わらびお公衆浴場
タイムスリップしたような温泉である。
国道沿いにあるが気付かずに通り過ぎてしまいそうな小さな公衆浴場。
受付で３００円を払う。
男湯はすぐ横。
女湯は階段を下におりるようである。
脱衣場も洗い場も六畳ほどでそんなに広くない。シャンプー石けん類はないが、受付で販売している。
ドライヤーもなし。
この日は３月の連休だというのに私一人の貸切である。
受付のお姉さんが「お客さんだけなんで、湯加減は好きにしてもらっていいですよ。」
窓を開けると山並みと空が見える。
ゆったりと浸かりながら、流れる雲を見るととても気持ちが良い。
十津川村は全ての温泉が掛け流しなのが売りである。
浴槽内にはちらほらと湯の花が舞っている。
洗い場の蛇口をひねって流れるお湯も、もちろん温泉なのだ。
これで３００円とはすばらしい。