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先日の夜、自宅でインターホンがなった。
「朝日新聞社からのお届けものです」
何で朝日新聞社から届け物があるのかわからなかったが玄関ドアをあけた。見るからに販売拡張員である。
「朝日新聞社は創立120周年を迎えました。感謝の印にお届けものをお持ちしました」
そういうと商品リスト(紙1枚)を取り出して、この中から選んでくれればあとから送られてくるという話しだった。どうもお
かしいと思い、いろいろ聞き出した。
「1年先でも2年先でもけっこうですので、ご愛顧いただきたいと思います」
そんなことをいい始めた。要するに数年先からでも契約をすれば景品をつけるという話しなのである。明らかに特定
商取引法3条に違反する販売目的隠匿型の勧誘行為であろう。
しかも、その景品がかなりの金額になり、景表法第3条の規定に基づいた公取委の告示「新聞業における景品類の
提供に関する事項の制限」及び、新聞公正取引協議会による「新聞業における景品類の提供の制限に関する公正競 争規約」で定めた「取引価格の100分の8又は6か月分の購読料金の100の8のいずれか低い金額まで」に違反する 可能性が高い。
新聞セールス近代化センターという組織がある。新聞の訪問販売トラブルを解決するために朝日・産経・東京・日
経・毎日・読売の6社で組織する団体だが、いまどき「近代化」を名称につけるような自主規制団体を持っている業界が 他にあるだろうか。新聞の勧誘方法が未だ近代化されていない状況を放置していることを自ら宣言しているようなもの である。
新聞セールス近代化センター TEL 03-3575-0801
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