- JACKET GALLARY /ジャケット ギャラリー -

ここでは、店でよくかける定番曲のアルバムジャケット写真を、ちょっとした紹介文とともに、提示してみました。 内容もモチロンですが、ある程度ジャケット・デザインにもポイントを置いて選んでみました。
とりあえず、最初ということで歴史的名盤が中心ですが、徐々に、オススメのニューアルバムや、ヘンなモノ、マイブームなども紹介していきたいと思っています。

The Wailers / Wailing Wailers
ザ・ウェイラーズ / ウェイリング・ウェイラーズ
ボブ・マーリー、ピーター・トッシュ、バニー・ウェラー、若きゲットー出身の3人組による、スタジオ・ワンからの、熱い、ソウルフルな、スカ・アルバム。 しかし、この、スカしたモッズ・スーツ? コクソン・ドッド支給のステージ衣装なのでしょうか。それとも貸衣装? この頃は、まだ3人とも、スラムの掘っ立て小屋のような所で、貧乏暮らしだったはず。普段は、どんな格好をしていたのかも、気になるところです。

The Wailers / Catch A Fire
ザ・ウェイラーズ / キャッチ・ア・ファイヤー
いわずと知れた、ボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズ、アイランドからの、世界デビュー盤。 (1973)( 無駄に集めたジッポ・ジャケットを、ちょっと自慢。) このアルバム、世界(=アメリカ)での成功を狙って、元々のテイクにスライド・ギター等をオーバーダビングしてあります。 そのことによって、より、聴きやすい、洗練された作品に仕上がったとされてきましたが・・・。 2001年に発売された、CD2枚組『Catch A Fire (Limited Edition)』でついに明らかになったオリジナル・テイクを聴くと・・・。 たぶん、レゲエを聴き込んだ今では、発掘オリジナル・テイクのほうが、断然クールで、カッコイイです。 オーバーダビング盤は、むしろ厚化粧感がある、というか、化学調味料多すぎというか・・・。 まあ、それは、それで、時代の味という感じで悪くないのですが・・・。 そんなわけで、この『Catch A Fire (Limited Edition)』超オススメですが、Limitedということは、限定盤? 今は買えないの?

Lee Perry / Super Ape
1976年アイランドから発売された、リー・ペリー全盛期のアルバム。 アーシーなのに、洗練されてて、凶暴なのに、優しい、まさに、ぶっ飛んだ作品です。

Lee Perry / Return of Super Ape
アイランドからの『Super Ape』と比べると、こちらは、ジャマイカ・ローカルの、より、ぶっとい世界が展開されます。 なぜか、ジャケットのサルは、やせてるけど。

Augustus Pabro / Ital Dub
強烈ラスタのメロディカ奏者、オーガスタス・パブロの1975年作品。 このジャケットは、日本盤のみの、「差し替えジャケット」で、八木 康夫氏の手によるもの。 オリジナルのTROJAN盤より、断然カッコイイです。 そして、この絵の原版を、MILLIBAR店内に、展示しています。 (大自慢!)見に来て下さい。

Junior Murvin / Police & Thieves (12inch)
1977年にアイランドから発売されたアルバムの、タイトル曲の12インチ。 当然、リー・ペリー・プロデュース。原曲プラス、ジャー・ライオンのDJ、グレン・ダコスタ名義のインスト、アプセッターズ名義のダブが入ってます。 ずっと持ってなくて、MILLIBARオープン当初、渋谷『GLORIA』で売ってもらいました。 楽曲自体は、今はCD『Arkology』等でほとんど聴けるけど、元アルバムを、ダブワイズさせた様なジャケットがとてもイイので。

Yellowman / Zungguzungguguzunggzeng
白子のレゲエDJイエローマン、そして、この時代を席巻したプロデューサー、ヘンリー・‘ジョンジョ’ローズのボルケイノ・レーベルが作り出す《ワンドロップ》サウンドを代表する、1983年作品。 ゲットーのヒーロー、イエローマンが、レコーディングを終えて(?)ジョー・ギブス・スタジオから出てきたところを、子供たちに取り囲まれています。

Fela Anikurapo  Kuti / Zonbie
ナイジェリアの、《アフロ・ビート》の創始者フェラ・クティ。 その、数多い、というか、多すぎる作品群の中からは、日本盤も出ていたこの1976年作品を。(ジャケット的には、ちょっと地味ですが・・・。) JBの影響をうけつつ、独自の図太いグルーヴを生み出し、その上に強烈なメッセージを乗せるスタイルは、今も、世界各地でフォロワーを産み続けています。

Neville Brothers / Fiyo On The Bayou
ニューオリンズからも1枚。1950年代から活躍する彼らですが、ネヴィル・ブラザース名義では、この1981年作品が、セカンド・アルバム。 典型的なセカンドライン・ファンクから、バラード、カバー、そして、レゲエまで、彼らのスタイルが、確立されています。

Sam Cooke / Live At Harlem Square 1963
1964年に殺害された、サム・クック。死の約2年前のライヴ・アルバム。 ・・・といっても発売は、それから20年以上たった1985年。 それまでのサム・クックの洗練されたイメージを大きく変えた、ホットでエネルギッシュなこのライヴ・アルバムには、本当に驚かされました。 最近、ジャケット違いのリマスター版が出てるようですが、まだ未聴です。買う価値あり? なし? 誰か教えて下さい。

Harlem River Drive / Harlem River Drive
NYサルサ界の巨匠ピアニスト、エディー・パルミエリ。 この、ハーレム・リバー・ドライブ名義のアルバムは、ラテン・ジャズ、ソウル・ジャズ寄りのグルーヴィーな作品。

Monguito Santamaria / Hey Sister
いわずと知れたモンゴ・サンタマリアの息子。大成はしなかった(?) とはいえ、この、ファニアからのブーガルー・アルバムは、思わせぶりなジャケットを含め、実にブーガルーらしい名盤です。

Jack Constanzo & Gery Woo / Latin Percussion with  Soul
ボンゴ・プレイヤー、ジャック・コスタンゾ。 普通この人、Jack Costanzoと表記されていますが、このアルバムでは、なぜかConstanzoになってます。いま、初めて気が付いたけど、ジャケットで誤植ですか・・・。 それはともかく、このアルバムは、キャッチーなブーガルーが満載で、特にGery Wooというボーカルの女の子の歌声がカワイイ!   しかし、果たして、ジャケットのミニスカ美人がそのコかどうか・・・たぶん絶対違うでしょう。

Pete Rodoriguez / Hot & Wild Yo Vengo Soltando Chispas
ファニア・レーベルの大物 Pete ‘El Conde’ Rodoriguez と混同し易いが、あっちは「ヒゲ」で、こっちは「ハゲ」です。 アルバム・タイトルどうり「ホット」で「ワイルド」なブーガルー・アルバムです。

Tito Puente / Mamborama
プエルトリコ出身、ニューヨーク・マンボ〜サルサを代表するバンド・リーダーで、名ティンバレス奏者、ティト・プエンテ。 リーダー・アルバムだけでも、軽く100枚以上ある中で、このアルバムは、マンボ期の「クール」かつ、「ホット」な名盤。

The Specials / The Specials
1979年発売。 ‘60年代初頭の[植民地ジャマイカ島]のローカル音楽〔スカ〕を、[パンク]のフォーマットでリメイク。 このアルバム、及び彼らの[2 TONE レーベル] でスカを知り、ひいては、レゲエにたどり着いた人間がどれほどいることか・・・。ボクもそうです。

The Clash / London Calling
1979年発売。バカなパンク小僧に、レゲエ〜ダブ、ニューオリンズなど、より深い音楽の魅力を教えてくれた、ロンドン・パンク〜ニューウェーブがたどり着いた金字塔。

Talking Heads / Remain In Light
1980年発売。当時のオシャレなスノッブをドロドロしたファンクやアフロの世界へ引きずり込んだ、NYパンク〜ニューウェーブがたどり着いた金字塔。