池の平に白い神秘を観た!
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コヒョウモン(白変種) 池の平湿原 8.2.2021

コマクサ(白花変種) 三方ヶ峰 8.3.2021

 わずか2日間、しかも延べ時間にすれば4時間弱の観察で3種もの珍しい遺伝子変異体(白化体)が観られたのは実にラッキーな経験であった。

ノアザミ(同白花変種) 雲上の丘 8.3.2021

コマクサ 三方ヶ峰 8.3.2021

 植物でも、色のついた花を咲かせる顕花植物の中で、花弁で色素が合成されず白い花を咲かせる白花変種というのがある。今回の観察で2種の白花変種を観察することができた。一つ目は見ごろとなったノアザミに、今一つは開花時期もそろそろ終わりを迎えるコマクサ群落のなかに観察された。

202182日~3日にかけて池の平湿原を訪れた。浅間山麓西側の高峰高原と湯ノ丸高原の中間にある標高2040メートルの三方ヶ峰の火口原に広がる高層湿原で、タイミングよくコヒョウモンの発生がピークを迎えており、珍しい白い個体を観察することができた。先天的なメラニン色素欠失により白化した動物をアルビノと称するが、正常体と比較して目の色素に異常が見られないことから、アルビノではなく白変種に分類されると推定される。

コヒョウモン(白変種) 池の平湿原 8.2.2021

コヒョウモン 池の平湿原 8.2.2021

コヒョウモン 池の平湿原 8.3.2021