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2004年04月05日

フォンノイマンボトルネックとFPGA

先のエントリの実力試験で、選択問題の中に数は少ないが私の得意分野であるコンピュータ関連の問題もあった。コンピュータに関することで5つの記述の中から正しいものを1つ選べという問題で、その選択肢のひとつにこんなものがあった。

「プログラムが動作するときに、メインメモリのある一定領域にアクセスが集中することをフォンノイマンボトルネックという」 #問題用紙は回収されて記憶だけで書いているので言葉は違っているかもしれないが、だいたいこんな内容だった。

フォンノイマンボトルネックとは、CPU とメインメモリの間のデータが流れるバスのボトルネックのことのはずなので、私はこの選択肢は誤りであると判断した。いちおう知識の再確認のためにいろいろと検索してみたところ、以下のようなページを見つけることが出来た。
静かに進むコンピュータの軟化革命 ---いまハードウェアとソフトウェアの区別がなくなってきている。 21世紀、ソフトウェアで生きようと思っているあなたは失業しないか--
少々過激なタイトルで、書かれたのが1997年と少々古いが、実際 FPGA は現在いろいろなところで使われているし、古いとはいえども読んでいてとても興味深い内容である。こんな面白いことを書いたのは何方かと思ったら、私も去年読んだ「よみがえるチューリング」を書いた星野力さんだった。

そのページの中で「フォンノイマンボトルネック」のことは、やはり CPU とメモリの間、メモリスループットの不足と書いてある。そしてさらに、それを解消するために FPGA を使用することによるハードウェアとソフトウェアの融合、つまり現在のCPUが汎用目的のソフトウェアを実行するためのアーキテクチャであるのに対して、FPGAを利用してある機能に特化したブースタを組み合わせることでパラダイムシフトを起こそうというようなことも記述されている。

CPU と機能に特化して再構成可能なブースタという組み合わせで考えると、FPGAとは違うが、現在のパソコンに見られるCPUとプログラマブルなシェーダ機能を備えたGPUという組み合わせは、この記事で言っていることに近いような気がする。

投稿者 ktaka : 2004年04月05日 02:04

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