クラブの構成部品であるヘッド、シャフト、グリップの夫々の質量に因りクラブの重心点
が定まり、グリップエンドから重心位置までの長さであるバランスアーム(A)が確定
します。
そのAの長さを決定付ける主要因はヘッドの質量ですが、長さの調整に大きく関与するのが
グリップの質量です。
これら三つの部品の各質量がそのクラブの静的なバランスに与える影響について 考えてみましょう。 勿論、実際のスイング中のクラブのバランスは動的なバランスであるいわゆる Ms=W・(A−20)2で表されるクラブの慣性モーメントですが、 これから分析する静的なバランスはMsの重要な根拠となるバランスアーム Aを定義して提供してくれる重要な要件なのです。 |
H;ヘッド Hw;ヘッドの質量
S;シャフト Sw;シャフトの質量 Sl;シャフトの長さ
G;グリップ Gw;グリップの質量 Gl;グリップの長さ
L;クラブの全長 P;クラブの重心点 A;バランスアーム
解析の簡便化のために次のような仮定を前提として進めます。 =(Sw・A/L)・A/2+Gw・(A−Gl/2) また、W=(Hw+Sw+Gw)であり、結局Aは、次式に集約されます。 A=(Hw・L/W)+(Sw・L/2W)+(Gw・Gl/2W) この式から、クラブ長さLを固定するとヘッドの質量HwでバランスアームAの しかし、Hw,Sw,Gwの増減変化についてはどうでしょうか? ヘッドを重くする場合、シャフトを軽くする場合、グリップを軽くする場合です。 ここで要注意はヘッドの場合にはグリップやシャフトの場合とはクラブの重さの増減が 次に、クラブ長さLを増減させるとバランスアームAは比較的に大きく増減することが |