店も賑わいを見せる頃、前に見たことがある坊主が入ってきた。神経に血が通っていないそういう部類の人間だ。タモリに顔を近づけると口臭を放ちながら喋り出した。

この坊主は金の話しかしてこない。

店も賑わいを見せる頃、前に見たことがあるヅラが入ってきた。秋葉原を棲みかにしているヅラだ。mozgdodoは一枚一枚時間をかけてゆっくりと妖艶に脱ぎ始めた。

脇役でさえ時として物語にいい台詞を残す。

他の客も酔いが回ってきた頃に、前に見たことがある色男が入ってきた。色男はチャック全開に気づいている様子もない。何を思ったか自分は戦前の生まれなんだと激しく主張しはじめた。

要はタモリにも無職を薦めているのである。

遅い昼飯でも食べに来たのか、この店の常連のWilliamNabがいつものように入ってきた。ここに来るようなタイプには見え無いのだが・・・。得意万面で初恋の話をしだした。

本当はこのようなこと一言も思ってはいない。口先だけの旦那だ。

まだ日も高いうちに、この店の常連のWilliamNabがいつものように入ってきた。WilliamNabは店内中のお嬢さんに投げキッスをし、WilliamNabはあふれる涙を拭こうともせず、ただこう言ったのである・・・・。

愛を捨てたWilliamNabの言葉はあまりにも悲しかった。

朝方、この店の常連のWilliamNabがいつものように入ってきた。青年の体から漂う高級な香水の香りが店内に異臭を放つ。タモリを嬉しそうに見つめ、もったいぶってこう言った。

WilliamNabは何故か自分の携帯電話が鳴ることに酷く怯えているようだった。

大分夜も遅くなった頃、この店の常連のWilliamNabがいつものように入ってきた。愛玩のバービー人形を片時も離さない。WilliamNabはガタイに似合わず甲高い声でこう言った。

そう言って小粋なステップでダンスを踊った。

他の客も酔いが回ってきた頃に、この店の常連のWilliamNabがいつものように入ってきた。食えない・・・その手の人間だ。WilliamNabはいかに女王様というものが素晴らしいかを主張し始めた。

・・・誰か通訳してくれ。

遅い昼飯でも食べに来たのか、この店の常連のWilliamNabがいつものように入ってきた。不幸を絵に描いたようなタイプだ。タモリに顔を近づけると口臭を放ちながら喋り出した。

貴婦人に目がないらしい。

まだ日も高いうちに、この店の常連のWilliamNabがいつものように入ってきた。まあ良い噂を聞いた事が無いのは確かだ。WilliamNabはあふれる涙を拭こうともせず、ただこう言ったのである・・・・。

本当はこの先も続くのだが、ただ長くなるだけなのでここで割愛させていただく。