絵日記ログ・ルレン紹介2
 ルレンと2人のお母さんの関係は、前回のような感じです。
 さて、ルレンちゃんがつけてる赤いボンボンのついた髪ゴムなんですが、これ、実はルレンちゃんのお母さん、義母の方のプレゼントなのです。何かの折りに、何の気なしに、義母がルレンにくれたものなのです。ルレンは母親から髪ゴムをもらったことを、すっごくすっごく喜びます。で、毎日つけます。誕生日にだってなんにもくれない母が、唯一ルレンにくれたものが、この髪ゴムなんです。ルレンは義母と血がつながっていないことが分かっても、この髪ゴムは手放しませんでした。母と自分とのつながりのように感じて、大切にしていたのです。


 ルレンちゃんのお父さんですが、ルレンがやったら勉強が出来てボンボン飛び級するのを、頼もしく思っていました。でもルレンの興味の方向が、どうも商売じゃなくて、魔道の方へ向いていることに気付いて、うーん、と思います。
 お父さんはルレンにそれとなく、将来の夢を訪ねてみます。ルレンは目をきらきらさせて、「魔道学校で教授になって魔道の研究をしたい」と言います。ルレンは学校で魔道の勉強をする内に、三度の飯より魔道が好きな、魔道オタクに育っていたのです。
 お父さんはこりゃ会社を継がせるのはダメだとあきらめて、ルレンを誰かと結婚させようと考えます。ちょうどその頃、よい話が耳に入りました。魔王都の商家の三男坊との縁談です。
 三男坊の名は、アヤメ=シャーウッドといいます。ルレンより7才年上です。ルレンちゃん10才、アヤメ君17才です。アヤメ君は大学で、商売に関係のあることを勉強したいといって言ってました。それなりに優秀で、いい子だったので、ルレンのお父さんはいい話だと思ってOKします。
 ルレンちゃんはお父さんがニコニコしながら、「お前の結婚相手決まったよ」って言うもんだから、ガシャーン!ですよ。「私は商売の道具かー!」ってマジギレします。普段荒れたことのないルレンが、突然暴れたので、お父さんはオロオロします。とりあえず、会うだけ会ってみて欲しいと言い、ルレンちゃんは渋々OKします。
 さて、ルレンちゃんとアヤメ君が会う日が来ました。ルレンちゃんはお父さんの血をしっかり引いてるなあって思うんですが、ルレンちゃんはアヤメ君に恋をします。ルレンちゃんはアヤメ君の優しくて紳士的な態度に、ぽわーんとなってしまうのです。アヤメ君は、7つも年下のルレンちゃんを、子ども扱いしませんでした。ちゃんとひとりの女性として、エスコートしました。ルレンちゃんは今までそんな扱いを受けたことがなかったので、ノックアウトされてしまったのです。
 ルレンちゃんとアヤメ君は婚約しました。お父さんが用意した珍しい石で婚約指輪を作り二人で持っていることになりました。ルレンちゃんがいい具合の年になったら結婚することになったのです。
 さて、フィアンセとなった2人は、定期的に食事したりデートしたりするようになりました。アヤメ君は付き合いが長くなるほど、メッキがはがれてダメ学生になりました。それでもルレンちゃんは、ちょっと抜けた所のあるアヤメを、私がサポートしてやらなきゃなと思い、アヤメ君のことを想い続けました。
 アヤメ君の方は、ルレンに一目惚れこそしていませんでしたが、しっかり者で気持ちのまっすぐなルレンを好いていました。この人が将来奥さんになるなら、それは幸せなことだと思っていました。
 だけどアヤメ君は、ルレンちゃんではない人に、恋をしてしまうのです。

 アヤメ君は金髪フェチだったんです。(オイ) 金髪が好きで好きでたまらない人なんです。これには色々事情があるんですが、今回は割愛。
 さて、アヤメ君は大学では商売と関係のある内容をやるよ!と宣言していたのですが、結局、大学に入れませんでした。(……) ルレンに勉強見てもらったのに、試験の成績が芳しくなく、進学できなかったのです。親からめがっさ叱られて、あきれられ、「お前なんかもううちの子じゃない!」と言われます。そこまで言われるとアヤメ君もキレて、「いいよこんな家出てってやる!」と言って飛び出ます。だけど行く先がありません。仕方ないので友達のところを転々とします。
 その内、ルレンのお父さんが、アヤメ君のことを聞きつけて、困ったもんだとなります。アヤメ君を呼んで、話を聞きます。ルレンのお父さんは、アヤメ君に対して寛容でした。大学は今すぐじゃなくてもいいし、なんなら大学行かなくてもいいよ、くらいに言います。アヤメ君が友達のところを転々としているのを知って、魔王都のアパートに部屋をとって、そこに住むように言います。アヤメ君はルレンのお父さんの厚意を甘んじて受けます。
 ルレンのお父さんは、アヤメのお父さんとも話して、アヤメ君はまだ若いし、色々やらせてみた方がいいよと言います。そうして、アヤメ君はしばらく世間を知るために、フリーターをすることになりました。

 …………あ、あれ、なんか今思ったけど、アヤメってめっちゃ恵まれてね? こ、コイツ……!!!!!!!!! くっそー!!!!!!
 でもまあ、この後、不幸一直線だからいいか。(待て)

 アヤメ君は、アパートの1階にあるお花屋さんでバイトをしながら、ひとり暮らしをし始めました。ルレンも時々会いに来てくれるし、まあまあいい生活をしていました。
 しかしある日、お花屋さんに、金髪の美少女が現れるのです。

 その少女の名は、クレアでした。クレア=ファントム。魔王城で魔王に仕える幻術士です。クレアは思う所があって、鬱々としていました。うつむきながら花屋の前を通りすぎようとしていました。
 アヤメは、金髪のクレアを見とがめて、声をかけます。お花買いませんか、と。クレアは花には別に興味はなかったのですが、何となく、お店に入りました。アヤメはクレアにセールストークしながら、この子の笑顔を見たいと思います。色んな花を見せますが、クレアは首を横に振るばかり。「どんな花が好きなの?」「知ってる花がいい」「どんな花なら知ってるの?」「レンゲとか……ツツジとか……」「そのへんに咲いてる花ばっかりだね」「……」「あ、そうだ、これは?」アヤメは大きなひまわりを出してきます。クレアはひまわりを見て、初めて笑顔を見せました。「その花なら知ってる!」と。クレアの明るい笑顔を見て、アヤメはクレアに恋をしてしまうのです。

 で、クレアとアヤメは恋人になりました。
 アヤメ君は、結婚相手はルレンだけど、今はクレアと恋人、っていう考え方でした。ていうか、深く考えてなかったと思います。ただただクレアが好きってだけでした。クレアと一緒にいるととっても楽しかったし、幸せでした。ただそれだけでした。
 ルレンはアヤメに恋人が出来たことにショックを受けます。ルレンはアヤメのことを好きだったけれど、アヤメはそうでもなかったのだ、と思います。ルレンは、アヤメは好きで婚約したわけでもない自分のことを充分大切にしてくれていた、と思いました。アヤメにだって自由に恋愛する権利はある、と思いました。ルレンちゃんは辛かったけれど、アヤメ君がクレアとつきあうのを、認めたのです。

 さてさて、それらと平行して。ルレンちゃんは飛び級して13才で高校卒業します。そのまま大学に進学できたのですが、ルレンちゃんはふと思いとどまります。
 ルレンちゃんが勉強したいのは、魔道。(だてでん世界では魔法を魔道って呼びます) 魔道には机の上の勉強も大事ですが、実践がなによりものをいいます。ルレンちゃんは魔道理論はとびきり成績がよく、大学の研究室に出入りしていたりもしましたが、実践はというと今ひとつでした。

 魔力についての話は、去年あたりもしたと思うんですが、もっかいます。魔力は、魔道力と魔力容量と魔道技術の3つがあります。
 魔道力は、一度に使える魔力の上限で、窓力容量は蓄えておける魔力の量です。魔道力は魔道の威力、魔力容量は最大MPと思って下さい。魔道力と魔力容量は、ほとんど生まれの才能で決まります。鍛練を積めば多少成長することもありますが、あまり期待できません。魔道技術は、魔道を扱うための技術で、魔道理論を学んだり実践を積むことでぐんぐん伸びます。
 で、ルレンちゃんは、魔道力と魔力容量が、そんなに多くないのです。魔道技術はピカイチなんですけど。ルレンちゃんは、魔道力と魔力容量はそのへんの一般人レベルなんですが、魔道技術だけは、クレアともファーストとも、アイミさまとすら対等に渡り合えます。魔力について詳しくはオリキャラページの魔力一覧を見て下さい。
 ルレンちゃんは、自分の生まれもっての魔力が、そんなに多くないことをよーく知っています。それでも魔道が好きで、魔道の研究をしたいと願っていました。ルレンちゃんが魔道の道で大成するには、ひたすら魔道技術を磨くしかないのです。
 机の上の勉強で、いままでやってきたルレンちゃんは、このまま机の上で勉強しているだけではダメだ、と考えます。自分に必要なのは、実践だ、と考えたのです。ルレンちゃんは飛び級して、このまま大学に行くのではなく、実践を積んで、しかる後、大学に行こうと考えます。そして、この魔王都で、一番魔道の実践を出来る場所はどこだろうと考えるのです。
 ルレンちゃんが考え至ったのは、魔王城でした。

 ちょっとだけ横道の話。

 ルレンちゃんのお父さんの名はハルト。実母の名はカレン。義母の名前が決まってないんだけど、たぶん、アマネかモモになると思う……。
 ハルトって名前はハヤトと一文字違いで大変危険ですが、一応後付設定しておいたから納得してもらえると思う。ちなみにハルトさんの弟かいとこかちゃんと決めてないけど、アキトさんっていう人がいて、某スーパーの店長さんだよ。
 私はどうにも「○○ト」って名前が好きみたいだ(´・ω・`)ショボーン

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