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ホテル祖谷温泉

祖谷と書いて「いや」と読む。カズラ橋で有名な祖谷渓の近所にあり、四国の秘境といわれ非常に山深いところ。
その昔、平家の落武者が逃れてきて住んだいう平家伝説があるところだ。
カズラ橋は、追っ手が来たらすぐに切って落とせるように作ったらしい。日本三大奇橋の一つだそうだが、他の二つはどこやねんとかは聞かないように。

この橋は隙間だらけなので足元から流れが見えて、スリル満点だ。有料(500円)で一方通行だった。なぜかネコがいっしょにひょいひょいと渡った。

この辺りは急斜面で対岸の家がすぐそこに見えるが、行くにはグルっとかなり回らなければ行けない。その急斜面にへばり付くように民宿が数件ある。

もう15年ぐらい前だろうか、大酒飲みの先輩達とバイクツーリングで来た。その時ビールを何本もお代わりし、民宿のビールの在庫がなくなってしまったが、まだ足りない。近所の家にビールを借りに行ってもらったりもしたが、最後には「もうこの集落にはビールはありません」と言われた。集落中のビールを飲み尽くしてしまったわけだ。はっはっは、いい想い出ですな。

そんな秘境の祖谷渓のはずれの断崖にホテル祖谷温泉が一軒だけある。温泉どころなので幾つかホテルがあるが、カズラ橋方面に固まっているのだ。その反対方面に潔いほどポツンと一軒だけ立っている。周りは何もない。あっ、すぐ横のこれまた断崖に小便小僧が立っているぐらいかな。

国道32号線を大歩危(おおぼけ)で曲がり、山道に入っていく。祖谷トンネルを抜け、カズラ橋方面に抜ける手前を西祖谷村役場の方に曲がり、より細い山道を進む。ま、間違ってないよなと泣きそうになる頃、到着する。この道は夜には絶対走りたくないな、私は。

ここの最大の売りはケーブルカーに乗って200m下の谷底まで入りに行くところだ。
これに乗らないと露天風呂に入れない。
しかもケーブルカーを自分で運転できるのだぁ!といってもボタンを押すだけだが、ちょっと嬉しかった。
下の駅?を下りて脱衣場へ。男湯女湯は別れている。すぐ横を祖谷川が流れていて、野趣満点。ここは自噴泉だそうで、自然石で作られた湯船にとうとうと流れ込み、そのまま川へと流れていた。
全く手を加えていない泉質だそうで、温度は低めだった。真冬に入ったのでなかなか体が温まらなかった。お湯に入ったが最後お湯から出られなくなってしまった。お湯から出てる肩が冷たい。夏に入ることを強くオススメする。初夏なら蛍を見ながら入られるかも。でも夜はやっているのかなぁ。入浴料が1500円と高いのだが、露天風呂の後はホテル内の内湯にも入れる。下の露天風呂は構造上、すぐ川に流れるので石鹸、シャンプー等を使うのは自粛したい。シャンプー類も内湯には置いているけど、露天風呂にはない。洗髪等はこちらの内湯で。

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