エジプト

カイロ Cairo

千夜一夜物語の一節に
「カイロを見たことのないものは世界を見たとは言えない。
黄金に輝く大地、奇跡としか言いようのないナイル川、黒い瞳の楽園の乙女、宮殿と見紛う家々、柔らかな空気がアロエのごとく甘く漂う。
たとえ、何がどのように変わろうともカイロは世界の母である」
と記されている街。
現在はエジプトの首都で、アフリカ第1の都市。近郊にはピラミッド群が聳えています。
ローマの属州を経て、7世紀にアラブ・イスラム教徒軍に占領され、軍事都市に。
その後、十字軍や内乱に備えて街は要塞化されましたが、同時におびただしい数のモスクも建造されました。

■千夜一夜物語
インド、ペルシャに伝わる説話が起源とされる物語集で、16世紀にアラビア語にまとめられた。
「アラビアン・ナイト」とも呼ばれる。
千一夜に渡って王に語り聞かせる形で紹介され、幻想的な伝統や冒険談、おとぎ話、訓話など数百の物語が記されている。
18世紀にはアラジンやアリババの物語を加えて西欧諸国にも紹介され、世界文学の名作となった。


yukitabi☆旅の記録 > エジプト > カイロ

カイロ Cairo

「千のミナレットの街」と呼ばれ、イスラム文化の中心都市となっています。




















ハーン・ハリーリ

エジプト最大のスーク(市場)で、600年以上の歴史を持つ。
14世紀に建てられた隊商向けの宿泊所や商店が起源とされ、迷路のように張り巡らされた路地に小さな店が密集しています。
香辛料の店や金銀細工、香水、絨毯、食料品などの店が通りの両脇を埋め、観光客と地元の人々で賑わっています。















アッタールと呼ばれる香辛料の店。
カイロは香辛料の貿易で栄えたそうです。
伝説によれば、香辛料が天から大地の木々に降り注ぎ、その木がナイル川に流され、エジプトまで運ばれてきたと言われているそうです。香辛料はアッラーの神から直接授けられたもので、だからこそ、地上ではカイロの市場がその商いを任せられたのだと信じられているそうです。
















ナイル川

全長約6,700km、流域面積約300万k㎡で、世界最長の河川。ウガンダ・コンゴ民主共和国国境のルウェンゾリ山に源を発し、ビクトリア湖からアルバート湖を経てスーダンに入り白ナイルとして北流。エチオピア高原に源を発した青ナイルとハルツームで合流する。さらにアトバラ川をあわせて砂漠を横切り、カイロ北方から大デルタを形成して地中海に注ぐ。流域は古代エジプト文明発祥の地で、ナイル川の定期的洪水による自然灌漑で農耕文化が栄えました。

















エジプト考古学博物館 Egyptian National Museum, Cairo

カイロの中心、タハリール広場の一角にあり、カフラー王・ジュセル王像など、古代エジプトの美術品の展示では世界最大規模。秘宝「ツタンカーメン王の黄金のマスク」も展示されています。
巨大な『アメンヘテブ3世と王妃』の像をはじめ、ツタンカーメン王の墳墓からの出土品など、数々の石像や石棺が並び、古王朝からグレコ・ローマンに至る遺品、およそ15万点が年代順に展示されています。
建物自体も貴重な文化財だそうで、フランス人建築家マルセル・ドゥールニョンの案で始めから博物館として建設され、古代エジプトと古代ギリシャの形態を反映した末期王朝時代の神殿がイメージされているそうです。















■カイロのホテル:Iberotel La Passage
Copy Right yukitabi Since 2007