ラベンダー



デンタータ・ラベンダー(1996年8月柏木牧場にて撮影)

  • lavender(英語)、lavande(仏語:らばんだ)
  • 語源はラテン語の「洗う」の意味。
  • 分類:シソ科ラバンデュラ属多年草
  • 和名:真正らべんだー
  • 原産:地中海沿岸

ラベンダーは、濃紫色などの二唇弁の花を穂状に咲かせ、30cm〜100cmほどの高さになる常緑小低木です。香りは強く、香料、入浴剤、化粧品、ポプリ、ドライフラワーなどに利用されます。ラバンデュラ属には、28種あり、真正ラベンダー(イングリッシュ・ラベンダー)の変種が多く(ヒッドコート、ナナ・アルバ、ロドン・ピンクなど)、他に、フレンチ・ラベンダー(デンタータ、ストエカスなど)があります。
ストエカス・ラベンダーはイタリアン又はスパニッシュ・ラベンダーと呼ばれることもあります。


イングリッシュ・ラベンダー
(1996年8月清水公園にて撮影)
古くは古代ギリシャ人がラベンダーをお風呂に入れて芳香を楽しんだと言われています。また、あるハーブ研究家は、ユーフラテス川近くのシリアの町「Naarda」にちなんで「Nardus」の名で知られ、聖書で甘松と呼ばれているのはこのハーブだと言っています。イングリッシュ・ラベンダーは、英国では1568年頃から栽培されるようになりました。


ナナ・アルバ
(1996年8月清水公園にて撮影)
精油成分には、酢酸リナリル、リナロールが含まれ甘い芳香があり、鎮静、抗菌などの作用があります。スパイク・ラベンダーはカンファーを含むので防虫効果があります。また、フレンチ・ラベンダーは防虫・抗菌効果が最も強いそうです。

アルカリ性で肥沃でない土地を好み、日当たりが良く乾燥状態の方が適しています。枯らす原因の多くは、油粕などの肥料与えすぎと水のやりすぎだそうです。種から育てるのは成育が遅いので、春か秋に若枝を挿し木で増やします。


自宅で栽培しているラベンダーの写真●(1997/1/13) ●北海道富良野「La・La・Laラベンダー」(1997/8/3)●

「ハーブの本」の部屋で紹介しました「香りと花のハーブ図鑑500(主婦の友社)」、「アロマテラピー(林慎一郎著、主婦の友社)」、「HERBS/John and Rosemary HEMPHILL」を参考にしました。
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