ブリュッセル Bruxelles
『小パリ』と呼ばれるベルギーの首都。
かつては、ネーデルランドのプラバント地方の商工都市のひとつでしたが、16世紀頃には政治上でも重要な都市となりました。
21世紀にはヨーロッパ統合の中心地としてEUの本部やNATO本部が置かれる国際都市にまで発展しました。ウルトラモダンな建物が林立する一方、千年の歴史をもち、中世の面影を残す情緒ある街です。
近郊は緑豊かな自然に恵まれ、美しい城や静かな修道院など魅力的な建造物が多くあります。
ブラバント公領内にありますが、自治権を行使する独立性の高い都市となっています。
yukitabi☆旅の記録 > ベルギー >ブリュッセル
ギャルリー・サン・チュベール Galerie St. Hubert
グラン・プラスの北東に続く瀟洒な商店街でヨーロッパ最古のアーケードのひとつといわれています。
「女王」、「王」、「王子」の3つの通りがあります。
グラン・プラス Grand Place
ブリュッセル中心部にある広場で、フランス語で「大きな広場」という意味。
フランスの著名な詩人ジャン・コクトーが「絢爛たる劇場」と称えました。
11世紀頃、この地に初めての市場が開かれ、以降は交通の要衝として発展。15~16世紀には毛織物工業や交易で繁栄を極めました。広場の周囲には市庁舎等の公共機関やギルドハウス群、貴族の邸宅など豪奢な建築物が建ち並んでいます。
1695年8月、ルイ14世の命によるフランス軍の砲撃を受けて、ほとんどが木造であったグラン・プラスの建物は市庁舎を除きほぼ消失しました。しかし、ギルドの手工業者や商人たちが再建開始からわずか4年で広場の建物を全て石造りで復元。その際、広場の統一感を保つため、建物正面のファサードに関しては、復元案を当局に提出することが義務付けられました。
砲撃を耐え抜いた市庁舎は、ゴシック様式、他のギルドハウス群は一斉に再建されたため、皆当時流行していたバロック様式の建物となりました。
市庁舎。
フラシボワイヤン・ゴシック(後期フランス・ゴシック)様式で、広場に面した部分は15世紀に建てられたもの。
実は、左右対称ではなく、1402年の創建時には左側の建物だけが建てられました。現在中央付近に建つ塔はもともと建物の角に造られていたもの。その後短めの右翼が増築され、中央の塔は現在の高さに建て直されたそうです。
中央の塔の先端には町の守護聖人・大天使ミカエルの像。
市庁舎は現在も現役で、市長の執務室やブリュッセル市議会が開かれる部屋もあります。
市庁舎の外壁は数多くの彫像で飾られており、203体もの歴代ブラバント候夫妻の像が並んでいます。
市庁舎の向かいの建物は「王の家」と呼ばれています。
16世紀スペイン国王の命により造られたことから名付けられましたが、実際に国王が住んだことはないそうです。
広場の東側には「ブラバント公爵の館」と呼ばれる建物があります。ひとつの建物のように見えますが、実際には複数の建物が連なってできているそうです。
公爵の胸像が飾られていることから、その名が付いたそうです。
パン職人のギルドハウスには「スペイン王」と名付けられています。
ファサードには囚われの身のムーア人と新大陸の住民、そしてスペイン国王カルロス2世の彫像が見られます。
■ギルドハウス
中世ヨーロッパに於ける同業者組合の集会所。13~14世紀、各組合はグラン・プラスの周囲に豪奢な集会所を競って建造しました。建物正面にはそれぞれの象徴となる造形物を掲げ、その名が建物の呼び名となりました。
小間物商のギルドハウスは「キツネ」と名付けられていました。
ファサードには5つの女性像が飾られています。中央に立つのは正義の女神像、それを両側から守っているのは4つの大陸を表す女性の像です。フランス軍による砲撃の後の1699年に建てられたため、当時すでに発見されていたアメリカ大陸も加えられています。
「キツネ」の右隣には「角笛」と呼ばれる建物があります。
船頭のギルドハウスだった建物で、ガレオンと呼ばれる船の船尾のかたちをしています。
小便小僧 Manneken Pis
世界一の衣装持ちで、650着以上の衣装はグランプラスに面したブリュッセル市立博物館(王の家)に展示されているそうです。
サン・ミッシェル大聖堂
ベルギーで最も格式ある寺院で、前国王ボードワン1世とファビオラ王妃との結婚式が行なわれました。
ブラバント・ゴシック様式の壮麗な建物や内部のステンドグラスが見どころです。
王立美術館
14世紀から19世紀までの絵画を展示する古典美術館。
16世紀のフランドル画家ピーテル・ブリューゲルと、王の画家にして画家の王と呼ばれ、17世紀バロック時代のヨーロッパを代表する画家ルーベンスの2人には、それぞれ一室が当てられています。
ピーテル・ブリューゲルは、「農民の踊り」、「子どもの遊戯」、「雪中の狩人」などの風俗画や代表作「バベルの塔」で知られる16世紀のフランドル画家。
ルーベンスは、王の画家にして画家の王と呼ばれ、17世紀バロック時代のヨーロッパを代表する画家です。
■厳選ブリュッセルのホテル:
Copy Right yukitabi Since 2007