使命感に欠如している東京の地下鉄職員 タバコのポイ捨てでボヤ

 
  とんでもない事故が起きた。NIKKEI NETによれば12月15日夜に東京メトロ南北線と都営地下鉄三田線の白金高輪
駅構内で白煙が上がり、両線が一時運転を見合わせたトラブルで、東京メトロと東京都交通局は16日、運転士が捨て
たたばこが原因だったと発表した。白煙が出たのはホームから約150メートル離れたポイント近くで、同駅を終点とする
折り返し電車が待機する場所。約8分の待ち時間に運転士が線路に下り、たばこを吸っていたという。規定でこの場所
の喫煙は禁じられているが、近くの側溝からは大量の吸い殻が見つかった。

  東京メトロなどが調査したところ、日比谷線八丁堀駅や都営新宿線新宿駅などほかに計8つの駅の電車待機場所
でも乗務員が捨てたとみられるたばこが見つかった。今回の事故で計約4万1000人に影響が出た。

 地下鉄は地上を走る線路以上に火災には注意が必要である。それにもかかわらず、乗務員が見えない場所だから
ばれないと思って喫煙し、しかもそれを線路に捨てていたというのだから驚きである。客様には禁煙をさせているのに
職員は安全性を考えず、隠れて喫煙とはどういうことであろうか。


  東京メトロ、都営地下鉄とも利用することが多いが、職員の意識改革が必要と思うことが何度もあった。電車運行
の表示の仕方等に対してクレームを言ってもほとんど反応がないことが多い。何を消費者・利用者が求めているのか、
何に困っているのかを把握し、行動に移す能力が欠けているように感じる。副都心線新宿三丁目駅にいたときのことで
ある。「1番線の電車は・・・」とアナウンスがあったが、副都心線のホームは3番線と4番線である。自分の勤務している
駅のホームの番号も知らない職員が緊急時に非難対応などできるはずがない。安全・安心な鉄道運行を担っていると
いう使命感が乏しいように感じていた矢先の今回の事件である。問題の根は深いと思う。



トップへ
トップへ
戻る
戻る