インド

ダージリン Darjiling

ダージリンはインド北東部の西ベンガル州、ヒマラヤ山脈東端の標高1,800m~2,400mの山の斜面にある町。ダージリン・ティーの産地です。
“ダージリン“という地名は、『雷と稲妻の地』を意味するチベット語ドルジェ・リンに由来するそうです。
1835年にイギリス東インド会社が避暑地として開発。
イギリス人によって栽培が始められたダージリン・ティーはインド人の好みに合わないためその大半が輸出されました。
寒暖の差が激しく霧の多い気候は茶葉の栽培に最適で、ここで採れるダージリン・ティーは紅茶のシャンパンとも呼ばれ、香りの良い高級茶として知られています。
茶葉の栽培によって町は発展し、現在では人口10万人を超える賑やかな町になりました。
また、超小型のSLトイ・トレイン(ダージリン・ヒマラヤ鉄道)が走るヒマラヤの眺望が美しい町でもあります。
鉄道の開通は茶葉の輸送に大きく貢献し、この地方の茶葉産業を支えました。
ダージリン地方にはネパール、チベット系の住民が多く暮らしています。
その顔立ちはインド人に近いものから日本人に近いものまで多種多様。最も多いのがネパール人で、宗教でもヒンドゥー教徒が大部分を占めています。
かつてのイギリス人の避暑地は現在では人口10万人を超える賑やかな町に発展。人口の増加とともに道路も整備され、主な交通手段は今では自動車になっています。

■トイ・トレイン
ダージリン・ヒマラヤ鉄道は高さ2m程の小型車両で線路の幅はわずか61cm。時速も11kmと超低速で走り、トイ・トレイン「おもちゃの列車」と呼ばれています。
時を経た車体は老朽化が激しく、日頃の整備や修理は欠かさずに行われているそうです。
また、完成当時の部品は既に無い為、専用工場ですべて手作りするなど人々の工夫によって運行が続けられているそうです。

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ダージリン・ヒマラヤ鉄道

インド東部の低地ニュー・ジャルパイグリと山間部のダージリンとの間を結ぶ山岳鉄道。
1879年に着工、山間部では土地の確保が難しく、大きな列車を走らせることは困難なため、線路の幅を61cmとヨーロッパの標準的な鉄道の半分以下になっています。
また、標高差が激しく急勾配が多い為、走行の対策としてジグザグ状に進むスイッチバックやループ状の線路が敷設されています。
全長およそ88 kmの線路は2年後の1881年に完成しました。
以来120年以上も運行を続け、世界最古の山岳鉄道の1つとされています。












おもちゃの列車『トイ・トレイン』と呼ばれるこの小さな車両は、開通当時から茶葉を運ぶ貨物列車として大いに活躍し、ダージリン地方の紅茶産業の発展を支えました。
現在、茶葉の輸送は主にトラックが担っており、列車は住民や観光客を乗せ、1日1往復から2往復する程度。
列車が走らない時間帯は線路上で店開きする光景も見られます。
現在走っている車両の中には19世紀末に製造されたものもあるそうです。
インド国内では環境や資源の問題から蒸気機関車はほぼ使われなくなり、2001年をもって機関車は基本的にディーゼルに切り替えられましたが、一部の区間では蒸気機関車が走っています。














カンチェンジュンガ

世界第3位、標高およそ8,600mの山。
条件さえ整えば世界最高峰のチョモランマも見えるそうです。



















グーム駅 Ghoom R.S.

標高2,258m、ダージリン・ヒマラヤ鉄道で最も標高の高い駅。
霧が出ることが多いそうです。
駅は人々の生活の中心で、列車に乗らない人たちも昔から駅で待ち合わせをし、情報交換や物の売り買いをしてきたそうです。

















バタシア・ループ Batasia Loop

ダージリン・ヒマラヤ鉄道には急斜面を和らげるために円形状になだらかな坂を造ったループと言われる箇所が3つあります。
そのうち最も有名なのがグーム駅とダージリン駅の間にあるバタシア・ループです。


















ダージリン駅 Darjiling R.S.

ダージリン・ヒマラヤ鉄道の終着点です。





















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