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5. メッシャー

5.1 概要

メッシャーではモデル形状内部を三角形要素で構成された FEM メッシュを生成します. メッシュの粗さ(要素サイズ)の分布はメッシュ密度画像の濃淡で指定出来ます. メッシュ密度画像コマンド内で ペイントソフトのように密度画像に濃淡をつけ, 次にメッシュコマンド内で 最小および最大要素サイズを指定してメッシュを生成します.

5.2 メッシュ密度の指定

図 5.1 に示すように,メッシュを細かくしたい部分を ブラシコマンドを用いて塗りつぶします. 赤色が濃いほどメッシュは密になります. 塗った部分と白地の部分の境界が明瞭な場合,急激にメッシュ密度が変化しますので, 描画後にぼかし処理を実行することを推奨します.


図 5.1 密度画像上の描画

でモデルの輪郭内側にそって塗りつぶすことができます. 輪郭から離れるほど濃度は薄くなるようにグラデーションがかかります(図 5.2).


図 5.2 モデル輪郭近傍の塗りつぶし

5.3 メッシュ生成

メッシュコマンド内で,最小要素サイズと最大要素サイズを指定し, でメッシュを生成します. メッシュ密度画像が一様な場合には最大要素サイズを使用します. 生成された要素サイズの最小値,最大値は必ずしも指定値とは一致しないことに留意して下さい.

モデル内部の空間が最小要素サイズより狭い場合などが原因で メッシュ生成に失敗する場合があります. その場合,最小要素サイズ,最大要素サイズを変更の上,再実行して下さい.

指定要素サイズが小さい場合, メッシュ生成に時間を要する場合があります. また,生成されたメッシュの要素数,節点数が多くなり, その後の処理(解析条件の付加,FEM解析,可視化等)の計算負荷およびメモリ使用量が大きくなるので注意して下さい.


図 5.3 メッシュ生成例

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