結論から言っちゃうと、ここはホテルから羊腸の小道をくだった所にある混浴露天風呂が全てだと思う。
      なので、この露天風呂が閉鎖されてしまう冬季は悲しく寂しいんじゃないかな。
      
      絵葉書のような美瑛から景色を楽しみながら美瑛川沿いに十勝岳に向かって進み、水面から高度差が出てきた頃に到着。
      かなり侘びさびを感じる温泉”街”だ。いや申し訳ない、ひなびた所で、”街”にもなっていない。
      シーズンオフだからか。
  
「父ちゃん、ちょっと怖い〜」
      「大丈夫やで、父ちゃんがついてるからな。さあ珍しいお風呂に行くで」なんて事を言いながら、夜にtigerと手をつないで小道を下っていく。所々、崖にぶら下がっている電球がいい味。
      
      丸太作りの建物に入り、服を脱ぐ。脱衣所は男女別だ。肌寒いので、すぐにお湯の中へ。
      湯船は岩作りで、中程まで岩と丸太の壁があるが、奥でつながっている。川面に近づいたのか、流れの音が近い。
      シーズンオフのため、親子で貸し切りである。
脱衣所には照明があるが、湯船にはないので、入ってしまえば女性にも心配ないと思う。
      秘湯マニアのkも湯船に出入りする時に見られるのが一番嫌と言っている。その点ここは脱衣所も、風呂に出入りするところも男女で分かれているので女性にも利用しやすいのでは。
      
      翌朝、渓谷をまたぐ向かいの橋から見た壮大な景色にびっくりした。よく見るとホテルの下から、かなりの水量が流れ出ている。うーんこれはホテルの下に断層があるってことかと二度びっくり。