01年の暮れ、JASからのダイレクトメールには「バースデー割特」の案内。
迷う事無く、利用を決めた行き先は「沖縄」・・・片道10000円なら、一番距離のある場所へ
行ってやれ!というセコイ考えは置いといて(苦笑)「めんそ〜れ うちな〜 その3」です(^^;
02.1.17(木)
前日までと打って変わって小雨模様で肌寒い。昨日まで妙に暖かかったのに・・・
朝からバタバタと準備をして、羽田到着は10:00。
滑り込みでチェックインしてJAS553の機内へ。10:20定刻通りTAKE OFF。

那覇到着まで所要約2.5時間。機内サービスも終わり、ぼんやりと過ごして居ると、キャビンアテンダント
が歩み寄ってきて「お誕生日おめでとうございます」とバースデーカードを頂いた(*^_^*)


嬉し〜〜(^^)さすがJAS!これからも、いっぱいお世話になりますよ〜
そして那覇空港へ着陸。沖縄の天候は曇り。気温は19℃で湿気があり、蒸し暑い。
何はともあれ、今回の「足」となるレンタカーを借りる。

沖縄で注目したいのが、いわゆる格安レンタカーである。
今回借りたホンダLogoが24時間¥3500は、大手に比べて格段に安い。
是非、チェックしていただきたい(^^)
で、肝心のLogoのインプレだが、前回借りたカルタスと比べても、格段に良い!
アクセルが軽く乗り心地が良い、燃費が良い、さすがホンダ車(^^;
まあ、シートと遮音はこのクラス並みではあったが。
先ずは、腹ごしらえ。
空港ロビー4階のレストランフロアで、昼食をとる。

ご飯の上に、特製ソースで浸け込んだソーキ肉を乗せた「ソーキ丼」は、この店オリジナル。
それに沖縄そばを付けたもの。結構ボリュームあった(^^)
腹いっぱいにして、出発!

既に時刻は15:00
ホテルへのチェックインを考えると、そんなに遠くへは行けない。
空港から程近い豊見城(とみぐすく)にある「旧日本海軍指令部壕」へ行く。
ここは97年にも訪れているが、駆け足で見て廻ったのと、内部のあまりにも衝撃的な
内容で、もう一度見たい場所であった。
県道7号から住宅地の狭い坂道を昇って行くと、小高い丘の上に指令部壕がある。
前回からすっかり整備された入り口は、ビジターセンターが設けられ、資料館となっていた。
一帯は以前から「海軍壕公園」となっていたが、今回の整備で県道7号からの専用アクセス路も
整備中で、相当力が入れられている。
以前聞いた話しだが、現在の県道7号からのアクセス路は、とても狭く観光バスのすれ違いは
到底無理である。しかも所々陥没(地盤沈下)しており、この下にも無数の壕があると言う事。




97年には入り口には受け付けしか無かったが、今は立派なビジターセンターとなっており、そこから
地下へと壕が続く。
こんな狭い中で何日も過ごし、生きて帰れるか判らない出撃を繰り返し、最後に自決。
幕僚室には、手榴弾で自決した破片の後がくっきりと残る。
太田海軍少将は、海軍次官に宛てて「沖縄県民斯ク戦ヘリ 県民ニ対シ後世特別ノ御高配ヲ賜ランコトヲ」
との沖縄県民の献身的作戦協力について訴え、昭和20年6月13日に自決。
資料館では、当時の悲惨な状況に暫く言葉を失いながらも、開館時間いっぱいまで見て廻った。
そうこうしているうちに夕方となり、天久(あめく)にあるホテルへ。
荷物を置いてから、国際通りへ行き、夜の部となる(^^;


軽く腹ごしらえってことで、最近内地でも注目の「ゴーヤチャンプル」と「いなり」を食べる。
ゴーヤ(ニガウリ)は独特の苦味が敬遠されがちだが、食べなれると嵌まりますよ(笑)
その後、行きつけの呑み屋「MENS CLUB」で、オリオン→泡盛の恒例コース。
お通しは「スクドーフ」。島ドーフの上にスクガラス(エーグヮの稚魚)を乗せたもの。
呑んでいると携帯が鳴り、自衛隊三沢時代の同期で今は那覇基地にいるI氏と、
いとこの後輩自衛官T氏が合流。那覇の夜は更けて行った。
02.1.18(金)
急遽、本日休暇だというI氏と行動を共にする。
目的地は、沖縄本島南部巡り。
10:00にホテル出発。R58を南下し、明治橋からR331を糸満(いとまん)方面へ。
豊見城村(平成14年4月1日から豊見城市に変更。村→市は日本初!)を通過し、
糸満市街地を抜けてから、喜屋武(きやん)へ。

喜屋武岬は東シナ海と太平洋に挟まれた沖縄本島最南端の岬で、険しい断崖に荒波が
打ち寄せる様は豪快である。
しかしここは、先の大戦末期に、戦火を追われた人達が次々と海に身を投げたという
悲劇の場所でもある。
一旦、R331へ戻り、次ぎに訪れたのは、「琉球ガラス村」

ここではカラフルな琉球ガラス製品や、沖縄の焼き物「やむちん」製品が購入できる。
ガラス作成体験は予約制だ。
R331を更に東へ向い、「ひめゆりの塔」へ。

百聞は一見にしかず。歴史の教科書なんか、クソ食らえと思った。
こんな洞窟(ガマと呼ばれる)が野戦病院?
「ひめゆり」の名前の由来とは?
「鉄の暴風」と言われた米軍の艦砲射撃のまっただ中に、年端も行かない女学生を放り出した
日本陸軍による看護隊の解散命令の無責任さ。
資料館にあるガマの模型の前で、学徒隊から生き残ったおばあさんが、当時の状況を話してくれる。
その話しを聞いて、目頭が熱くなった。同行のI氏をすっかり待たせてしまった。
しかし、ひめゆりの塔に行ったら、是非聞いて欲しい話しである。
次ぎに、訪れたのは玉城(たまぐすく)にある「玉泉洞王国村」

沖縄で唯一の鍾乳洞とテーマパークを一体にした「沖縄最大の観光地」
入場料が高くて入らなかった(苦笑)
R331で知念(ちねん)半島を廻り、与那原(よなばる)へ。
ここで遅い昼食とする。

I氏お気に入りの沖縄そば屋「与那原屋」で「おすすめそば」を注文。
そばとソーキ以外は、なんだかおでんを食べているような気がした(笑)
与那原からR329を北上し、北中城(きたなかぐすく)から与勝(よかつ)半島へ。


与勝半島沖に浮かぶ平安座(へんざ)島とを結ぶ「海中道路」は絶好のドライブコース!
全長4.75km、あたかも海の上を走っているような錯覚すら起こしそうな道路は
晴れていれば、本当にキレイ。オススメです(^^)
平安座島の石油備蓄基地を横目に、伊計(いけい)島まで行きUターン。

沖縄本島では、一番キレイなビーチと言われる伊計ビーチに立ち寄ってから帰路へ。
西原町にあるファーストフード「Jef」坂田店で夕食。

「Jef」は沖縄オリジナルのファーストフード。
県産品をふんだんに使ったメニューには「ゴーヤ−バーガー」(卵でとじたゴーヤ)や
「ぬーやるバーガー」(ゴーヤ−バーガーにポーク卵をプラス)など、ちょっとアヤシイ
けどオイシイメニューが揃ってます。お試し有れ!
そして19:00にホテル帰着。I氏お疲れ様!
今宵の泡盛は、2本目に突入(^^;
02.1.19(土)
今日の目的地は、沖縄本島北部巡り。
天候はいくらか回復して晴れ間も見える。気温は19℃。
沖縄自動車道で一路、許田(きょだ)ICへ。途中、中城PAでおやつ購入(^^)

さんぴん茶は、前回ご説明の通り、沖縄伝統のジャスミン茶。
「スッパイマン」は梅干を乾燥させた、沖縄の子供のおやつ。嵌まってます(笑)
R58で名護(なご)まで行き、そこからR449で本部(もとぶ)半島へ。
先ずは「国営沖縄記念公園」へ。

1975(昭和50)年に開催された国際海洋博覧会の跡地を利用した公園である。
自衛隊時代に訪れたことがあるので、中には入らなかったが、広い敷地内には水族館や
テーマパークなど、色々と見て廻れます。
もう、アクアポリスは撤去されてましたが・・・残念(--;
一旦、名護まで戻り、「A&W」で昼食。

地元では、「エンダー」の愛称が一般的です。
名護市街地にある名護城跡は「日本桜の名所百選」に選ばれており、日本で一番早く
桜が開花するところです。
折りしも、本部桜祭り初日であったこともあり、クルマを降りて暫く桜を見て廻ることにした。


一帯には約2万本の寒緋桜が植えられており、満開になると山全体が濃いピンク色に染まるという。
まだ5分咲き程度なので、ちょっとさみしいけど、一足先に花見となった(^^)
内地の桜と違うのは、花が下向きに開花すること、一定の温度に「下がる」と開花するので
沖縄の桜前線は「南下」すること、そして花びらが散らずに落ちるため「花吹雪」にはならないこと。
ちょっと時間を使いすぎたので、マクリ入れてR58を北上する。
沖縄本島北部は山原(やんばる)と呼ばれる。原始の森の中にはヤンバルクイナを始めとする
貴重な生物の宝庫。
JALのCMで有名な奥間(おくま)を通過し、本島最北端の辺戸(へど)岬へ。

隆起サンゴの断崖に荒波が打ち寄せ、波しぶきが上がる様は圧巻である。
この地は、本土に一番近い場所であるため、本土復帰運動の拠点となった場所。
遠く、与論(よろん)島(鹿児島県)と交互にかがり火を焚いたそうだ。
辺戸岬の近くには、ちょっと変わった展望台がある。


ヤンバルクイナのレプリカ展望台である(笑)
高さ11.5mとデカく、昇るのがちょっと恥ずかしい(^^;が、辺戸岬を望むには最適です。
本島北端を制覇して、一路那覇まで。
今夜からホテルは久茂地(くもじ)へ変更。
チェックインの後、夕食のため、牧志(まきし)の「うちなー屋」へ。


琉球料理5品セットは、左上から「グルクン刺身酢味噌あえ」「ジーマーミドーフ(ピーナツ豆腐)」
「ミミガー(豚の耳)酢味噌あえ」「もずく酢」「島らっきょ」
物足りなかったので、「ソーメンチャンプル」も食して、今宵も呑み。I氏も合流(^^;
02.1.20(日)
ようやく晴れ。気温は20℃オーバー?ちと暑いので、Tシャツで行動する。
朝食はコンビニの御当地メニュー。

ホットスパーは、御当地メニューが豊富。前から知っていれば、制覇したのに残念(--;
今日の目的地は、本島中部巡り。
先ずは、沖縄本島一番の景勝地「万座毛(まんざもう)」へ。


隆起サンゴの断崖に波が打ち寄せ、その上は見事なまでの平らな原っぱ。
琉球王朝時代、尚敬王(しょうけいおう)が巡察で立ち寄った際に「万人を座らせるに足る」と
称えたことが「万座毛」の由来。ちなみに「毛」は原っぱのこと。
恩納(おんな)から金武(きん)へ抜ける県道の途中に、巨大なパラボラアンテナが空を向いている。


NASDA宇宙開発事業団の沖縄宇宙通信所は、種子島から打ち上げられた人工衛星の追跡
管制を行っている施設。
内部は見学可能で、実物大の衛星模型など、貴重な設備が展示されています。
山越えして東海岸へ出ると、R329金武町市街地となる。
街の中心部にある、米海兵隊キャンプハンセンの向い側に「キングターコス」がある。

ここはタコスとライスをミックスした「タコライス」発祥の地。
実はFAR SIDEでタコライスを食べてから、是非この発祥の地で食べてみたかったのだ(^^)
いやはや凄いボリュームで、あっというまに腹いっぱい。
観光客も少なく、マリンコの屈強な黒人・白人がそこら中にウロウロしてる街並みは、
外人慣れしてない人には、ちょっと異様かも?
お腹を満たして、那覇へ帰る途中、どーにも眠気に耐えられなかったので、北谷(ちゃたん)へ
行き、前回立ち寄ったサンセットビーチのパーキングで昼寝。

前回は触れなかったが、実はこの一帯、平成12年に出来た沖縄最大の複合施設である。
遊園地、ショッピングセンター、雑貨屋、飲食店、その他なんでもあり!
当然、ビーチもあるし、来年には高層ホテルも出来る。
その集客率は物凄く、施設間近の駐車場は空きをさがすのに一苦労。
一眠りしてから、R58を那覇方面へ行き、牧港(まきみなと)の「BlueSeal BigDip牧港店」へ。

この「ブルーシールアイスクリーム」はアメリカが発祥であるが、日本では沖縄のみ。
A&W(エンダー)と同じで、内地では味わう事が出来ないので、是非行ってみそ(^^)
特に、牧港にあるBigDipは工場隣接の直営パーラーで、常時30種類以上のフレーバーが
味わえる。どれにするか、迷うのは必至(笑)
ようやくホテルへ帰り、最後の夜の部。
先ずは夕食。

ただのカレーじゃん?と思うなかれ!「石垣牛のはらみ焼肉カレー」は本格焼肉をトッピング
したカレーなのだ!
国際通りのカレー屋さんは、女性シェフが作っており、味も女の子好みに仕上がっている。
そして、MENS CLUBも最後となった。

みゆきちゃんの配慮で、「てびち(豚足)」を食べさせてもらったが、オイラはちと苦手(^^;
ゼラチン質が好きな人にはおすすめです。
帰りしな、おみあげにお菓子のポルシェの「紅いもタルト」を頂いた(*^_^*)
ポルシェのお菓子は、直営店か三越等でしか買えないので、要チェックです。美味しいよん♪
02.1.21(月)
いよいよ最後の日。
風が強く、小雨が降る。気温は低く15℃くらいか?
うちなーんちゅにとっては、凍える寒さみたい(^^;

朝食は恒例のコンビニ御当地メニュー。
ホテルをチェックアウトし、一路R58を嘉手納(かでな)へ。


R58嘉手納ロータリーから沖縄市へ向かう県道沿いに「安保が見える丘」がある。
ここは、反基地団体やマニアがカデナベースを見る際に使っているが、元は何も無い単なる丘だった
とのこと。以前は近くにサンパウロ公園があったことから「サンパウロの丘」と呼ばれることもある。
昔からのマニアには、こちらの方が通りが良い。
土日には、出店が出たりして、ちょっとした名所となっている。
・・・が、昨今の状況からか、この日は丘の上に警官が詰めていた!ちとビックリ。
カデナベースを右手に見ながら、県道を沖縄市へ。
今でこそ沖縄市だが、「コザ」という方が通る。学校や施設名などもコザの方が多い。
1974(昭和49)年に改称されるまでは、コザ市という日本で唯一のカタカナ名の市であった。

カデナベースの第2ゲートからまっすぐに伸びるゲートストリートは、横須賀を彷彿させる。
また、一本となりのパークアベニューも、英字看板が目立ち、ドブ板通りに似ている。
ここで、最後の昼食となる、タコス屋へ。

パークアベニューの基地よりにある「チャーリー多幸寿」は創業1956(昭和31)年の老舗。
沖縄で最初に出来たタコスの店である。
イートインで食べたかったが、いかんせん時間が無かったので、泣く泣くテイクアウト。
お店のおねーさんから「今度はお店で食べてくださいね〜」とのお言葉(T_T)
でも、冷めても美味しかった♪
沖縄南ICから高速を飛ばして、レンタカー屋へ。
途中、ガソリンを入れる道すがら、小禄(おろく)へ寄り道してみる。

昔は「小禄の第2ゲート」と呼ばれた(事実、タクシーでもそう言わないと、陸自ゲートへ廻されて
延々歩く羽目になった)空自の正門も、すっかりキレイになっていた。
そうこうしているうちに時間いっぱい。レンタカー屋に空港まで送ってもらい、チェックイン。

「だいじょ〜ぶさぁ沖縄」(行こうよ、おいでよ沖縄)キャンペーンを展開中の空港では、
WelcomeHallで琉球舞踊を披露している。
みあげも買って、あとは乗り込むだけなんだが、この日の内地は台風並みの悪天候だったらしく
到着が遅れて、しばし時間が空いた。

数日前から季節限定で売り出したオリオンの「いちばん桜缶」と、島の揚げかまぼこをつまみに
時間潰し。
10分遅れで、JAS554は動き出した。

さて、次ぎは何時来れるのか?
マイルを貯めて、来年の5月頃に来れると良いなぁ。。。


前述の通り、この日の内地は台風のような天候(だったらしい^^;)
確かに羽田へ降下中はかなり揺れたが、オイラがJAS554を降りた時には、
すっかり雨は上がっていた(笑)