***屋久島にいったきなした***
      < 7月4日(木) 〜7月7日(金) >
      前半の画像がけっこうぼけてます。後半にご期待!       

それは相方君との屋久島釣り奇行を予定しているゴールデン
ウィーク直前の夜だった。
my best friend かじゅちゃんから電話があり、
「よぉ〜こぉ〜、屋久島いこうぜぃ」とのこと。
去年屋久島一人旅をしてすっかり屋久島を気に入っていた
チョビは3つ返事でOKし、 彼女は格安チケットを入手した。
 
それから2ヶ月がたった。
翌週末7月12日からの相方君との奄美旅行と少ない有休の
兼ね合いでチョビは一日遅れの7月5日から合流の予定だった。
が、予定の日とともに、台風5号も近づいてきた(@@)。
 

旅行第1日目 7月4日(木) 終日雨・時々豪雨


かじゅは朝6時ちょいの羽田発飛行機で4日午前中には屋久島
入りしたが、だんだん近づく台風の為に、フェリーも
チョビの乗る
予定のジェットフォイルトッピー君も順次欠航を
決めており、翌日
渡島はかなり怪しくなってきた。

ここで、チョビ曰く「英断」、相方君曰く「自然をなめきった
無謀な決断」、A子さん曰く「クレイジー」な予定一日繰り上げ
をし、速攻航空機の予約をとり、相方の再三の説得を振り切って
屋久島へ渡ったのだった。
 
夕飯はチョビは食事を頼んでいなかったので、かじゅの夕飯を
つまみながらビールをのんですませた。
 
さて、20時から「海がめの産卵観察」に参加する事にした。
屋久島の「永田浜」は「アカウミガメ」の産卵地として世界でも
有数なので、とても楽しみにしてました。


車のライトを消して待機すること2時間、今日はダメかと思い
始めたところ,係員から出発の合図。
真っ暗な浜辺を歩いていくと。。。
 
海がめさんが涙を流しながら卵を産んでいました。
産み始めた所で後方から懐中電灯をあてて、1mも離れていない
ところからみられました。一回に3つくらいで全部で110〜150個
くらい
産むんだそうです。
それになんと産んだばかりの卵を穴から拾っても触らせて
もらえたんです!ピンポン玉よりも一回り大きくて,固いのに
すこし弾力がありました。なんとも形容しがたい感触でした。
ジ〜ンと深く感動しました。
他人様のHPの画像ですがこんなイメージです。

http://painusima.com/kurosimaumigamesanran.htm
 
 海がめさんは産卵を終えると、短い後ろ足で丁寧に穴を埋め,
前方にズリズリと進みながらカモフラージュ用に深めの穴を掘り,
方向を変えて、台風で荒立つ波にゆっくり飲まれていきました。
 
そして、観察は終了・・・
 
・・・したかに思われたのですが,ここでなんと年間10匹しか
産卵に現れないという「アオウミガメ」に遭遇。
なんてラッキー!
「アカウミガメ」よりもちょっと大型でして、穴を埋める時など
後ろ足でかける砂がチョビに当たった時は痛いくらいでした。
 
神秘的な体験でした。でも海がめが成人(成亀?)する確率は
なんと1/5000。今日私がみた卵たちの未来は消して
明るくはなく、自然の厳しさを感じました。 

就寝・・・
 





7月5日(金曜日) 終日雨・時々豪雨・時々曇り
 
寝坊を許さないかじゅにたたき起こされて, ネボスケの
チョビ
も7時半から朝食をたべて即出発。急な山道をバンパー
かすりながら登る事約一時間。途中サルだのシカだのに
遭遇して騒ぎながらようやく「屋久杉ランド」に到着。

 

 80分コースという、半整備道・半山道をカッパを着て
ズンズン
歩きました。川は以前みたのとは煮ても似つかない
ような
うねりをみせて轟々と流れ、こんな山の上の方の川に
どう
やったらこんなに水量があるのかと驚くほどです。
 
江戸時代の伐採の後、切り株や残骸の木にこけが生え,
種子が落ちて育っています。これを2代杉といいます。
マイナスイオンを存分に体内に取り入れながら、かじゅと
「すごいね〜」っていいながらあるいてました。

 
マイナスイオンのりふれぇっしゅ♪

 


昼過ぎには下山し、昼食は「屋久膳」の「ひらの」へ。
屋久島の山菜などを中心に20品くらい少しずつでてきます。
鹿児島もそうですが、やはり味付けは甘めです。
  
               「はおらま」のおひたし、「ヤマオバ」のこんにゃく、
              「くさぎ」、「きゃらぶき」
 はおらまは腸にいいって。。
                        
 
「にがうり」、「おそうめん」他        豚骨の煮もの、らっきょう

もうお腹いっぱいと思った後にトビウオの一匹丸ごとの
から揚げ君がでてきました。身だけちょっとつつこうかと
思ったのですが、長い羽がお煎餅のようにパリパリとして
おいしくて全部たべちゃいました。
 
 
亀の手の味噌汁。出汁最高!    丸ごと一匹のとびうお。

午後は屋久島環境文化センターへ屋久島のお勉強を
しにいきました。安部ヒロシのナレーション付のスクリーン
映像は迫力満点!・・・なのにチョビは殆どねてました。
ま、いっか、2回目だし。。。かじゅも寝てたし。。っておい!!
おまいも寝てどうする。。。
 
そして「楠川温泉」で汗を流し、翌日予定されている、そして
この時までは(相方君にも散々自然をなめるな、アブナイ事を
するなといわれていたので)
ちょっと不安を感じる「縄文杉登山」
の為の朝食・昼食の買い出しです。

腹を満たすものを買ったからというわけではありませんが、
2回分の食事を買い、お菓子を買ったところでやっとチョビの
腹も決まったというところでした。

さて、
宿へ向います。一泊目とは違う宿で、かじゅが「お料理
自慢の宿」から
ネットで探してくれたのですが。。。
 ここであえて宿の夕飯をキャンセルし、一度目の一人旅で
夕飯を頂いた「ふるさと」へ向かいました。かじゅは抜かりなく
宿の夕飯をチェック、メインの料理はなぜか「からあげ」・・(^^;)

さて、「ふるさと」では一年半前の事
ながら、店のおかみさんと
旦那さんは私のことを覚えて
おいてくれました。ヒデキ感激!
 
海が荒れていた為、楽しみにしていた「首折れ鯖」は
食べられなかったものの、水イカ、地だこ、亀の手、蟹、
トビウオのすり身の漬け揚げ,自然薯をたっぷり入れた
ふわふわ玉子など盛りだくさんたべました。

 
 

そして、翌々日に帰るという話をすると、なんつ翌日の夜は店に
泊めてくださるというのです。うっそぉー。。うれすぃ〜
満腹になったおなかを抱えて宿へ帰りました。
,かじゅは居間でみつけた「もののけ姫」を見はじめ、
チョビは電気つけっぱなし,めがねかけっぱなしで
コロ寝してしまったようでした・・・ 
 
7月6日(土) 雨 のち 晴れ 時々 感動
 
今日は縄文杉突撃の日です。4時半起床、5時には
宿を出発、6時には荒川登山口にたどり着き、車内で
朝食をすませました。そして6時28分。
降りしきる雨のなか、特攻隊はトロッコ道を歩き出しました。
見下ろすと目の眩みそうな勢いで川がながれています。
しかも幅がこんなにセマイッ!
    落ちるよ〜↓
  

こんなこともしてました。 おちるっちゅーねん。。。
  

 わ〜、もののけだ〜〜〜

延々と続くトロッコ道。歩いても歩いても曲がっても走っても踊っても
一向に登山道への入り口がみえてきません。このトロッコ道は昔この
奥にあった営林所が木材を運び出すのにつかっていました。驚くほど
奥地にその集落があるのです。

同じ処を歩いているのではないかと錯覚しそうな頃、スタートから2時間
30分かけて、やっと大株歩道の終点につきました。ここからいよいよ
翁杉・大王杉といった名だたる屋久杉、またはウィルソン株、そして
樹齢7200年という想像もつかない昔からその命を保っている
「縄文杉」に向けて登山をはじめます。

登山道に入ると足場は極端に悪くなりました。ロープをつたって岩を
渡ります。滑ったらだく流に転がり落ちそうでスリリングでした。
道であるはずの場所は川になっていて、進む方向もあやふや、、
少ないツアー客を待って見様見真似で岩を伝って渡る始末。

 しぶきが立つ川を渡ります。。

雨は強さを増す一方。出発からろくな休みもとらずに歩きつづける事
3時間半、やっとウィルソン株に到着しました。
高さ3Mくらい、中は空洞で木のまわりだけが残っています。
その広さは約10畳・推定樹齢は3000年だそうです。
この木が生命を保っていたら、、どんな雄姿をみせてくれたのか
と想像力たくましく中にたたずみました。

 
株の中から空がのぞけます。      段差のきついところは大変。。。
露出を高く処理し明るいけど
大雨なんです。。。
昔、この株を発見し、世界に紹介したたウィルソンという人が雨宿りを
したということでこの名前がついたらしいのですが、、いまや天井が
ぽっかりと開いており、雨宿りもままならじ。。。一呼吸ついて
ひたすら先をめざします。
 
数年前までは全くの登山道だったらしい縄文杉への道もすっかり
整備され、木の階段が要所につくられていました。 
かじゅは「せっかくの自然なのに台無し!」と怒っていましたが,
体力の衰えかけたチョビにはただの「心臓破りの階段」にしか
映らず、これがなかったらこれ以上先には進めないと思うトコラ
でした。
 
途中に「自然観察路」なる迂回路もありましてかじゅはそちらに熱い
まなざしを向けていましたが,チョビは懇願のまなざしで
それを却下、
段差のきつい階段をひたすら上りつづけます。
いくつもの沢を渡り,相方君に借りたゴアテックスのカッパの中も
雨と汗でぐっしょりと塗れながら、「夫婦杉」(上部で二つの木が
枝でつながっている)や「大王杉」、(高い屋久杉群の中でもひときわ
太く高い風格がある)を過ぎてから40分。「それ」は唐突に現れた。

「縄文杉だ・・・」

↑これはとあるところからの借り物(無断)
そしてちなみにこれをちょびがとると ↓

 写真ではあの巨木のすばらしさは伝えられない…
 根回り43m、樹高23.5m、胸高囲16.4mでその体格でも他の杉を
圧倒します。屋久島は今から6300年前に大規模な火砕流に見舞われ、
動植物が壊滅状態になったことが地質的に判明してるらしいです。
なのに生き残ったというのならまさに神木だよね。

 
このころが一番雨が強かったのかもしれない。
たたきつける風と雨に打たれながらやっとたどりついたこの木に
しばし見とれていた。 その高く伸びた木全体から、そして幹に深く
刻まれたしわから本当に何かを語りかけてくるようでした。

毎年多くの人が訪れる(ほんとよくくるよな、こんなとこまで)、根が
あらわ
になり、痛みがひどくなってきた為,数年前からは10数メートル
離れて展望台があり、荒れた根の周りは少しずつ植物が育ち始めて
おり、いつまでもこの神木がこの姿を保てるように
と願いました。
 
さて、出発から4時間たち、縄文杉にあえた感動を胸にお昼
御飯にしました。前日に買ったお弁当を屋根のついた小屋で
ゆっくりと食べました。飲み物はなんとその辺に流れている水です。
基本的に屋久島の上の方はどこの水でも飲んで大丈夫だそうです。

増水の為、たぶんいつもよりちょっと地球の味のする
水をのんで
休んでいると
、だんだん濡れた体が冷えて寒くなってきました。
帰途も長く、川も益々増水していることが予想されたので,早々に
来た道を戻り始めました。幸いなことに雨が弱まってきましたが、
実は庵チョビ、もう左足の股関節にちょっときてまして、コレに下りの
段差が響くんです。 下り始めてまもなく膝が上にあがらなくなり、
休むと足全体がガクガク震えました。でもあんな細いかじゅにまさか
負ぶってもらうわけにもいかないし、弱音も吐いたってなにもならない。
登山道の半分くらいのウィルソン株についたころにはすっかり晴れてきた
天気と勇気付けてくれるかじゅのおかげでなんとか登山道クリア!
帰り道改めてウィルソン株と二人でお写真です。

 
                      こんなんやって水をくみます。 
                      そこここの土から水が流れでています。


苦しかった登山道を抜けると、あとはもうひたすらトロッコ道を2時間半。
疲れた体にはキツかったですが、もうこの旅のキーワード「前進」あるのみ。
 
晴れてきたので、写真も楽しくなってきました。

 
 まだまだあるくよ〜(^^;)           ここまでくればあと。。1時間?

 
よーこは寝て待て..             お待たせしてごめんね!その昔一緒に韓国
                        旅行でおそろいで買ったTシャツ、やっと出番! 

 
左隅がかじゅ。うぇーんまた遅れてる。ここでお水を補給。。

また一時間かけて山をくだり、「尾の間温泉」へ。
痛む足をマッサージし、すっきりさっぱり。
ちょびは内心(疲れたので「ふるさと」に行って飲んで寝よう)
と思ったのですが、夕日に向って走りたいかじゅにお付き合い。
でもすごいキレイだった♪


そしてさらにこの日は滝の名所の多い中でも、直接滝が海へ
落ちるというのでめずらしい「トローキの滝へ行きました。
温泉でさっぱりした後に濡れたカッパのズボンを履く気がせず、
二人でこんなカッコで見に行きました。足、ガタがきて震えてます。



海中温泉も見に行きました.1日2回。干潮の時だけ入れます。
水着厳禁なので、ご遠慮申し上げました…
 

やっと今夜のお宿「ふるさと」に向かいました。時間を無駄にしない女
「かずみ」。
チョビ(の股関節)には長く苦しい1日でした。

お店では昨夜もいた常連さんが私達の到着を待ちかねており、
1年半前に同席した美人のフラダンスの先生やら、神奈川からの
一人旅の女の子などで一テーブルをかこみ、頼んでもいないつまみ
を出してもらってすっかりラハパンパン。ビールをのみ、常連さんの
キープ焼酎を飲んで幸せ一杯、これで1人2000円。やすい〜〜

すっかり酔ったところで奥の座敷に案内されて、濡れたものを
とりあえず干して、またコロコロと寝ました。どうせ明日も早い
んでしょ?かじゅ。。。(TT)



最終日:7月5日(日曜日) 快晴 後 別れ。


今日は最後のターゲット「白谷雲水郷」へ向う。
9時から開門・かじゅ目覚ましを7時半にセット・9時雲水郷到着。
時間の限り目一杯アソブ女「カズミ」

すっかり弱ったチョビは、「車の中で寝て待とうか」と思ったものの、
実はチョビもこの「雲水郷」はとてもお気に入りの場所だった。
途中で鹿児島は「いけだパン」のチョビのお薦め「ホイップあんぱん」
なるものを渓流のふちで一緒にぱくついた後、チョビは最短へ、
かじゅは最長コースへと向っていった。

実はこの白谷雲水郷は毎年必ず数人の遭難者がでる難所であり、
150分コースは目を閉じてくるっと回ったらもう自分がどこから来たか
わかならくなるといわれる場所なのです。かじゅも出会った人々と
共に最後の屋久杉を楽しんで来た様でした。

一方チョビは弥生杉のコースにも足をのばし、ゆっくりゆっくりと
岩に木に苔むす緑の絨毯を眺めていました。
 
この日はすごい天気がよかった。。 立ち木にも倒木にも石にも土にも苔。

あとはひたすら雲水郷入り口の渓流の真中の飛び石で日向ぼっこです。
かじゅちゃんゆっくりいってくるって言ってたし…
 
 
このままぼーっとまってました。      時々マイナスイオン摂取・・・

 
雲水郷はとても美しいところです。。。 ぼけーっと眺めてました。

その後駐車場に戻って寝ること30分、やっとかじゅが戻ってきた!
やっと南の島らしく晴れあがったのですっかり汗をかきました。
最後は「一湊温泉」これで屋久島の温泉制覇です。

途中海がきれいだったので、水遊びに!

 超キモチいい〜〜〜♪

一湊の温泉にはおばあちゃんが二人。なんと左から95歳、86歳である。
しかもまだすごい元気、耳も言葉も現役そのままで驚きました。
もしかしてここは長寿の湯?



温泉から上がるとおばちゃん達が冷たい麦茶とお弁当をわけてくれました。
  
おにぎりやらっきょうが美味しかった   かじゅ、Tシャツ裏表でした。



最後に3日間探し続けた枕状溶岩をながめて港へと向いました。

あまった時間でパッションフルーツとタンカンのアイスクリームを
たべてタイムアップです。

かじゅといく旅行はいつもそうだけど、時間をフル活用です。
そのための彼女の事前準備は屋久島3回目のチョビの上を
行っていました。ほんとさすがです。

ウミガメの産卵・縄文杉への特攻・そして島の人々の温かい心に
触れられたすばらしい旅でした。

かじゅもすっかり屋久島が気に入ったようで、次は屋久島最高峰?
の「宮之浦岳日帰り登山」(ちなみに一泊コースもある)に兆戦する
といっていました。その時はまたここの続きに・・・(笑)

長く読んで頂いてありがとうございました。

最後に・・・ Special thanks to amigo かじゅ!