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カムイワッカ湯の滝

アイヌ語で「神の水」という意味のこの温泉、数年前ならまさに秘湯だったが、最近じゃすっかり有名になってしまっている。でも感想から言うと面白かった。行って良かったと思える秘湯だったのだ。

知床半島の西側、知床横断道路から道道93号線に入り、知床五湖の手前から林道に折れ、ダート道を走る。ウトロの町からざっと10キロってとこか。駐車スペースは結構ある。20台はいける。

夏期の最盛期(7月28日〜8月19日)は環境保護のためマイカー乗り入れ禁止。その間はウトロと知床自然センターからシャトルバスがある。年によって変わる恐れがあるので、斜里町観光協会へ問い合わせた方が無難だろう。

ここは流れる滝が温泉で、滝壷が露天風呂になっているという素敵なところだ。しかし道路からそこまで沢登りを20分しなければならない。もちろん更衣室はないし、混浴である。入浴料は無料。水着の着用はOK。ちなみに男女とも全員が水着を着ていた。
初めてわらじを履きました
沢登りは結構急な斜面で、藻や苔、温泉の成分等が岩に付着していて滑りやすい。 知床自然センターで「すべらんソックス」というのを売っているという情報をキャッチしていたのだが、センターに寄らずに来てしまった。
カヌーツーリングや渓流釣りで水中の岩は、無茶苦茶滑るというのをイヤっちゅう程、知っているので、どうしようかと思案していると、滝への登り口に「貸しわらじ屋」があるではないか。1足500円也。即借りることにした。
これがまた優れもので、全然滑らない!ビーチサンダルで滑っている人を後目に余裕であった。今度カヌーツーリングに使おうかと思うぐらいオススメである。
お湯の滝壷、遠景流れに足を入れると、「おっ、なんか温い。」と感じる。登っていくにつれて、段々水温が上がってくる。沢登りすること、約20分、ようやく滝壷に到着。ここから上は危険なので登らないようにとのこと。

10畳くらいの広さである。早速入ってみる。ちょうどよい湯加減だ。湯温は天候や季節によって変わるようである。腰ぐらいの深さかと奥に向かっていくとズボっと胸まで沈んでビックリ。いきなり深くなっているので気をつけましょう。

この日は天気が良く、青空に雲が流れるのを見ながらお湯に浸かっているのは爽快でいい気分だった。 滝壷から上を望む お湯の滝壷、近景 帰り道の方が滑り落ちそうで怖い。また、膝から下がチクチクしてむず痒い。どうやら酸性が強すぎるようだ。

滝壷が露天風呂とはさすが北海道、豪快だ。観光地化しつつあり秘湯の雰囲気が薄れてきたとと言われているが、どうしてなかなか良かった。

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