バレッタ Valletta
地中海中央部の島国マルタ共和国の首都。
オスマン帝国の攻撃に備えて16世紀にマルタ騎士団によって築かれた要塞都市で、250年以上に渡り聖ヨハネ騎士団の本拠地でした。
町の名前は聖ヨハネ騎士団の団長ラ・バレットに由来します。
オスマントルコの勢いに押されて行き場を失った聖ヨハネ騎士団(後のマルタ騎士団)は、落ち着き先としてこの島に居を定め、オスマントルコの来襲に備えて海岸線や岬に砦を造り、中心街を城壁で囲み、要所には見張り塔を建てました。1565年、4万人で来襲し島を大包囲したトルコの大艦隊をわずか9千人で迎えうち、騎士団長ラ・バレットの指揮のもとこれを撃退したことは、今でも語り草になっています。
建築家ラパレーリによって、碁盤の目状の整然とした道路や、島で採掘される石灰岩により数百もの堅固な建物が造られました。
18世紀末以降はフランスやイギリスの支配を受けましたが、1964年にはマルタ共和国として独立しました。
■聖ヨハネ騎士団
11世紀、聖地エルサレムで巡礼者の救護の為に設立され、後にキリスト教世界を守護する軍の役割を担いました。1530年、マルタ島に移住し、以降、数世紀に渡りオスマン軍と攻防を繰り返しました。やがて平和で豊かな時代になると、規律は緩み軍事的にも弱体化。1798年にはナポレオン軍に敗北し、ヴァレッタにおける騎士団の支配は終りを告げました。
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バレッタ Valletta
通りには木製のバルコニーや張り出し窓などの付いた個性豊かな家々が建ち並んでいます。
背景に広がる青い海、清潔な通りなどいかにも地中海らしい町並みです。
騎士団長の宮殿 The Grandmaster's Palace
騎士団の中枢だった建物です。
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