Series of Dreams vol.2 again

(Key Words : except Matz)

at なんばHatch Hatch みつばちHatch

2003.6.7

33まであと一週間となったこの日。

昼過ぎにゆっくり眼を醒ましてなんのかんのと片づける。

時計を見れば3:30。

電車で行くか車で行くか、それとも単車にするか・・・・

降ってないので単車にする。

滞った車の流れを鼻歌混じりで追い越して行く。

丁度いい気温が心地よい。

御堂筋から右手にそれると変な形の建物が見えてきた。

しばし暇を潰し、知人友人どもに声をかけつつ会場内へ。

例によって真ん中にポジショニング。

ほら、わしってゴールキーパーじゃけね、本職がってこら。

真ん中で全体見るのが落ち着くんよね。

一通り「松藤×甲斐」が流れて、

ついでに20分ほど押して

開演!

 

 

1.三つ数えろ

独特のメロディ。

あれ・・・NHKでは蘭丸はハミングバードだったような気が・・・

ともあれ今日はギブソンSG・カスタム。

あ、蘭丸のギターの名称については蘭丸の公式サイト参照のこと。

(直リンはせんので興味ある人は探して下さい)

バックは4人、なんよなあと改めて感心。

わしも含めて、みんな鬱憤、溜め込んどるんかな(笑)

甲斐さんの声、ほとんど聴こえんってわしもうるさいって。

気がふれたような蘭丸のプレイ。

それを後押しするような力強い坂井さんのベース。

いいねえ。

 

2.ブライトン・ロック

何度聴いても、このグルーヴはいい。

蘭丸は首を振りながらプレイ。

昔はこの唄がここまで重いとは想ってなかったんじゃけど・・・

重いな。重い。

逆比例的に汗をかき始めた躰は軽くなる(笑)

 

3.フェアリー(完全犯罪)

カラフルな照明がこの曲にはやはり似合う。

軽快に気持ちよく、曲が流れてゆく。

それに伴い会場の気温も↑(笑)

 

4.暁の終列車

短い恩着せがましい(笑)MCに続いて。

蘭丸の余韻を引きずり倒すギターがいいね、これは。

しかし・・・重いよ、やっぱ(笑)<ねぐら云々の件

閉塞感と拘束感、過剰に感じすぎじゃな、わし。

 

5.シーズン

蘭丸はギターをカルマに持ち換える。

さっき4人しかいないがどうのって書いたけど、

一人一人の音の太さ、強さが少人数である事実を打ち消しとるんよな。

この曲なんかは如実にそれが出るね。

細い音で演ると絶対寂しい哀しいだけの曲になりそうじゃもん。

いい音じゃなあ・・・

 

6.ビューティフル・エネルギー

卑猥。

だから卑猥だってば(笑)

蘭丸はカルマのまま。

個人的には草原が既に雨天の方が好きですが(爆)

これもね、バックが太い音でないとダメじゃね。

バックから太いのんではなくて

特に甲斐さんがヴォーカルの場合。

音がチープだと梅田はイルモンテ北の映画館になりそう(爆)

 

7.ブルーレター

そしてカルマな蘭丸は続く。

シーズンからここまで、「カルマ」を持つということに

意識的な何かがあるのだろうかと感じながら気持ちよい切なさ。

どこか「カルマ」を感じさせる三曲ではあるしね。

「海」繋がりってのもあるけど。

まあ人間三十路ともなりゃカルマの一つや二つ抱えて生きてるってことで。

 

8.離鐘の音

MC。

「もとむら医院」オモロイやんか(笑)

これ、聴きたかったんよなあ。

前野さんのアコーディオンがまた、いい。

失って初めて知る重みを端的な詩で表現するのがねえ・・・

で、差し障りてなんやねん(爆)

 

9.野獣

長いMCの後。

松藤さんがおってんないと喋り難そうに思えるのはわしだけかね(笑)

「イってた」のは是非体感したかったけど。

ターミネーター3日本語版は要チェックだって。

でも甲斐さんの声じゃなけりゃまあどうでもいいっちゃあどうでもいい(爆)

ついでに腹水盆に帰らずはウチらの業界で

ネタになったことあります(こっそり)

さらについでに言えばもっとブラックですけど。

それはともかく、ギター一本でこの曲。

ん〜〜〜客が迷ってます(笑)

唄うべきか聴くべきか。

これをギターだけってのはもちろんありなんじゃけどね。

 

10.Boysh Girl

うそ・・・・・

凄え。

いいよ、これ。

ほんまの話。

鳥肌もん。

バックに無駄な味無し。

最低限の素材でこれだけ深み出すか、マジで。

オリジナルよりややスローに、じんわりかつビシッと。

 

11.ナイト・ウェイヴ

気持ちいいねえ、ほんと。

この曲、波にたゆたう気持ちよさを体感できるんよね。

前にも増して。

しかし今日は坂井さんのベースの効きがいいね。

会場が狭いからなのかPAで調整したのか

わしの勘違いかともかくいい。

蘭丸のギターに絡むような支えるような。

うん、いい。

 

12.地下室のメロディ

前回演り直して・・・・

今回も甲斐っっ(笑)

ギターのチューニング、じゃったんかな?

一旦後でなんやかんやして、再度。

シタールギターを爪弾く蘭丸。

この曲をシタール系以外でも聴いてみたいね。

普通のギターってのは考えられんだけに。

 

13.港からやって来た女

きたきたきたっっっっっっ

ぞぞげ立ってますよ奥さんっっっっっ。

従来この曲はシンプルな構成こそ似合うけど、

それが且つ太いとなればもう最高です。

演奏もやっぱ、体温がないと。

こっちゃ上がりっ放しですが(笑)

 

14.ダイナマイトが150屯

ほんでまたぞぞげ♪

来る来る♪♪

蘭丸と坂井さんのコンビネーションはもう、これが最高ね。

頭に血を上らせてくれますわ。

 

15.漂泊者(アウトロー)

客の声がまたでかいでかい(笑)

甲斐さんの声ほとんど聴こえない。

水をばらまく甲斐さん。

もう少しこっちまで飛ばしてよって。

もう肩には珠の汗、でした。

 

16.冷血(コールド・ブラッド)

この曲だけは遠くで観たいんよなあ・・・

さりとてこの曲の為だけに最後方真ん中というのも・・・

蘭丸はカメルーンブーメラン。

これこそカルマの色に相応しいのだが・・・

もちろん音質の事もあるのでそう上手くはいかないということか。

最後にガラスの割れるような音。

そういえばガラスが割れる音で入場してくるのはストーンコールド。

 

17.破れたハートを売り物に

Jah-Rah以外が並んで、破れたハート。

とりあえず声はもう枯れた。

 

〜encore〜

 

18.HERO(ヒーローになる時、それは今)

19.安奈

ちょっとまとめてみるけど、 この2曲、

前回(vol.1)とアレンジが違うのが結構ミソ、のような気がする。

5月のレポで書いたように、今回は「客観的視点」を持つ者を

表現しようとしていると考えるのだが、

それを端的にこの2曲で顕わしてはいまいか。

一つの形が出来上がったモノを、解体し更に再構築するのが

リアレンジという作業であるのだから、

その際に「客観的視点」というものが不可欠になってくる筈だ。

なぜかvol.1と2の双方に含まれたこの2曲の意味は、

ここに求められはしないだろうか。

謎解きのヒント、キーワード、として。

そう考えてみると、前回のvol.1でのMCの意味がよく理解される。

表現者としての甲斐をいろんな角度から顕わそうとしているのだ。

歌い手としての甲斐、アレンジャーとしての甲斐、などと。

そうすると、次は・・・・どうなるんじゃろ(笑)

まあ、どう来るか待つとしましょう。

それはともかく、ライヴは続いてゆく。

 

20.観覧車’82

カラフルな照明がこの曲にはほんとに似合う。

オリジナルを尊重しつつ、自分の音をきっちり示す蘭丸。

もっと長い時間、この曲を味わいたいがあっという間に終わってしまう。

正に観覧車の如く。

高所恐怖症の方々には解るまいが(笑)

もっとゆっくり楽しみたいのに、

あっという間に地上に戻ってしまう観覧車の如く。

昔誰かが20分以上の超ロングヴァージョンで聴きたいと言っていたが、

この日はわしもそれに同意したかった。

 

21.レイニードライヴ

松藤さん抜きでこの曲を聴くのは、 生もVも含めて初めて、じゃね。

アンコール以降サングラスを外した蘭丸。

前野さんのみが上のパート。

松藤さんがいないことでこの曲の持つ 寂しさが増したりして(笑)

 

22.Love minus Zero

前奏の照明が絶品。

上から紫。

シンプル且つイメージ通り。

このまま演り通してもいいのに等と想う。

メンバーの顔、見えなくても良いかなってぐらい。

躰に滲み込み揺らすリズム。

個人的に契機となったというよりそうした、この曲。

想いが、甦る。

というよりずっと持っとけ>わし

 

終演後、ビールをひっかけた。

汗をかいた躰に滲み込む。

カール氏を轢くふりをし、阪神高速へ。

後どれぐらいで家に着いたかは、想像にお任せします(笑)

 

KAI Lives Top  すなおにおわり