ADSLは局からの距離が近いほど高速になります。NTT東日本のフレッツADSLおすすめタイプ診断コーナー でおおよその距離を調べてみます。
約 2.5kmでした。伝送損失は 34db です。このサイトの説明にしたがって期待できる速度を調べると以下のようになります。
自分の家のADSLが実際どれくらいの値まで速度向上が可能か調べるためにADSL接続速度のチューンアップにしたがってさらに調べていきます。
まず、モデムのリンク速度というのを明らかにする必要があるとのこと。 通信速度は最高でもリンク速度の値までになります。逆にいえば現在のリンク速度が実際の通信速度より高ければ高速化の望みがあるということです。うちのモデムのリンク速度はどれくらいでしょうか。モデムによって確認方法が違いますがうちの場合はブラウザで以下のように確認できました。
2.5Mbps 弱という結果がでています。ということは 2.5M MAX は難しいとしても 2M くらいの通信速度ならでるはずです。がぜんチューニングにやる気が出てきました。
さらに調べていきますと TCP/IPの説明があります。ようするにネットワーク通信でつかうパラメータの値を環境に合わせて変更して調節すればよいということでした。変更するパラメータは MTU と RWIN です。
MTU というのはそのハードが一度に転送できる最大データサイズです。 MTUサイズ以上のデータを送ろうとすると複数のデータに分割する処理が入ってしまうのでその分遅くなるわけですね。100Mイーサの場合標準 設定では 1500 になっています。純粋に100Mイーサだけで構築された環境だとこれで問題ないのですが、ADSLのモデムを経由する場合には変更しないといけません。いくつにすればよいかは実験により決定します。その方法も最初に示したサイトに説明があります。うちの場合 1474 でした。
RWIN というのは、確認応答なしに一度に受信可能なサイズです。これは ハードの制限ではなくて、TCP/IP という通信プロトコル上の制限です。 通信した場合に受信側では、定期的に送信側にデータが届いたよと返事 を返します。送信側は確認メッセージが届いた場合には次のデータが送れるわけです。効率を考えたらなるべく確認応答の数は少ないほうが よいです。ということで RWIN の値は大きいほうがよいわけです。 標準は 8760 ですが、今回は 65535 にします。
MTU と RWIN の値の変更に使ったツールは「窓の手」です。
この2つの パラーメータだけを変更する専用のツールもあるのですが、窓の手にはほかにもいろいろカスタマイズできる機能がついているので使っています。 変更して ADSL の速度を測定してみます。
測定サイト http://speed.on.arena.ne.jp/ v2.0.8
測定時刻 2002/07/20 08:58:56
回線種類/線路長 ADSL/3.5km
キャリア/ISP ACCA 8Mbps/so-net
ホスト1 WebArena(NTTPC) 2.18Mbps(974kB,3.7秒)
ホスト2 at-link(C&W IDC) 2.18Mbps(974kB,3.7秒)
推定最大スループット 2.18Mbps(273kB/s)
コメント ACCA 8Mbpsとしては標準的な速度です。(3/5)
結果は 2.1M bps 無事高速化できました。
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