れないものをと思う。

渓流の妖精やね

きれいな所にはやっぱりきれいなアマゴが住むのだ

去年見つけたパラダイスでまた追加。若も新竿で待望のアマゴを釣っている。坊主脱出で良かったなぁ。
そこで、流れ込んでいる沢にひょいと足を向けたのが運の尽きだった。ここのところライントラブルなんて、とんとご無沙汰だったのに、穂先近くの糸が枝に引っかかってしまった。ジタバタしているところを若に目撃されてしまう。ちっ、デジカメで撮られたかも。

この先は遡行不能なので、煙突状の崖を15m程、よじ登り、相変わらずの恐怖の吊り橋を渡って林道に出た。さあ、次の入渓点と思ったら、車が止まっていて先行者がいる模様。車にいったん戻り、車止めまで行ったが、そこにも車が2台止まっていた。うーん、クソ寒い雨の中、物好きがいるなあと自分のことは棚に上げて感心。

仕方なく、より細い支流で様子を見た。ここは魚影は濃いのだが、型が小さいのと、谷のスケールが小さすぎる。降りしきる雨の中、ラーメンを食べつつ作戦会議。やはり本流を釣ることにした。

このあたりは相変わらずきれいだ。渓相も雄大になってきて、渓流なのに思う存分竿を振ることができる。いい感じでアマゴもあがってくる。
そのうち1,2を争う難所の滝にでた。時間的にも今日はここまでと思いながら滝壺に近づいた。先行している若が流れ出しで、いい型のものを釣りあげた。記録更新27センチ、まだサビが残っていて、ほっそりとしている

釣り座がかぶって、邪魔をしても悪いので、苦心して反対側に向かった。やはりウェーダでは機動性に限界がある。
活きのいいミミズに替えて流れに乗せる。数投目に目印がゆっくりと止まった。ちぇっ、根がかりかと軽く聞き合わせをしたら、すごい勢いで流心につっこんでいくではないか。これまでにない強烈な引きだ。なんとか寄せてタモですくおうとしたが、寸前で嫌ってまた離れていく。水中の魚影が大きい。どきどきしながら再度の取り込みで無事タモに納めた。

にやけながら、おもむろにコンビニ袋に水を入れてアマゴも入れる。若の所まで持っていって、計測して、見せびらかして、自慢して、勝ち誇るためである。腰にカラビナでぶら下げて、またまた苦労して対岸に渡る。
若に見せびらかせながら計測すると27センチ、アマゴの記録更新だ。まだサビが残っていて魚体もほっそりとしている。天然物だ。釣った時は尺あるかと思ったのになぁ。もっと大きくなってからまた会おうなと滝壺にリリース。若のリベンジにはならず、リベンジ返しをしたのだった。がっはっは。

疲れた身体にむち打ち、車を運転しながらも、滝壺での記憶をリプレイして、にやけながら帰ったのであった。

 

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