51号棟・居室
▲51号棟の一室。
 昭和39年8月17日。島の炭鉱坑内で石炭層の自然発火によるガス燃焼事故が発生する。この消化作業のため坑道が水没し、1年間に渡り採炭は中止。人員削減により島の人口は前年の4837人から3391人に激減した。

 島の人口は採炭が再開された昭和40年から42年にかけて一時的に増加するが、その後は現象の一途をたどり、皮肉にもこの人口減少が島の住宅事情の改善につながったという。

 昭和42年の13号棟が、島に建てられた最後の集合住宅となった。

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