クラウンプラザ神戸 なだ万 がまた食中毒


  今年2009年5月10日に食中毒を起こし、同月12日から神戸市によって3日間の営業停止処分を受けたホテル「クラ
ウンプラザ神戸」の「なだ万」がまた食中毒事故を起こした。

  神戸市は9月28日、同市中央区のホテル「クラウンプラザ神戸」内の飲食店「なだ万」(調理長 中山浩二)で27日
に食事をした客11人が、下痢や吐き気など食中毒症状を訴えたと発表した。神戸市は同店の食事による食中毒と断
定し、28日から3日間の営業停止を命じた。

  高級料理店が食中毒事故の4ヵ月後に再び食中毒で営業停止処分を受けるのは異常だ。「なだ万」については、
2008年7月25日には、ホテル「グランドハイアット福岡」の「なだ万」(調理長 長谷川信司)でも赤痢菌による食中毒事
故を起こしている。福岡市は営業停止処分をしたが、同市では赤痢菌による食中毒が国内で発生するのは2006年9
月以来とのことであるとしている。

  同店の衛生管理はどうなっているのであろうか? 「なだ万」本部のホームページには食中毒のことがまったく載っ
ていない。なだ万が入っているクラウンプラザ神戸のホームページにも一切事実や謝罪の文言はない。なだ万クラウ
ンプラザ神戸店のページに小さく「お詫び」があり、そこをクリックするとはじめて食中毒のことが書かれている。しか
し、「食中毒」という言葉は一度も使用していない。また、営業再開直後の10月3日にはその「お侘び」を削除してしまっ
ている。

  明らかに食中毒事故を小さく見せようとする姿勢が「なだ万」にも「クラウンプラザ神戸」にも見てとれる。クラウン
プラザ神戸はテナントとして入っている「なだ万」の不祥事に対しては責任はないという立場である。そのような姿勢で
いるから食中毒を再発させてしまうのではないだろうか。




トップへ
トップへ
戻る
戻る