Series of Dreams vol.3 Again

at なんばHatch

2004.1.30

 

 

チケットはきっちり持って家を出たがPHSを忘れてしまい

実家に泊まる愛妻に職場に持ってきてもらうという失態を演じて

5時半頃に職場を出る。

さすがに単車は速い。

十分に余裕を持って会場入り。

 

しかしコインロッカーは中に入ってからしか使えないと。

指定席ならいざ知らず、スタンディングで場所取りをするのは

必至なのにそこから離れて荷物を置きに行く、というのはどうだろう。

まあ客は皆大人なんで変なトラブルは無かろうという思慮の上ならいいのだが。

とはいえわしはメットに皮ジャンをぶら下げて入っており、

そんな邪魔なモノを抱えて踊る気など毛頭ない。

よってグローブを足下に置きロッカーへ。

しかも盗られるはずのないインナーグローブ(笑)

 

結構良い整理番号をもらったのだが、入った時には一列目が埋まっている状態だった。

二列目に立とうかと一度行ってはみたが上を向くような格好がどうも気に入らず

そのまま柵のあるところまでバックステップ。

それでも6〜7列目。

普通のホールなら4、5列目という距離感である。

 

色侍Joseと合流し当然の如く開演時間を過ぎても始まる気配はない(爆)

 

 

そして「吹けよ風、呼べよ嵐」に乗って

タイガー・ジェット・シンメンバーの登場!

 

ハートをRock

Againになっていきなりオープニングを変更。

ノリやすいという意味ではこっちの方がオープニング向きではある。

電光石火BABY

近いこともありこの日はメンバーの表情がよく見えたのだが、

みんな笑顔をちらほら見せながら、

たまには目配せしながら笑ってみせる。

楽しんでるのがはっきりと解る。

もちろん客席も楽しんでいた。

レディ・イヴ

徹底してオープニングは暖めるんよな、甲斐さんは。

会場の空気も十分暖気された感じ。

この三曲は、順番は違えど代えられない必然性。

 

渇いた街

これはとにかく蘭丸のギターがいい。

前回からそう思っているのでじっくりとギターに集中して聴いてみた。

「この音を出すんだ」という意志が最も伝わってくる曲。

 

風吹く街角

儚く無力な唄に強いリズムというギャップがやはりいい。

「衝動」「盲信」を激しく表現する力。

 

沖縄ベイブルース

メンバーにとってみればこの辺りは味を付けやすいのだろうか。

自由度が増しているように、遠慮なく演奏しているように思う。

そしてその分客は気持ちがいい。

これも実際哀しい曲なのにね。

 

満州娘

この唄がロックになるという発想も

この唄をロックにできるという力も凄い。

尚且つライヴになるとメンバーの力も入り込んで増幅されるグルーヴ。

 

「祭りばやしがきこえる」のテーマ

なんでオリジナルに近くなるのかと考えてみれば

やはり蘭丸のフレーズに依る処が大きいようだ。

萩原健太健一がとぼとぼと歩くイメージが湧き出てくる。

 

八月の濡れた砂

蘭丸と松藤さん、言動をみればお互いにリスペクトがあるのが

伝わってくるんだけど、こういうプレイを観るとなんとなく

納得させられるものがある。

要するに二人ともギターの弦一本で色んな音を出したい欲求が強いタイプなのではないかと。

巧いと上手いの差は、意外なほどに大きいな。

 

雪列車

溜息が様になる、というのはなんなんだろう。

甲斐よしひろのヴォーカリストとしての才能を

再確認させる曲だった。

花・太陽・雨

トリオ・ロス・ゲレロズでしか演らないそうで。

   (これ↑は勝手に書きました。

今日の名古屋では正式名称が発表されていると思います)

いいなあ、この三人の声。

 

安奈

翌日アップを目指したのに間に合わなかった・・・・

ま、それはともかく。

今度バンドで演る時には是非みんなでギターを持ってもらいたいな、と。

それぞれの味が絡むとどうなるのか観たい気分でした。

 

Love is No.1

リズムばかりに耳が傾きがちだけど、

ギターの絡みも忘れちゃいけませんこの曲は。

蘭丸の音は蘭丸の形をしていると再確認。

 

激愛(パッション)

聴く度に力を増すね、この曲は。

そして叫びたい衝動は当然のように増す、と。

 

幻惑されて

ハモンドオルガン、といえば上綱さんを思い出すんだけど、

(ちなみに広島ではCMの作曲などをされているようですが)

ギターとハモンドの絡みはやはり絶品。

陰茎の鬱血を辛うじて堪えるボクは大人。

 

絶対・愛

ん〜〜〜だいぶ酔ってきたけどこのまま書こう(笑)

ちなみにここまでバーボンソーダ三杯とジントニック三杯呑んでます。

この辺りはもう汗流れて来てよく覚えてないんですが(汗)

メンバーが一番気持ちよさげに観えた。

 

風の中の火のように

息子よ、お父さんは楽しんでるぞ。

お前がもう少し大きくなったらこの曲をきっちり教えてやるからな。

子に対する愛情を覚える年齢になったんよなぁ・・・・

松藤さんのリズムギターの効きがよかった。

 

レイン

やはりここはハミングバード。

雨上がりの満天の星、いつか眺めに行こうな、息子よ。

〜アンコール〜

HERO

ドラムのおかずのせいだろうか、やはり躰が動かされる感じが強い。

エンディング前のギター後の間が好きだな、これ。

 

ラヴ ジャック

結論。やはり燃えるようなセックスがいいと。

 

イエローキャブ

熱い鳥肌が背中から首筋を駆け上がる。

 

ミッドナイト プラス ワン

嵐の明日

ちょいとまとめますが。

動けないんですよ、この二曲。

躰の中と外、凝縮してくるような感覚で。

搾られて、涙腺から液体が滲み出てきて。

それなのにどこか気持ちよかったりするし。

ここに居たいような、居たたまれないような。

それでも尚且つ、喉の奥から叫び声が涌き上がってくるんですけど。

なんとか抑えることはできましたが。

叫びだしたい衝動。

衝動こそがこのシリーズのテーマだと再確認できましたが。

 

だから目を合わせずに会場から出ていったんですけどね、兄貴ぃずは(笑)

 

衝動を初めとした原初にあるものを表現する事は難しいことであるし、

仮に表現方法を見出したところでその表現形態は

社会生活に於いて受け入れられないと言わざるを得ないものであると想う。

唯一許容される場がこのような場所であり、

芸術の中であるのだと想う。

これを踏まえ、次のツアーでは何を表現し、どうわしの躰に働きかけてくるのか。

楽しみに次を待ちたいと想う。

 

 

 

 

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