実視界

実視界とは双眼鏡を覗いて見える範囲です。 そのまんまです。 実視野とも言います。

5〜10倍の一般的な双眼鏡であれば5〜10°程の実視界があります。 必要な大きさは、手持ちの双眼鏡であれば最低でも5°、双眼鏡を 使い慣れていない人でしたら6°以上といった処でしょうか。 視界が狭いと目標を導入しにくいですし、何処を見ているのかすら 判らなくなる場合があります。 星空では迷子になる可能性大です。 それに引き換え視界の広い双眼鏡を覗いたときの気分は爽快です。

因みに正常なヒトの双眼視界は約130°だそうです。

実視界には視界角と1000m視界の2通りの表記法があります。 視界角は視界を角度で表した数値です。 1000m視界とは1000m先の、視軸に垂直な面に於いて見える 範囲を表します。 表記法は『1000m at 105m』などと書かれ、1000m先の平面に於いて 105mの範囲が見えることを意味します。

このとき、視界角と1000m視界の関係式は

A/(2*1000)=tan(θ/2) A=2000*tan(θ/2)

となります。

また、手計算するときは、以下の近似式を利用すると便利です。

A=θ*35/2

参考として、視界角と1000m視野の換算表以下に載せておきます。 0.1°間隔の詳しい表はこちらをどうぞ。

視界角[°]1000m視界[m]
0.58.7
1.017.5
1.526.2
2.034.9
2.543.6
3.052.4
3.561.1
4.069.8
4.578.6
5.087.3
5.596.1
6.0104.8
6.5113.6
7.0122.3
7.5131.1
視界角[°]1000m視界[m]
8.0139.9
8.5148.6
9.0157.4
9.5166.2
10.0175.0
10.5183.8
11.0192.6
11.5201.4
12.0210.2
12.5219.0
13.0227.9
13.5236.7
14.0245.6
14.5254.4
15.0263.3

最終更新日 2006.01.09


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