ケニアの野生遺産 ('98/8)


出発してから約36時間後、ようやくナイロビに到着。ケニアは遠い。しかし、翌日から参加する、アースウォッチのなかでも最も人気の高いプロジェクトの一つである「ケニアの野生遺産」に想いをはせ、期待に胸を高鳴らせて最初の夜を過ごした。

「ケニアの野生遺産」参加の動機は、たまたま問い合せ時に空きがあり、日程も合い、そこそこおもしろそうだったから。どうしてもこれに参加したかったわけではありませんでした。しかし、行く前と行った後では考えががらりと変わってしまった。ケニアの素晴らしさに圧倒されてしまいました。

フライトルートは、関空〜マレーシア〜ドバイ〜ナイロビ。格安券を使って22万円。到着した日は、集合場所でもあるフェアビューホテルに宿泊。ここは「地球の歩き方」でも紹介されているホテルで、ちょっと高いかなと思ったが、ここに泊まれば集合時間に遅れることはない。しかし、やはり宿泊費は高く、3600シリング(夕食無しだと2700シリング)。1シリング約2.5円。ちなみに、近くにはユースホステル(歩いて7〜8分)やYMCAもあり、YMCAだと朝食付で450シリング。

翌8月2日の朝、ホテルロビーに集合、それらしい雰囲気の人達を発見。日本製中古マイクロバスに乗ってナイバシャへ、約2時間のドライブ。途中の景色は初めてみるようなものばかりで驚きの連続。途中、グレートリフトバレーの展望がすばらしいところがありました。
ナイバシャは、ナイロビから北東へ約100kmほどのところにあり、湖畔にはたくさんの種類の野鳥がいます。私たちが宿泊する「エルザミア」は、「野生のエルザ」で有名なジョイ・アドムソン女史の元屋敷だったところで、現在ではコンサベーションセンターとして使われています。

エルザミアの庭に遊びに来たコロバスモンキ−
ナイバシャ湖畔に住む、白と黒の毛が美しいコロバスモンキ−。我々が到着するとさっそく出迎えてくれた。

ジョイ・アダムソン女史は、ここにずっと住んでいたわけではなく、1968年に購入し、キャンプ生活の合間に帰ってきてすごしたとのこと。1部は博物館になっていて、エルザの写真,本,彼女が描いた絵等が展示されています。いくつかのコテージがあり、2人一組で使用しました。

研究者とボランティアメンバ−
ボランティアは、アメリカ人7人、リタイヤした夫婦とその娘、学校の先生3人とあと1人、ケニア人大学生1人、ガーナ人大学生1人、そしてなんと日本人が3人。
研究者は、イギリス人3人とケニア人1人、そして、フランスの大学から研修にきている学生1人の計17人。これに現地スタッフがボートの操縦等を手伝います。


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