メッシャーではモデル形状内部を三角形要素で構成された FEM メッシュを生成します.
メッシュの粗さ(要素サイズ)の分布はメッシュ密度画像の濃淡で指定出来ます.
メッシュ密度画像コマンド内で
ペイントソフトのように密度画像に濃淡をつけ,
次にメッシュコマンド
内で
最小および最大要素サイズを指定してメッシュを生成します.
図 5.1 に示すように,メッシュを細かくしたい部分を
ブラシコマンドを用いて塗りつぶします.
赤色が濃いほどメッシュは密になります.
塗った部分と白地の部分の境界が明瞭な場合,急激にメッシュ密度が変化しますので,
描画後にぼかし処理
を実行することを推奨します.
でモデルの輪郭内側にそって塗りつぶすことができます.
輪郭から離れるほど濃度は薄くなるようにグラデーションがかかります(図 5.2).
メッシュコマンド内で,最小要素サイズと最大要素サイズを指定し,
でメッシュを生成します.
メッシュ密度画像が一様な場合には最大要素サイズを使用します.
生成された要素サイズの最小値,最大値は必ずしも指定値とは一致しないことに留意して下さい.
モデル内部の空間が最小要素サイズより狭い場合などが原因で メッシュ生成に失敗する場合があります. その場合,最小要素サイズ,最大要素サイズを変更の上,再実行して下さい.
指定要素サイズが小さい場合, メッシュ生成に時間を要する場合があります. また,生成されたメッシュの要素数,節点数が多くなり, その後の処理(解析条件の付加,FEM解析,可視化等)の計算負荷およびメモリ使用量が大きくなるので注意して下さい.