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遥かなる AYERS ROCK
23,February〜8,March,1998

これはオーストラリアの内陸の都市、アリススプリングスからエアーズロックまでを自転車で冒険した旅日記です。





NORTHERN TERRITORY

 アボリジニの聖地であるエアーズロックやオルガ岩群は、まさに神話の時代に作られた偉大な彫刻だ。数億年前にできたといわれる巨大な岩は、赤茶けた大地の上に悠然とたたずんでいる。「この世界のどこかに神の末裔が住み、緑したたる大地がある。」というアルカディア伝説を信じて、何人もの探検家が入り込んだアウトバックには、結局目当てのものは見つからなかったが、後日、無尽蔵の天然鉱物が眠っていることが発見された。不毛の大地が一転してエル・ドラードになってしまったのだ。アウトバックの玄関口は、オーストラリア大陸のほぼ中央に位置する、アリス・スプリングス。州都のダーウィンは大陸の北岸に面した、カカドゥ国立公園への出発点だ。

ALICE SPRINGS

 赤く乾いた砂漠が果てしなく続く中央オーストラリアの観光の拠点となるのがアリス・スプリングスだ。過酷な自然環境にあるこの地域で、まさに砂漠のオアシスの役目をはたしており、エアーズ・ロックをはじめとする雄大な景勝地への玄関口でもある。

AYERS ROCK

 アウトバックの平原の真ん中に、忽然と出現する奇妙な一枚岩エアーズ・ロックは、この土地に住むアボリジニの人々によって2万年前以上前から聖地としてあがめられてきた。