絵日記ログ・エリ紹介1
 エリさんの紹介始まるよー。
 エリさんはだてでんの悪役、世界の滅亡を企む悪の魔道士です。メンヘラーでトラウマーでドSで女王さまでショタコンで、なんていうか、どうしようもない人です。(でも私は彼女を愛すべき人だと思ってます<オイ)
 名前はエリ、実は姓の設定が無くて……候補はあるんですがどうもしっくり来ないので。二つ名も無いし、なんかこうみんなから「エリ」とか「エリさん」とか案外フレンドリーに呼ばれててちょっと悪の魔道士らしからぬ感じがします。(笑)
 魔道の才能に恵まれ、闇の魔道はもちろんのこと、魔界生まれでありながら光の魔道も使いこなす強者。(基本的に魔界の人々は闇の魔道、天使は光の魔道を扱います) 戦闘能力はそんなに高くありません。というか不健康なひきこもりなので……(笑)、身体を動かしたりとかは得意じゃないです。頭の回転はかなりいい方だと思いますが(相当合理的な考え方をする)思いこみやトラウマや恨みが邪魔して思考が歪むタイプ。綿密でえげつない魔道を、ちまちま組み立てるのが得意。スピードや威力よりは、複雑なのをゆっくりやるタイプ。戦士と言うよりは研究者。
 創成魔道を扱うことが出来、それによってファースト、セカンド(ルー君)、サード(魔鏡君)、フォースを生み出し、自分の野望のための部下にしています。

 さて、大枠から入りますが、エリさんの身の上話は暗くてドロドロで救いがないので、そういうのが嫌な人は気をつけて下さい〜。
 エリさんは生まれは、魔界の古い5種族のうちの1つ、青剣の民(ブルーソード)です。魔界の古い歴史についてはあんまりちゃんと設定してないのですが……、青剣の民は、魔王が魔界に降り立つ前、赤蜘蛛の民(レッドスパイダー)と魔界の覇権を争い魔界の半分を支配していました。しかし戦乱はやがて収まっていき、青剣の民も赤蜘蛛の民も、数が減って山の中に隠れ住むようになります。やがて魔王が魔界に降り立ち、戦乱は収まって平和が訪れます。
 エリさんは山の中でひっそりと暮らす青剣の民の家に生まれました。家族は父と母と弟。夫婦仲は冷め切っており、お父さんがDVパパで、母親は弟は庇うけど、エリは庇ってくれないという感じでした。エリは父に虐待され、鬱屈した幼少時代を過ごします。エリは生まれた時から魔道の才に恵まれており、創成魔道の素養も最初から持っていました。ただ、これといった訓練は受けてなかったので(本を読んで勉強とかはしていたけど)、精神的に追いつめられると魔道が暴発することがあったのです。
 ちょとここで魔道談義をはさみます。面倒なので、オリキャラページから引用しますよー。創成魔道は、無から有、有から無を造り出す魔道です。だてでん世界のものは、すべて光と闇のエネルギーの化合物です。創成魔道は、光と闇のエネルギーの化合(無から有)と分解(有から無)を行う魔道です。無から有を生むのは「創る魔道」、有から無を生むのは「滅びの魔道」といいます。「滅びの魔道」の方が難易度が低く、激情に任せて発動させることも出来るような魔道です。
 それで父親から虐待を受けていたエリは、ある日虐待中に魔道を暴発させて、滅びの魔道で父親を滅ぼしてしまいます。それを見た母親は、錯乱してエリを人殺しと罵り、弟を抱いて怯えます。エリは日頃から自分を庇ってくれずに弟にばかり入れ込む母親を憎んでおり、父を殺してしまったショックと錯乱から、母の前で弟を殺して、その後母も殺します。
 エリさんは激情に任せて母と弟を惨殺してしまったことに、ショックを受けて、また魔道を暴発させます。それで青剣の民の村ごと滅びの魔道で滅ぼしてしまいます。
 滅びた村でひとりきりで何日か過ごすうち、エリさんはすっかり精神を病んでしまって、もう死のうと思います。ところがそこに、クレアが現れるのです。

 クレアについてはちょと説明が必要かなあと思うのですが……クレアの身の上話までやってたらそれこそ収集つかない気がするんで軽く。
 クレアは、ある魔道士の創成魔道によって造られた人造人間です。クレアを造り出した魔道士は住んでいた村が戦乱に巻き込まれた時、火事で亡くなってしまいます。その魔道士は死ぬ前にクレアに「自分の分も生きて欲しい」と遺言します。
 クレアは人造人間でありながら、自分も創成魔道を扱うことが出来ました。それなので、創造主から目をつけられていたのです。
 創造主は、創成魔道でだてでんの世界を造りました。創造主自身には創造主の生まれた世界があり、その世界もまたその世界の創造主によって造られています。だてでん界の創造主は、自分の生まれた世界の創造主からスカウトされて、新しい世界を造ってみないかと言われ、だてでん界を造ったのです。
 なので、だてでん界の創造主は、次に新しい世界を造り出すような次期創造主候補を、だてでん世界の中から見つけ出そうと、有力な魔道士はいないかーといつも目を光らせていました。
 クレアは創成魔道を扱うことが出来るので、創造主からスカウトされていたのです。しかし、クレアは自分はまだ未熟者だし、自分のマスターは「自分の分まで生きて欲しい」と遺言したので、もう少し普通に生きてみたいと、スカウトを断っていました。クレアはその代わり、魔王の部下として働くことになります。
 創造主はクレアにスカウトを断られたので、また新しく魔道士を捜していました。そこで目にとまったのが、幼いながら創成魔道の才があるエリだったのです。

 エリがもう死のうと思っていると、そこへクレアが現れます。クレアは、創造主からエリを立ち直らせて、あわよくば創造主の後継として連れてくるようにと言われて、エリの元を訪れました。
 クレアはエリの精神がボロボロなのを知って、戸惑います。クレアはホントに未熟者なので、虐待されて傷ついた女の子の扱い方なんて知らないのです。エリが自分にはもう生きている意味なんて無いと言うので、生きる意味なんてたくさんある、例えば復讐のために生きるなんていうのもあるよね、と言ってみます。とにかく私と一緒に行こうと、クレアは手を伸ばすのですが、エリはクレアの手をとることはなく、移動の魔道で逃げてしまいます。クレアは一生懸命エリを探しましたが、エリを見つけることは出来ませんでした。

 エリはクレアの「復讐のために生きればいい」という言葉を真に受けて、それを自分の支えとしました。エリは家族と村を滅ぼしてしまった罪悪感に耐えられず、「悪いのはこの世界」「悪いのはこの運命」と責任転嫁することで、なんとか精神を保ったのです。
 エリは、世界を滅ぼし、自分も死ぬということを、自分の生きる道として掲げ、そのためにあらゆる努力をします。まず世界はどうすれば壊れるのかを研究し、壊すための手駒として創成魔道で部下を造り出す研究を始めます。空間の「狭間」の中に、自分の根城を構え、創造主やクレアから見つからないようにします。
 エリさんが世界を滅ぼすと決めてから2年後くらいに、ひょっこり少年がエリさんの根城付近に漂着します。その少年は、青剣の民・赤蜘蛛の民に並ぶ古い5種族のうちのひとつ太陽の民(ブラックサレナ)でした。太陽の民は、魔界の東の端にある島に住んでおり、排他的で外界との接触はほとんど無いという種族です。古い5種族はそれぞれ魔力が高く、特別な能力を備えていたりします。そんなレアで魔力の高い少年が、漂着して、エリさんは「これはいい実験体を手に入れたわ」と思うわけです。エリさんは気絶している少年を家に引っ張り入れて、色々とえげつない人体実験をします。しかし少年もその内目を覚ますので、自分が非道い目に遭ってるのを知ると、エリさんの元から逃げ出します。エリさんは少年が逃げてしまって「ちぇっ」って思います。
 この少年こそ、みなさんご存じイティル君であり、彼はこの後、エリとの接触を持ったということで創造主とクレアから事情聴取され、ついでに部下にならないかと誘われて創造主お抱えの暗殺者である死神になります。

 さて、エリさんはイティル君を人体実験した成果なども手伝って、10年がかりでファーストを造り上げます。そしてその7年後にはセカンド(ルー君)も完成させます。
 エリさんは、2人に世界を滅ぼす上で敵対しそうな、魔界のめぼしい魔道士をみんな暗殺させます。なので魔界にはすごい魔道士ってホント10人もいなくなってしまいます。
 ファーストは、古い5種族のうちのひとつ星の民の魔道士も大量に殺します。星の民も、太陽の民と同じように排他的で星の塔と呼ばれる塔に住み外部との接触は無いという感じでした。なので大々的に惨殺しても、そのことから創造主及び魔王側に目をつけられないのではと思っていたのです。
 しかし、ファーストの星の民大量虐殺は、チートな能力を持つ魔王の協力者によってもたらされた情報により、魔王の知るところとなります。
 エリさんはファーストが大仕事をしたし、たまには休暇を出そうと思って、ファーストとセカンドに外を見てきなさいと言います。ファーストは星の塔の側にあった花街に行きたいなーって思っていたので、セカンドと一緒にそこに行きます。
 クレアは星の民の様子を見に行こうと、星の塔まで行きますが、やはり星の民は排他的であり、クレアを受け入れてくれませんでした。しょんぼりしてクレアが近くの花街をウロウロしていると、ファーストと出会います。
 この辺の細かいところは、図書館にある「First First Memory」って話を是非、是非、是非読んで下さい!(オイ)
 そんでまあ、ファーストとクレアは初めて会い、お互いに強敵であると認め合う訳です。

 その後、ファーストはちょくちょく魔界のありこちで空間を歪ませます。そのたびに魔王近衛隊がやってきてファーストを追い払い空間の歪みを直します。そんなようないたちごっこがしばらく続きます。

Back
-TOP(フレーム復帰)
-月面研究所