描画の際のオマケ

表示グラフの様式は、描画命令に組込まれた描画の際のオマケの幾つかを使って 制御しても良い。例えば、命令
    > plot3d(x^2+y^2, x=-1..1, y=-1..1, style=wireframe, grid=[15,15]);
は、15x15の網目でグラフの網目表示を行う。 (Dynagraphのデフォルトの行動は、25x25の(不可視の)網目 を使って、中身の詰った曲面を表示する事である。)

全てのオマケはoption=valueの書式を取る。これらは、 コンマで区切られていれば任意の順番で、描画命令に対して与える事が可能で ある。 以下のリストでは、dynagraphが理解する全てのオマケが記述されいる。 これらの書式はMapleで利用可能なオマケの副集合となる。 以下に示すリストでは、Mapleのオンラインヘルプからの殆ど切り貼りで 得られたものである。おまけのpointsizeとオマケの値の x_gridlinesy_gridlinesは、dynagraph固有の もので、Mapleには存在しないものである。

おまけの はキーワードで、例えば、WIREFRAME とかHELVETICAの様なもので、全部が大文字でも全部が小文字の 両方で入力しても良い。 だから、axesfont=[HELVETICA,10]axesfont=[helvetica,10]は同値である。 以下の一覧表では、大文字表記のみを示している。

アルファベット順の全てのおまけ一覧表

axes=f
このおまけは、その座標軸がどの様に描かれるかを指定する。ここで、 fにはBOXED, NORMAL, FRAMENONEが入る。
デフォルト: axes=NONE

: このdynagraphの版では、全てのNONE以外のaxesオマケは、 BOXEDと同義語として扱われる。これは将来の版で修正されるかも しれない。

axesfont=l
このおまけは軸目盛の票のフォントをfontと同じ方法で定義する。
デフォルト値: axesfont=[HELVETICA,10]
color=colorname
対象の色を設定する。colornameはXサーバーが認識する、 "red"や"MidnightBlue"の様な任意の色名、或いは"#009000"の用なRGB指定で あって良い。もし、非アルファベット文字を含むのであれば、引用符で括らなければ ならない。ヨーロッパの友人の利便の為に、colourcolorの異名同義語として提供されている。
contours=n
このオマケは等高線表示で、等高線の数を指定する。
デフォルト値: contours=10
coords=c
このオマケは用いる座標系を指定する。ここで、cCARTESIAN(デカルト座標系)、SPHERICAL(球面座標系)、 CYLINDRICAL(円筒座標系)、Z_CYLINDRICALである。
デフォルト値: coords=CARTESIAN
font=fontspec
このオマケは描画での文章対象のフォントを定義する。 Fontspec[family,style,size]の書式のリストで、 ここで、familyは次の内の一つである: TIMESCOURIERHELVETICA、そして SYMBOLTIMESに対しては、styleROMANBOLDITALIC或いは BOLDITALICとなる。HELVETICACOURIER に対しては、styleは、省略しても良いし、次の何れか一つを選択する: BOLDOBLIQUE或いはBOLDOBLIQUESYMBOLはstyleオマケは使えない。最後の値であるsize は用いるポイントサイズである。
デフォルト値: font=[HELVETICA,10]
grid=[m,n]
このオマケは曲面に対して用いるべき長方形方眼の次元を指定する。
デフォルト値: grid=[25,25]
gridstyle=x
このオマケは曲面を表現する為に描かれる網目の型を指定する。 xの値は、次の内の一つである: RECTANGULARTRIANGULARX_GRIDLINESY_GRIDLINES。 (XY_GRIDLINESもまた、RECTANGULARの異名同義語として 提供されている。) これらのオマケは網目の形態を設定を設定するが、網目が描かれる理由とはならない。 網目の描画は以下に記述したstyleオマケの値で決定される。
デフォルト値: gridstyle=RECTANGULAR
labelfont=l
このオマケは描画での各軸の票のフォントをfontと同じ方法で 定義する。
デフォルト値: labelfont=[HELVETICA,12]
labels=[x,y,z]
このオマケは軸の票を指定する。xyzの値は文字列でなければならない。xyzのデフォルトの票は、xy軸の変数名で、 z軸には票が無い。票はcoords=CARTESIANが有効の場合 だけ、表示される。
linewidth=n
thickness=nと同じである。
numpoints=n
曲面を描く時、このオマケは生成されるべき最小総点数(デフォルトは625=25^2) を指定する。Plot3dはsqrt(n)程度の次元の長方形方眼を用いる。 空間曲線や円筒を描く時、このオマケが曲線や円筒の軸に沿って用いられるべき 点数を指定する。デフォルトは60である。
orientation=[longitude,colatitude]
このオマケは球面座標系(経度、緯度)で与えられた光線に沿う、無限遠にある 点で、視点を設定する。そこから原点を観察する。
デフォルト値: orientation=[45,45]
pointsize=n
このオマケが描画で描かれる点数の(画素で)大きさを定義する。 nは0から10迄の整数でなければならない。 0で、デフォルトの点の大きさを選択する。
デフォルト値: pointsize=3
scaling=s
このオマケは、相対、或いは全体倍率を用いて、曲面が画面に収まる様な 倍率になる様に指定される。ここで、sUNCONSTRAINEDCONSTRAINEDのどちらか一方である。 Dynagraphのグラフィックスウィンドウは、最初に scaling=CONSTRAINEDに設定されている。利用者は CONSTRAINED/UNCONSTRAINEDボタンを押して好みに応じて切り 替えても良い。後に続くグラフは、命令行上で他の何かを指定するまで、ボタンの 設定に従う。
shading=s
このオマケは曲面をどの様に色付けするかを指定する。ここで、sXYZXYZZGREYSCALEZHUENONEの何れか一つである。
デフォルト値: shading=XYZ
style=s
これは曲面をどの様に描くかを指定する。ここで、sPOINTHIDDENPATCHWIREFRAMECONTOURPATCHNOGRIDPATCHCONTOUR或いはLINEの何れか一つである。
デフォルト値: style=PATCHNOGRID

: LINEWIREFRAME同義である。

thickness=n
このオマケは描画中の線分の厚さを(画素で)定義する。 nは0から10迄の整数でなければならない。0でデフォルトの厚さを 選択する
デフォルト値: thickness=1
tickmarks=[l,n,m]
このオマケはl以上の適切な数値を指定する。ここで、 nmはX軸、Y軸とZ軸に沿って各々刻印されるもの である。各目盛の値は正整数か0でなければならず、0の場合は、対応する軸上に 目盛が描かれない。
デフォルト値: tickmarks=[5,5,5]
title=t
このオプションは、曲面描写の表題を指定する。tの値は文字列でなければならない。 二文字列\n(即ち、逆スラッシュの後にnが続く)は表題文字列の中で、改行として 動作するので、複数行の表題が可能となる。複数行の各行はウィンドウ内で、 水平方向に中心合せとなる。
デフォルト値: 表題無し
titlefont=l
このオプションは、曲面描写の表題のフォントを定義し、fontと同じ 要領で指定される。
デフォルト値: titlefont=[HELVETICA,BOLDOBLIQUE,14]
tuberadius=r
これはtubeplotでの円筒の半径を設定する。
デフォルト値: tuberadius=1.0
tubepoints=n
これは、tubeplotの各交点を描く為に用いる点数を設定する。 円筒の切断面では、その円周を均等に分けるn-1の点だけが現われる。 何故なら、その最初と最後の点が一致するからである。
デフォルト値: tubepoints=16
view=zmin..zmax 或いは view=[xmin..xmax,ymin..ymax,zmin..zmax]
このオマケは画面上に表示される曲面の最小値と最大値を示す。
デフォルト値: 曲面全体を表示する。
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