中欧周遊旅行に逝って機なした。。


前書き

今回はかじゅと「アムステルダム→ブリュッセル→アムステルダム経由ザルツブルグ」
の旅にでかけました。
出発は同じ日に、かじゅは全8日間、私はそれより2日長く、10日間の旅です。
全くの個人手配。航空券も出発3週間を切ってから2人それぞれに取り、ホテルは
一週間前にあわてて思い出したように取るといういつものようにいきあたりばったりな
スタートでした。
でも、お互い市内の下調べは入念に。 図書館で各自十数冊の
ガイドブックをかり、大まかな街の様子、観光名所と通りの名前くらいは覚え行くもんです。
そうすれば、事前のうちあわせなんなかなくたって、きっちり動けるもん。ね、かじゅ?♪

6月21日の夜、とある事故でデジカメをなくしました。アムス・ブリュの写真はすべて紛失。
ここに貼ったのはよそ様からの借り物です(無断)。ザルツからの写真はデジカメをららちゃ
んに
お借り
しました。
 
 
 
6月18日(土) 出発前夜
 
夜、かじゅが泊まりに来た。明日は相方君が空港まで送っていってくれるという。
前夜祭と行きたいところだけど、6時半には出発しないといけないのでノンアル。
「ほうぼう」を相方君にお頭付きのお刺身にしてもらいました。
あー、日本酒に合いそうなのになぁ・・・残念っ。
 
その夜は行き先の一つであるザルツブルグを舞台にした「サウンドオブミュージック」のビデオをみることに
なっていた。私はぷー太郎で時間があったので、先にレンタルして大方みていたが、かじゅはまた見て
いなかったので最初から見ることに。
するとヤツは。。。7倍速でビデオを見始めた。
いいのか!!わかるのか!?それで見る意味はあるのか!?? 予定よりもだいぶ早く終ったので、
自転車でぴゅるる〜っと返しに行き、翌日に備えて早々に眠った。

かじゅは風邪の引き始めみたかった。大丈夫かな?


 
6月19日(日曜日) 成田→アムステルダム ホテルスフィンクス 
  
乗り込んでから13時間の道のり、はっきりいってKLM●ランダ航空は機内食がおいしくない。。。
食べ物だけが楽しみなのになぁ。。しかも座りっぱなしだとおなかも減らないけど、ぼちぼちたべる。
食事の前の飲み物も、食事のお供の飲み物も両方白ワイン。食事を配るときに2本頂戴といったら
断られた。けちだな。ウガー。それでも、おなかが満たされて酔いが回ってきたのか、すぅっと眠りにおちた。

夜間に設定されていると思しき時間に、軽食がでた。「日清のカップヌードルミニ か バニラアイス」だ。
両方もらってかじゅと半分こした。KLMは
、いつもこの軽食だそう。
 
各座席の前に一つづつ画面がついているタイプのいい飛行機だったのでかじゅは映画を4本も見た。
まさか飛行機にも7倍速モードがあるとも
思えないから13時間見まくったんだろう。どっちでもすごいよね。
ちなみにちょびは「オペラ座の怪人」をセレクト、しかし終盤を残してアムステルダムに到着してしまった。
時間はたっぷりあったのになんて中途半端!
腹も気持ちもイマイチ消化不良のまま、空港に降り立った。
 
今日は長い一日だ。時差が7時間あるから、1日が31時間あることになる。到着は現地夕方16時だった
けど、体内時計は夜の11時。
興奮で眠気は飛び去り、アムステルダム市内に向かって移動を始めた。
 
 ←アムステルダムです。

街は海に面した中央駅から扇形に広がり、外に広がる運河とそれを横に繋ぐいくつもの運河が
網の目のように張り巡らされている。その運河に沿って道があり、その道にそって家がぎっしり
と詰め込まれている。道路に面した場所が少ないので、どの家も間口は狭く、奥に細く長く
うなぎの寝床のように建っている。家はほとんどが隣の家とセメントでくっついている。
間口の広さによって税金が決まるため、どの家もできるだけ細く長く高く(3〜4階建て)になるんだって。
のどが渇いたので、売店でコーラを買う。2.50 げっ、高い。350円だって(@@;)
=140円!ぼったくりだよ〜(--;)
 
アムステルダムの中央駅はレンガ造りの大きな建物だった。日本の東京駅の丸の内口のレンガ造りは、
この駅を模してつくったのだとかじゅが教えてくれた。ほほー。そういえば似ていました。
でもさすが「元祖」の方が歴史を感じさせる重みがあって素敵です。
ここは 中国かと見まがうような自転車大国。車道と歩行者道路の間に自転車専用の
通路があり、その全長は車道よりも長いんだとか。。うっかりスーツケースをもってうろうろ
していたら、ベルで威嚇されてしまいました。 

 


トラムにのって無事ホテルにチェックイン。お風呂とトイレが共同なんだけど
ツインが一泊
32と格安!その部屋は、入ってみればスーツケースを2人分
広げる余裕もなく どうみてもシングルにたたベッドを突っ込んだだけ。。 。。。ひゃぁ〜。。
でも、どうせうちらも寝るだけだし、ま、いっか!と外にでかけた。
そう広くはない街なので、スーツケースさえなければ徒歩で十分あるける。

中心に向かって歩いていくと、いかにもオランダらしい花市などがあり、花や球根が山のように
売られていた。フラワーアレンジメントを勉強中のかじゅはお花に見入っていたが、ちょびは
どっちかっつーと片隅に売られていた野菜の種がきになり、2つほど買ってみたりしました。
(メキャベツとチコリ。育つかしら?)

喉が渇いてお腹も空いてきた。でも、アムスの夜は明るく長いので、ここでビールと軽食を
取ることにした。市内にいくつかある広場に向かって、飲食店通りが並んでいる。
目だって多いのがインドネシア・イタリア・中国のレストラン、お目当てのオランダ料理と
いうものはない。店を次々に見ていくと、COFFEE SHOPがたまにあるけど、入れません。
オランダはマリファナ解禁で、それ用のお店なんだって。コーヒーがのみたきゃ、CAFEにいかないと
いけないのです。見分け方は簡単。店にも店の前に張り出したテーブルにも男の人ばっかりしか
座ってないから。入りたくても近寄り難い雰囲気があるので間違えられないけどね(笑)
それにしてもどうしてこんなにインドネシアの料理が多いのかと思ったら、昔植民地だったから
なんだってね。なるほどぅ〜。

  

やっとみつけたオランダのビール(AMSTERアムステル)を看板に掲げたお店。スターターセット(2人前)
を頼んでつまむことにした。そしたら・・・きたのが大皿に盛られた各種のつまみ。殆ど揚げ物。
プロシュット(←これはいいけど)、ブロッコリーのスープ(←まーまーだね)、クロケット(コロッケ)、
オニオンリング(衣ぶぶぶ厚っ!)、鶏肉ロール揚げ(なぜか中に海老入り、まったくあわない)。
これのどこがどこがスターターなんだっ!!(怒) 揚げ物の衣にやられ、たべきれず、通りに
いる鳩に投げて遊んでみた。(鳩大丈夫かな?) 美味しくないものでお腹を満たし、ちょっぴり
悲しい思いでした。
 

腹減らしもかねて、駅近くの中心部(アムステルダムのおへそ)、ダム広場まで歩いて行ってみた。
王宮とや新教会があり、中を見学するのも楽しそうだったけど、今日は日曜日。どこも開いてない。
しかも、もう夕方5時過ぎているので時間的にも無理。日本の感覚なら、そろそろ日が落ちてきて
薄暗いと思うんだけど、ヨーロッパは今は昼間が一番長く、まだまだまだまだ日はかんかんに照り、
帽子がないと暑さにやられちゃいそうな陽気。ただの時差ぼけじゃなくて、現地の時計の針と体感する
時間がまるであわなくて不思議な気持ちだった。

昼間見る場所がしまってても、アムスには見るところがある。ウシシ。それは「飾り窓地区」と呼ばれるエリア。
アムスでは風俗公認エリアがあって、細い通りにある店の入り口と思しきガラス戸の向うに、下着姿の
お姉さま達がそこここに立っている。道にはでていない。みんなおドアの内側に立っているから、前を
みてると見えない(笑)。お気に入りの子がいたら、扉をあけて値段交渉をする仕組み。
アダルト小物もおおっぴらにうられ、ライブハウス(歌じゃありませんよ(^^;)からは観光客のおじさんやら
おばさんやらがぞろぞろと出入りしている。
値段を見てみると、4000円くらいでしたが、結局入りませんでした。あはは。

時間は夜の9時をまわったけれど、以前夕方早めの時間の明るさ。胃がもたれてお腹もすかず、
次なる目的地「マヘレの跳ね橋」 へ、ビールを片手に歩き、橋の近くで一時間待ったけれど、動く
そぶりもない。隣に座っていた近くに住んでいるというおにーちゃんが、話しかけて来た。
「なにしてるの?」と聞かれたので「跳ね橋が動くの待ってます」というと、「もうこの時間じゃ、船も
通らないから、動かないよ」だって。しかも楽しみにしていたライトアップまではまだあと1時間以上、
夜中12時近くにならないとダメなんだって。そっかぁー、まだまだ明るいもんね(涙)
疲れきったのでホテルに向い、やっと小腹が空いてきたけど、もうかえって寝るだけだからお店には
よらず、道に売っているホットドック(ケチャップの味しかしないよ)をちょび一人でたべ、
ホテルについてすぐ、シャワーしてまだ外は明るい中寝ました。

 

 
 
 
 
 6月20日(月曜日) アムステルダム ホテルスフィンクス 

時差ぼけのせいで3時半頃目が覚めた。うーん。まだ寝たりない。
こんなこともあろうかと持参してきた睡眠導入剤を半分のんでまた眠りに落ちた。今度は
すっきり8時前。パンとハムとチーズの簡単な朝食が付いていたのでそれをパクついて早々に
でかけた。

←アムステルダムです。


次はすぐ近くにある西教会へ。30分に5〜6人ずつ、教会の上部70mの展望台に上れる
ツァーがあります。ちょびとかじゅも「のぼっとくでしょ」と参加。30分待ちで参加することができた。
塔の上から見下ろすアムスの景観はうっとりするほどの水と緑に囲まれた美しいものだった。
オレンジ色に統一された屋根が水路に沿って並ぶ。上から見るとほんとうなぎの寝床な家の
構造がよく見える。こんな構造じゃなかったら隠れられなかっただろうなぁとまたしばしアンネの
隠れ家生活を思い出した。

今日もまたダム広場に向かう。広場にすわってぼーっとまわりを眺める。王宮と新教会がきれいだわ。
昨日の夕飯にと狙いを定めていたお店でランチかと思ったが、まだお腹空かないのでそこをあきらめ、
ホテルの近くにある「ハイネケン醸造所」に向かう(だからそこのホテルにしたんだったりして(笑))。
と、ハイネケンでは2時間の工場見学に参加しないと飲めないんだって。しかも参加費10だって。
けっ、時間もお金ももったいない。と次の場所に向かうことにした。

時間はお昼をまわった頃。アムスでは国立美術館とゴッホ美術館が有名。ゴッホばっかりより
レンブラントと他の画家もみたかったので、ちょびの一押しで国立へ向かう。
が、ようやくお腹空いたのでランチにすることにした。
またもや、地元の料理のお店がない。しゃーないのでみかけたレストランへ入り、私はハイネケン。
かじゅは、ギネスを頼み、二人でハンバーガー(巨大)を半分ずつしてたべた。
山のようなポテトもついておいしかったしお腹も一杯になったけど、なんだかなぁ。。。

ガイドブックには国立美術館、じっくり見るなら最低2日必要と書いてあった。
だけど別に急いだつもりもなかったのに、1時間くらいで見終わってしまった。おかしいな〜、
他にも部屋があるんじゃないかと思って探したんだけど、やっぱりなかった。本館の地図を
みても全部見たと思える。なんだろうなー、見方がそんなに変なのかしら?

両方は無理だと思ったけど時間余ったので、ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ美術館へ行く。
だってすぐ隣なんだもん。 油絵の具を塗り重ねて出した色調もよかったし、学生の頃美術の
本で見たゴッホの絵が目の前にあると、やっぱり生の迫力はすごいなぁって見入ってしまった。
特に日本の浮世絵の影響を受けて、模して書いた絵は興味深かった。

一日歩きつかれたので、近くにある公園の水場でしばらく脚を浸して休んだ。子供が泳いだりして
見ていても楽しい。朝からもう10時間くらい出歩いているのに、まだまだ陽は明るく、時間は
19時くらいなのにまるで昼間だ。とりあえずCAFEで一息ついて、ゆるゆると夕飯の場所探しに
向かった。歩き回った中で唯一行きそびれたライちぇ広場に向かう。をーこれで歩きつくしたか?
地元のお店はやっぱり見つからない。かじゅも具合悪そうなので広場に面した感じのよさそうな
イタリアン・・・(かなしぃ〜)に入った。ま、しかしカメリエーレはカッコイイし、頼んだパスタとサラダも
味はよろしくて、まぁまぁ満足できるお夕食となった。

かじゅは早々にホテルに帰り、ちょびは8時半なのにまだ明るい街中を一人そぞろ歩き、
ネットCAFEに立ち寄ってみたりしながら、ビールをかってぶらぶらと9時半にホテルについた。
かじゅはもうすっかり寝ている。かじゅ、気合で動いてたみたいだけど大丈夫かなぁ。。。
明日はブリュッセルに移動する日なので、ブリュのガイドブックを見ながらどこに行こうか考え
つつ、ビールを飲み、するりと眠りに落ちた。



6月21日(火) アムステルダム→ブリュッセル ホテルユステル ★★★

朝早くに目が覚めた。5時ごろだったろうか?
朝6時20分。カウンターの奥のソファーで眠る従業員をたたき起こしてチェックアウトした。

電車に乗る前に駅のKIOSK(←日本のキオスクはここからきてるんだね)でオランダ風サンドイッチを
2人で頼む。飲み物はちょびは牛乳、かじゅはりんごジュースを頼んだ。かじゅにはさいしょりんごが
一個でてきたので、違うよ、ジュースだよ、と言ったら、もれなくりんごが付くんだって。ドイツ語だと
わかんないよ・・・(^^;) 2時間40分かかるのに、10時過ぎにはもうブリュッセルの南駅についた。

駅の構内は広くて清潔。本屋・花屋・飲食店などがずらりと並ぶ。ごろごろとスーツケースを転がしながら
出口へ向かいあるっていると、そのうちの一つの雑貨屋でかじゅが店先の帽子に目をとめた。
「わぁ〜、テニスするのにぴったりの帽子、ちょっと見ていい?」というので、帽子に興味のない
ちょびは「いいよ〜ん」と帽子よりも少し店の中にあるアクセサリーを見ていた。

そのすぐ後、かじゅが誰かと話す声がする、相手の声はどうやら外国語でさっぱりわからない。
かじゅが「は?全然わかんない」といっている。くるりと振り向くと、アラブ人らしきおっちゃんが、かじゅに
商品のヘアピンと鏡を持ってなにやら質問しているらしい。
ちょびは近寄り、「Eng;ish please!」と横ヤリを出したら、男は、「oh、OKOK、」とか言って、去っていった。

と、かずみが叫ぶ「えっ?かばんがない!!え?なんで?」。
「ええっ?」だって、今さっきチケットしまって、肩にたすきがけにしておいたのに、すられるなんて
ありえないよ。でもでも、どうやら一瞬のうちにすられたらしい。ヒモを切られたのか?さっきの男だ!
ちょびはスーツケースを転がしながら近くを走って一回りし、かじゅは店の主に「ポリスポリス」と言って
交番を教えてもらう。あろうことか、交番はハス向いにあった。こんな交番の近くなのに。。。!!

中にはパスポートも現金もこれからの移動のチケットも免許証も携帯電話もなど大切なものがいろいろ
入っていたみたい。かじゅは交番に駆け込み、どうやらこんなことは日常茶飯事のようなおまわりさんに、
待合室で待つようにいわれていた。今一番やらなければいけない事、それはクレジットカードをとめる事。
かじゅはおまわりさんに、「とにかくカードだけ止めさせてくれ」と噛み付き、別室で電話をつかわせて
もらうことに成功したらしい。

一方ちょびは、一緒に待合室で待っていても仕方がないので、近くにある電話&ネットのCAFEに行き、
在ブリュッセル日本大使館に電話をする。状況を伝えて、指示を仰いだ、もしかしたら、ザルツにいけず、
ここから、日本に強制送還かと思ったが、どうやらそんなことはなく、すぐにパスポートは再発行され、
EU圏内なら移動可能だという。次いで、ネットで日本のカード会社にアクセス。
かじゅが持っていた二箇所のカード会社の紛失デスクの電話番号をしらべて、交番に戻る。

かじゅは交番から大使館に電話をしていた。「お友達がから電話がありましたよ」と大使館員。
「よーこ、電話してくれたの?」とかじゅ。ハイ。大使館の場所までちゃんときいてきたよ〜。
あとは、かじゅが事情徴収を受けている間に、本人になりすまして、カード会社に紛失届けを出す。
住所と誕生日さえ言えれば、本人確認はOKなんだもんね。
ただ、2枚のうち、一枚だけがどことの提携のVISAカードなのかわからず、とめられない。
DOCOMOカードについているVISAカードだったんだけど、提携のクレジットカード会社が6社もある。
盗難はフリーダイヤルが多いんだけど、そうすると繋がらないんだよ!困った!!
いつまでも国際電話を使っているとおまわりさんが次第にいらいらし始めた。
手続き終了後、追い出されるように交番を出された。

とりあえず、ホテルにいくことにする。駅からは近いようだ。ホテルの地図もかじゅのかばんに入って
いたので、場所がわからない。タクシーに乗ろうとしたら、運転手が近いからいやだよとすごい勢いで
乗車拒否。どんなに近いかしらないけどお金払うからのせてくれようぅ〜(涙) 
あっちだよとさされてた方向にとりあえず歩き出す。道の舗装が悪い。最初はレンガ張りだった道が
砂地になる。あちらこちらの店や通行人にききながら、ようやくホテルに辿り着いた時にはかじゅの
スーツケースの車輪が一つ取れていた。

もう昼の1時を回っていたが、まだチェックインは出来ない。スーツケースを預けて、かじゅはスーツケース
から残りのお金と上着をとりだして(さっきとられたかばんにぼうしも上着もいれてあった)大きめの
黒いビニール手提げに詰め込んだ。とりあえず、大使館に行こう。
大使館にゆくと、物慣れた手つきで再発行手続きが進められる。再発行手数料80.あとは近くに
ある写真屋さんに写真を取りにいく(5枚で
15) パスポートの再発行も安くないね。

大使館でかじゅをぼーっと待っている間、近くでブリュッセルの市内地図がもえらえないか、大使館員に
きいてみた。ちょびはガイドブックをスーツケースに忘れてきたので、これじゃどこになにがあるのか
どっちに向かっていいのか、さっぱりわからない。と、近くにある、Japan Culuture Center とやらを
紹介してくれた。ひとりでそこへ向かうと、建物の奥に図書館らしきものがあり、「地球の歩き方」の古い
のも置いてある。だめもとで「貸して貰えませんか?」ときいたら貸してもらえた。
ここにいた日本の女性(伊藤さん)がとても親切な方でいろいろ教えて頂いた。

気も落ち込んでいることだし、なにかおいしいご飯でもたべようと、おススメのレストランを紹介してもらえた。
かじゅとも途中で合流、だいぶ時間がかかっていたと思ったら、大使館の上の階に入っていた三井
住友カードの支店に駆け込み、ヘルプを頼んだらしい。自分のところのお客さんでもないのに、そこの
人は会議室にかじゅと2人でこもり、あちこちに電話を掛けまくって、とうとう、かじゅの二つ目のカードを
とめることができたんだそうな。。。いい人にあえてよかったね、かじゅ。

かーども二つ止められて、明日の昼過ぎには仮のパスポートも交付されることになり、ようやく一息ついた。
もう時間は3時半。早朝にアムスでサンドイッチを食べてから何も食べてない。とてもお腹が空いた。
ブリュの見所、グランプラスまで歩く道筋で、クロワッサンの惣菜パンを買い、水を飲みながら
ちょびのデジカメでぱちぱちと写真をとり、歩く。

市内の中心地、グランプラスへ向かう道すがら、スポーツショップでバーゲンをしていた。
ちょっとのぞきこむと、すっごいかわいいテニスウェアが!かじゅが試着してみると、うぅーん、キュート!
バーゲン中でとってもお安く、上下買っても2000円くらい。と、ちょびはかじゅがなくしたのを同じような
帽子を見つけた。これも店員のレジ間違えですごく安く買えた。ちょびのカードで購入。
落ち込んでいたかじゅも、すこし上向いてきたようだ。

店の近くには、ブリュッセルの胃袋「イル・サクレ地区」があり、細い路地の両側を美しいお皿と
キレイに磨き上げられたグラス、かわいらしくたたまれたクロスを揃えたお店がずらりと並ぶ。
かなり壮観。店の前には貝が積み上げられたお店もあり、気の早いお客が白ワインを飲みながら
バケツに盛られたムール貝を食べている。
ちょびたちもふらふらと引き寄せられそうになったが、とりあえず一番の見所、グランプラス広場までは
いかないわけにいかない。ちょびがみたかった小便少女(小道の奥の方にあり、なんだか造りがリアルだ)
もあったよ。


  

(小便小僧と小便少女。グランプラス広場をはさんで徒歩5分くらいかなぁ。。小便小僧は交差点
みたいなところにあって観光客がいっぱいだけれど、小便少女は路地のそのまた奥路地にあり、
人気もなく寂しいところにあった。見つからない人もおおいだろうなぁ〜)

グランプラスは世界で最も美しい広場と呼ばれる広場で、14世紀に栄えた商人組合の
建物で構成されている。それぞれが特殊な名前がついていて、狐の館、天使の館・鳩の家
なんて具合になっている(どれがどの職業高はおぼえてない。)
みぎしたの写真のセルクラースの像。
右腕をなでると幸せになれるとか、ブリュッセルに戻ってこられるとかいうらしい。
とりあえず、かじゅとともになでてみた。

でも、まさかこのあとあんなことが起き様とは・・・なでる場所がわるかったのか、お賽銭を
おかなかったからなのか(誰も置いている人はいなかったけど)、未だにわからず仕舞いなのだった。(完)


   

グランプラス広場にいくつかあるカフェにはいり、ビールを飲む。お楽しみの白ビール・ヒューガルデン。
でも残念ながら生じゃなかったぁ〜。生だせ〜!!かじゅはお店のナイスなカメリエーレにいやに
気に入られたらしく、閉店時間10時にまた戻ってきてくれと誘われていた。
ダメダメ!朝危ない目にあったばっかりなんだから、そんなに遅い時間はダメッ!っと却下。

ギャラリーサンチュベール ↓にノイハウスのお店があった。店の前にチョコレートのアイスが売っている。
ぬぁに?ゴデバのアイスはは日本にもあるけれど、ノイハウスはないじゃないか、これはたべねぶぁ!と
ダブルチョコレートの濃厚なアイスをたべながら、ブリュッセル市内をあちらこちらと歩き回った。


  

脚も疲れた7時ごろ、いよいよお夕飯。今日はやさしく本を貸してくださった在ブリュの伊東さんから
教えて頂いたのでかなり期待できる。伊藤さんが「お店の名前覚えてないけど、この辺。」と地図に書いて
くれたので、きっとこれなんだろう、と思うお店に入る。

地ビールの生で喉をうるおし、バケツのムール貝白ワイン蒸しと、サラダ、更にブリュ名物の
クロケット(コロッケ)を頼む。大バケツにムール貝が山盛りになってきた。やや濃い目の塩味で
白ワインとバター、それにセロリの微塵切りがはいっている。むぅ〜。。。たべきれないと思ったけど
すごい勢いでなくなってゆく〜!!こ、これには白ワインをのまねば!2人で小さいカラフェを頼んだ。
ひー、この旅行ではじめてマトモにおいしい地元の料理をたべたぞとお腹も気持ちも満足。
時間は夜の8時ちょい。まだまだ明るいけれどほろっと酔い加減で早々にホテルに帰ることにした。

グランプラスからホテルまでは地下鉄に沿った大通りを歩いて約20分ってところか?
あれやこれやととりとめもない話をしながら2人で歩く。ちょびは全然のみたりないので、そろそろ
ホテル近くなってきたところでビールを買おうかとお店を探しつつ、歩いていた。

と、その時後ろから誰かダダッと走り寄ってくる足音が聞こえる。振り返るまもなく後ろから
すごい勢いで飛び着かれた。首に腕がまわってくる。黄緑色の半そでから浅黒い腕が見えた。
「やだ?なに?」、苦しくて首をふると横でかじゅも男に後ろから首を絞められているのが見えた。
叫び声をあげることもできないまま、あっという間に意識を失った。

どのくらい倒れていたのか。。。たぶんほんの少しの間だと思う。通行人は何人もいたけれど、誰も
私達の周りに集まるでもなく、ただ私達の方をみていた感じだったから。。。
気がついて上体を起こした。頭がくらくらする。かじゅが横に倒れている。「かじゅ!!」と叫ぶと
かじゅもようやく意識を取り戻した。よかった、、お互い生きてる。。
かじゅはそのときのことを言うに「あのときのよーこの顔ったら」ププッ。だって。
だって死んでるかとおもうじゃないか!カーッ!!

自分の身体をなでまわし、バッグを取られたことに気づく。「あたしたち、強盗にあったんだ!!」
ようやく事態が飲み込めた。もうホテルは目の前だった。よろよろとホテルに入り、フロントに
事態を伝えた。フロントの人は冷静にとりあえずチェックインしろという。部屋は6階。エレベーターは
5階まで。階段をヨタヨタとスーツケースをひきづって上がる。ホテルの部屋は恐ろしく暑い。
こ、こんな部屋にいられない。なんなんだ。よくよく見てみると部屋においていある空調機の
裏側にあるダクトがはずれていて、全面からでている冷風の数倍の温風が漏れている。
フロントに抗議する考えもうかばす、ダクトをサイズの合わない接続穴にねじこんだ。

とりあえず、カードを止めなくては。。朝のかじゅと同じことをくりかえすことになった。
パスポートだけは腹巻に入れておいたので、無事だったが他にはなにもない、とりあえず相方君に
電話をしたがでないそりゃそうだ。日本時間は朝4時だもの。実家の母親にかける。いつもままりんは
早起きなのだ。心配させるわけにもいかないので、「まちゃみにお土産頼まれた件でちょっと確認
したいんだけど、ばんごうわからなくなっちゃって、教えて」とまちゃみの番号を聞き出す。
頼む、でてくれぇ〜まちゃみ!! 

まちゃみはでてくれた。カード停止を託して電話を切った。ありがとうまちゃみ(涙)。
スーツケースの鍵すらないのだ。かじゅのスーツケースはダイヤル式だったけれど、ちょびのは
鍵だったので、フロントにバールとドライバー類をかりて、力を振り絞ってトランクの鍵を殴りつけた。
周りの部屋にかなりめいわくだとチラッと思ったけれど、それどころじゃなかった。
ちょびはカードと現金と今年の正月にかったばかりのデジカメと携帯電話をを盗まれた。
スーツケースがあかなければ、帰りの航空券も200euroのトラベラーズチェックも相方君にもらった
お小遣いの$50も日本円もなにもでない。なんとしてもあけなくちゃならない。
かじゅは朝のスリでカードとある程度の現金をなくし、残り少ない現金をもってであるいていたが、
二度にわたる被害でもう手持ちのユーロは1セントもない。あとは日本円だけ。
あさってこのホテルをチェックアウトし、アムステルダムまで急行で戻らなければならない。

必死で叩き続けると、ボコッと鍵が浮いてきた。隙間にドライバーをねじ込んで鍵をペンチで
ひねり出し、ようやく開いた。よ、よかった。これでなんとかザルツまでいく目途がついた。
2人ともそこそこの日本円はもっていたし、私のトラベラーズチェックもでてきたし、これで
ザルツでららちゃんに会いさえすれば、なんとか助けてくれるだろう。

まちゃみから電話が来て、カード停止完了の連絡。ようやく相方君とも連絡が取れ、ららちゃんへの
連絡をお願いした。ホテルのフロントに頼んでいたポリスにあう。でも彼らは、交番にいかないと
いかなる書類も出すことができないから、交番へ来いという。こんな目にあって、暗くなった今
外にでるなんてとてもできない。帰り道送ってもくれないみたいだし。
明日自分達でいくからといって、帰ってもらった。
フロントの前で疲れ切って座り込んでぶるぶる震えている1セントの現金ももたない私達に、
フロントの人は私達をホテルのバーに連れて行って飲み物を飲ませてくれた。

やっとすべての思いつく作業を終えた。部屋に帰って大きくため息をついた。
一日2度も被害にあったかじゅ。強盗にあってしまったかじゅと私。はぁあああ〜。。。ふとかじゅが言う
「私、喉が内出血してる」。かじゅの喉ぼどけのまわりが広く赤い斑点になっている。ひぃいい〜。
強盗に会ったときのことを2人で話した。ちょびはあっという間に意識を失ったが、かじゅは首を絞められて
息が出来なくなってバタバタとあばれ、相手のももを自分の爪が割れるほど引っかいたらしい。
相手もより力をいれてかじゅの首を絞めたのだろうか。

「なんか意識を失うときにいろんなことが頭をよぎったよ」とかじゅ。アナタそれは走馬灯っていうんじゃぁ。。。
ちょびもどうやら倒れたときに頭を打ったらしく、側頭部にこぶができて痛いし、内出血はしてなかったけれど
締められたときの苦しさが喉にまとわり付いている。
仮にも★★★なので、空調はともかく部屋はまーまーだ。ツインのつもりがダブルベッドだったけど、こんな
心細い夜は誰かと一緒に寝られるほうがよかった。
お風呂をためて、ゆっくりと入った。睡眠導入剤を2人で飲んでとにかく眠ることにした。




6月22日(火) ブルージュ 1day トリップ    ホテルユステル ★★★

起きた。と電話がなった。ららちゃんが相方君からの連絡で電話をくれたのだ。
すごく心配してくれていて、ありがたかった。明日になればららちゃんにあえると思うとそれだけで
ほっとした。日本から13時間も離れたところで親身になってくれる友達がいて良かった。

とりあえず朝ごはんをたべる。もともとはブルージュ→アントワープと周る予定だったが、夕方4時半までに
大使館にかじゅのパスポートをとりにいかなければならない。あと警察にも行かないと。
気力も全然わかないけど、ホテルの部屋にいても気が滅入るだけだし、とにかくブリュッセルから逃げ出し
たくて、ブルージュにだけいくことにした。「イタイッ!」食べ始めて気が付いた。舌の横の方が切れている。
昨日の夜首絞めらた時に切ったのかな。

昨日スリにあったミディ駅(南駅)で日本円をユーロに替え(なんじゃここのレートの悪さは!)、
昨日盗られた周遊券を買いなおす。ベルギーの小京都。ブリュッセルにいかず、ブルージュにだけいく人も
いるほどの美しい街。15世紀までのブルージュはフランドル地方の毛織物産業の中心地として栄えていた。
人口もパリ20万人、ヴェニス 10万人に次いで、ブルージュ、フィレンツェ5万人もいたらしいけど
港が砂に埋もれ、商業の中心がアントワープに移ってしまったんだとか。
だから、昔作られた荘厳な建物が残っている。旧市街が2000年12月ユネスコ「世界遺産」登録。


  

ウエディングケーキみたいな形をした鐘楼を目印にして中央マルクト広場まで歩く。かわいらしいペンションが
並んで、「こういうところに泊まりたいねぇ〜」と話した。とってもかわいい洋服のお店やお菓子のお店が並んで
いるので、チョロチョロとお店をのぞいた。2人ともお買い物に十分なお金がなく、買えなかったけど。

マルクと広場で開かれていた市場を眺め、鐘楼に上って市内をゆっくりながめ、駅に戻ることにした。
途中で熱々のワッフルを食べながら歩く。お金があれば、路地裏でみつけた雰囲気のいいレストランで
ランチたべたいねー、なんていいながら。通りがかりの惣菜屋でレバーパテをメインに、白アスパラの
入った野菜のたっぷり入ったランチボックス(おかずの詰め合わせにみえるとけど、山盛りは行ったジャガイモが
たぶんご飯のかわりのになって、これで一式なんだろうね)を買って、電車の中でブリュに戻りながら食べた。
見た目の通りにおいしくて、うれしかった。白ワインがあるとよかったね。

ブリュに戻ってきた。ミディ駅で恐る恐る地下鉄に乗り換える。いやに親切なおじさんが、地下鉄の地図を
見ている私達に説明を始めた。もしや、こいつもスリか?人間不信になっている。でもここではそのほうが
いいのかも。鞄をしっかり抱えて「わかるからいいです」と断る、でも、電車がきても近くにいて、電車の中でも
あれこれと地下鉄の表示を教えてくれる。スリじゃないみたいだったけど、ありがた迷惑で泣きそうだった。

時間前に大使館についた。かじゅはパスポートを取りに、ちょびはCuluture Centreにいく。
伊藤さんに、折角お借りしたガイド本を強盗にあってなくしてしまったことを言うと、伊藤さんは優しく椅子のある
席に案内してくれ、本のことはいいのよ、と、更に親身に話を聞いてくれた。もし、どうしてもお金がないなら、
貸してあげるわよ、とすら言ってくださった。ありがとうございます

と、伊藤さんから今日の夜にある「日本からの美術での留学生の卒業展覧会」に友人と一緒にいかない?
とお誘いが。夕方以降はとても2人では出かけられないからホテルにいようと思ったので、喜んでとご一緒
させていただくことにした。とりあえずは警察に行き、すでに2枚目の調書をかく和巳に書き方を教えてもらって
書いてきた。おまわりさんに「こういうのって多いんですか?」と聞いたら、彼は2・3度大きくうなづいて
「very ofen」と答えた。・・・そうなんだ(−−;)・・・。

伊藤さんと伊藤さんの友人のおじさまと展覧会の地図をみて歩き出した。と、伊藤さんが、
「あらら、こんなところでやるの?ここらへんには日本人は住んでいないし、私も全く行ったことないわ」という。
えー??そんな危険な場所なの?と地図を覗き込むと・・うちらのホテルの最寄からトラムで2つだった。
・・・どうやらホテルのある大通りの一歩裏側は、アラブ人が多く住む地区で失業者や犯罪予備軍と見られる
人たちが多く住むエリアだったらしい 地球の歩き方にも紹介されていた★★★のホテルだったのに・・・
地域の情報まではしらなかった・・・タリスの泊まる大きな駅の近くだったから選んだんだけど。。。はぁ。。

ニューヨークの治安のよくないあたりや、ナポリの市場の辺りの雰囲気に近い。古い建物の窓は割れたまま
ほおって置かれ、街にいる人たちがじろじろと珍しそうに私達をみている。ほ・ほんとにこんなところで学校の
卒業展あるんですかぁ?と伊藤さんとその知人の男性にぴったりくっついて歩いていったら、、あった。
大きな倉庫のような建物を利用して作品が並べられている。濃ゆいビールとナッツを頂いてからみて歩いた。
モダンアートっていうのかな?ガイドブックにはけして載っていない貴重な経験ができて楽しかった。

地下鉄の駅からホテルはは目の前なので、最寄の駅までご一緒してもらって二人でホテルに帰る。
ホテルの向かいにサンドイッチのお店がある。あっ、あそこで買おうと店の中に入ったら、店主も客も
みーんなアラブ人の男の人ばっかり。思わず後ずさりするが、他に行ってもおなじだろうと頼むことにする。
しかし、ショーケースの中には生肉がならんでいる。なんで?? どうやらその場で調理して作って
くれるらしい。かじゅはちからをつけるべく、レバーサンドイッチを。ちょびはハンバーグをやいてもらって
トルティーヤで包んでもらうことにした。二の腕くらいありそうなぶっといトルティーヤと,今、揚げてる大量の
ポテトフライ、まさか全部のせないよね。。と思うくらいの山盛りのポテトフライをのせて太ももくらいに
パンパンに膨らんだサンドイッチ&ポテトのアルミ包みができた。隣のお店でビールを買って部屋に戻る。
その日はコンフェデレーションズカップ日本vsブラジルだったので、それをみながらたべた。
ものっすごくおいしかった、食べきれるはずもないサイズなので、おいしいとこだけつまみ食い。
これ、日本でやったら絶対うれるわぁ〜。サッカーを最後までみれないで、ちょびは寝てしまった。



6月23日(火) ブリュ→アムス経由→ザルツブルグ  ららちゃんち泊

とっとと荷造りを終え、朝ごはんを食べに行く。と、私達よりも少し若いくらいの女性の2人組を見かけた。
いらぬおせっかいかもと思ったが、カクカクシカジカだったのでお気をつけ遊ばせ、と伝えておいた。
チェックアウトのときにトラベラーズチェックを差し出すと、使えないといわれてしまった。えっ???
まだ朝も早く、銀行も開いてない。南駅まで行ってきたらアムスまでの急行にはのりおくれちゃう。
さっきの子達に事情を話して、足りないお金30を貸してもらう。ほんとありがとう(TT)

南駅でトラベラーズチェックを現金化し、アムスまでのチケットを買って乗り込む。通勤時間帯だったので、車内は
混みあっていた。2時間40分後、順調にスキポールで乗り換え、小さなプロペラ機にのってザルツブルグに向かった。
ザルツまでは1時間40分。晴天の中、平坦な土地を眺めながら飛ぶ。・・・着陸、ザルツに着いた。
出口すぐにららちゃんの姿が見えた、駆け寄って抱きついたら、ほっとしてまたポロリンと涙がでた。

さて、行き先はフシュル湖。アルプスの入り口になるのかな?泳ぐには少し早い時期、先週までは暑いセーターを
着込むほど寒かったらしいけど、ここ数日はいい天気で湖の温度もすこしあがったみたい。
朝チェックアウトするときにすでに水着を着込んでいたので、どんなに冷たかろうが泳ぐ気まんまん。
ちょびは、このために日本からビーチボールとゴーグルまで持っていっていた。
ららちゃんとらら彼のアンディさんは頭痛の残るちょびを医者に連れて行こうかと考えていたらしいが、あまりの私達の
勢いに湖行きを決定したらしい。泳ぐでぇ〜!!

市内を車で案内してもらいながら30分程でフシュル湖についた。湖畔には芝生が植えられ、小さな湖の家もある。
泳ぐ前にまずはご飯。ららちゃんとアンディが用意してくれたクーラーボックスの中からは宝箱のようにいろいろでてきた。
牛やら山羊やらのチーズ各種。。フレッシュだったり臭かったり、サラミ各種、お肉のペースト、プロシュットなど。
パンも4種類くらいあって、固いパンは口の中が痛いのでごめんなさいというと、すぐさまやわらかいパンをだしてくれた。
特筆すべきは、マスと鰻の燻製。鰻なんて脂が乗っていて、いままでにない食感です。またこれにあわせるのが
極上のオーストリアのオーガニック白ワイン。 日記を書いている今、、そこのワイナリーのホームページ見てますが、
家族経営でつくるほのぼのとした雰囲気がでています。


オーストリア ヴァッハウ渓谷のワインについてはこちらを↓
http://www.awa-inc.com/main/wahauwine.html

アルプスの山と日の光で青緑に輝く湖を眺めながら、澄み切った空気の中で飲むワインとおいしいつまみ。
とってもサイコ〜にしあわせです。こんな経験できるなんて私達、いい友達もったなぁ〜としみじみ。


さて、お腹もいっぱいになったところで「泳ぐかぁ〜」と湖へ、結構たくさんの子供が泳いでいて、
岸に近いところは白く泥でにごっていた。20mくらい湖の中に突き出した通路をあるいて、いざ、入水。
ヒ〜〜、冷たいっ。けど入ってしまえ〜と勢いをつけて泳ぎだした。遠浅なので、ギリギリ脚の先がつく
かつかないか。湖の少し中側に浮かぶイカダに向かって泳ぐとすっかり水は透き通って湖の底が見えた。
こーんな中で泳ぐなんて「クレイジィー( ̄^ ̄;)」といった顔つきのアンディは岸で待機。
だって、私達には今日しかないんだもんっ。

冷え切って湖からあがり、しばらく日向ぼっこして温まり、ワインを飲む。アンディも飲んでいる。
えー、運転手なのにいいのぅ〜?と思って聞くと、オーストリアでは血中アルコール8%までOkなんだって。
8%って結構のめるよ、とららちゃん。そーなんだぁ。。いろいろ違うもんだね。

ららちゃんちについた。ホーエンザルツブルグ城のすぐ下で旧市街に近い好立地。すっきりとかわいらしい
お部屋。観葉植物やグラス類がかざってあって素敵。冷蔵庫も食料や飲み物でパンパンになっていて、
なんでもどうぞ。。って、うれすぃ〜・・・

今日のお夕飯は近くのレストランへ。ザルツでここははずせないらしい。細い小道をスルスルと入っていくと
唐突に開けてお店が現れた。自分達だけじゃ辿り着けなそうなところだ。ビアガーデンのように、
ランプが連なり、テーブルが並んでいる。のど渇いたよ〜、お腹空いたよ〜

      

牛肉のステーキ。大きいブロックにカットされたお肉がドッカンドッカン載っている。しっかり焼けているので
もしや、固いのかな?と思ってナイフを入れたら、中はミディアムでほのピンク色。お肉の味がしっかりしてて
お〜いしぃ〜。そして山盛りのポテト。ソースをつけてもりもりたべたけど、いかんせん量が多くて、2人で半分こ
でもかなりしっかり。がんばればたべられる量だったけど、このあともう一軒いくから、お腹開けといてって
言われたら、これ以上は食べられない。アンディ、余裕の食べ具合ですね・・・ヘルプよろしくお願いします。。。

そして、ちひろさん(♂)もおいでくださって、ソーセージスタンドへ。飲むのはザルツで一番ポピュラーな
「Stiegl (スティーゲル」というビール。軽すぎず重すぎず、どんどん飲めます。ソーセージにはこれでも
かってくらいのたっぷりマスタード、でも辛味がそれほど強くないから、すくうようにしてたべるとマスタードの
香りが鼻いっぱいになって、むふふぅー。です。あ゛ー、じあばせだー。もちろん山盛りザワークラフトもね。

よたよたとららちゃんちにもどり、ぐっすりんとねました。

 





6月24日(水) ザルツブルグ  ららちゃんち泊

朝5時ごろ目がさめた。
朝ごはんを頂いて、のぉ〜んびりする。今まで朝早くから動き回っていたけど
小鳥のさえずりを聞きながらぼーっとしているのもゆったりとした気分になれていいわね。
今日は午前中ららちゃんと、かじゅと3人で市内散策にでかけた。「H&M」 (世界進出中の北欧の
カジュアルファッションブランド。ユニクロみたい。日本には店舗まだない。)とかであれこれ買いまくった。
一昨日前でお金なくて買い物できなかったのの反動か?
市内を横切るぶっといザルツァッハ川を渡り、歩行者天国のゲトライデ通りに入る。両側に所せましと
お店やレストランがならび、ちょうど行われていた通りのお祭りのせいもあって、とってもにぎやかだった。

お買い物はかえりみちにすることにして、とりあえずビア蔵レストランにむかう。ザルツには小さなビア蔵が
いくつもあり、そこはたいていレストランを併設しているんだって。作りたての地ビール。うきうきしちゃう。
屋外には大きな葉を繁らせた木が天然の屋根になって光がこぼれてくるかんじ。
牛肉をパプリカで煮込んだグーラッシュ&パン団子(お肉は柔らかいし、ソースも野菜の甘みをトマトとパプリカで
まとめられてて絶妙)、白ソーセージ(少しハーブが入っている。シンプルに茹でたものを、スィートマスタードを
たっぷりとつけて)。ミラノ風カツレツ(豚のサクサク衣のカツ。お豆たっぷりの野菜サラダを添えて) 

ららちゃんは午後から用事があるというのに、のんじゃえ〜といってみんなで乾杯。
だってビア蔵にきてのまないなんてありめないでしょ!!ね!!
ちなみにパンは食べた分だけ払うっていうシステム。面白いね〜。

  


    

お食事の後は、かっじゅと2人でバスに乗り、郊外のIKEAという、インテリアと雑貨のお店に行ったり、
SPARというスーパーで、食料をたらふく買い込んだりで市内に戻ってきた時にはもう荷物が山のように。。
さらに、ぶらぶらと歩きながらお買い物三昧。特に、素敵な焼き物のお店で、ちょびひあ大きなオーブン用の
飾り皿を、かじゅはシフォンケーキの型を買ったりして、両手にビニールがずっしりといくつもぶら下がる。

かじゅは、ごはんのすぐ後に道路でコケて、足首が腫れ上がって来ていたのに、明日が帰国日だからと
無理して歩き回っていた。すごい根性だ・・・。さらにちょっとお店を覗いたりしてようやくご帰還。
今日はららちゃんのアパートに住む、陽気な面々がパーティに招待してくれているのだそうだ。
わーい、たのしみっ♪

「おじゃましまーす」と隣のお部屋に行くと、それぞれのお友達が集まって、まー、すでににぎやか。
山盛りのサラダにモツァレラチーズやチキンなどがずらりと並べられていて、すきなだけ取ってベランダに
設けられた席へ。ちょうど道路にせり出しているので、通りが見渡せてとってもきれい。

 

ザルツで一番ポピュラーだという「スティーゲル(階段)」っていう瓶ビールをごくごくと飲んでいい気持ち(=。=)
途中でちひろさん(♂)がお赤飯を作ってきてくれたりして、もーほんどにお腹いっぱい。と思ったら、デザートに
なった。これがまたなんともダイナミックすぎて、みんなで一皿かと思うような山盛りのイチゴに生クリームが
ドバー!。さらにベリーソースがダバー!! みただけで空腹が満たされそうなボリューム。
たべてみるとすっごい美味しいんだけど、とてもじゃないけどたべられない。
もうしわけないと思ったけど、どうにも数口以上はいけない量だった。でも、みんなたべててたね。すごい腹だ。

お飲み物もビールからカクテルへ。濃い目の(あれは普通なの?ハートリックさん・・・?)ラム(だよね?)の
カクテルにちょびはかなーりノックアウト。チョコレートムースのカクテルにアンディがリキュールを振りかけるに
至り、限界を確信したちょびは、ちょっと休もうと、このエンドレスなすでに壊れかけたパーティを抜け出して
ららちゃんのお部屋のベッドに倒れこんだ。

かじゅは憑き物が落ちたんだか、なにかがとり憑いたんだかという勢いでのみまくり、自分の分のデザートを
食べきった挙句、ちょびのほとんど残ったデザートまで食べたんだという。。(後日談)
私の知らないところでパーティは更に怪しく、夜は更けていった。。。(んだそうな。。。)


  


  

  





























































ザルツブルグで会う予定のららちゃんには、事前の調査の結果、泡盛の古酒(クースー)と
その古酒漬けの豆腐庸、更にかにみそと魚の西京漬けを準備してあったので、らら彼に
日本の土産を買おうとうろうろし、結局だるまを購入した。 喜んでくれるかな?