北の国から 夏海編

第4話・・・GWは北海道へ 道東巡り

00年4月29日、午前3時。北海道でのGWが始まる。99年に北海道を離れて以来の長い上陸だ。
今回の足は、番外愛機2号のマーチ。そう、フェリーでの移動のため、旅費を少しでも抑えようとした訳だ(^^;
同行のだぁく氏をピックアップし、首都高から常磐道を経由し一路、大洗FTへ。
乗船手続きには少し早い6:30、既に北へ向かう車の列は相当なものだ。キャンセル待ちまでいる。
ブルーハイウェイライン「さんふらわぁ おおあらい」へと乗りこみ、約20時間後の苫小牧着までは期待に
胸を膨らませて・・・ひたすら眠るのであった(爆)
さんふらわぁへ乗船待ち
想像以上に長く感じた船旅。もっとも20時間のうちの17時間は寝ていたのだが(^^;
4月30日4:40船内放送で起床。2等船室のタコ部屋を出ると、洗面所とトイレは乗客でごった返している。
こちとら、苫小牧で温泉に入ろうと思っているので、雑踏を尻目にデッキへ出る。
快晴の空の下、懐かしい景色が迎えてくれた。

樽前山と王子製紙の煙突

苫小牧FTを出て、ほど近い温泉「ゆらり」で旅の汗を流す。
ここは苫小牧在住中は利用しなかったが、24時間営業だけあって、こういったときには便利。
苫小牧市内を軽く流して、だぁく氏にちょっと紹介してから、R276で支笏湖を経由してR453で札幌入り。
ひとまず今回お世話になるショウ氏宅まで行く(いつもありがとね)だぁく氏と荷物を預ける(^^;
で、おいらは人と会うため、R36を月寒まで。天気が良く、気持ち良いので羊ケ丘展望台へ昇る。
一身上の都合により画像はありません
R36から見ると巨大な札幌ドームも、下方に小さく見えてとっても景色が良い。
芝生の上に座って食べたソフトクリームの味は格別だったなぁ・・・(遠い目)
その後、チョコレートファクトリーまで行き、ご飯を食べてお別れ。嗚呼・・・
ショウ氏宅へ戻り、お匡さん、えっちゃん、パルミちゃんも混ざって6人で夕食。酒も進んだなぁ・・・
5月1日、ショウ氏は仕事の為に出勤。だぁく氏をお匡さんに預けて、おいらは新冠へ行き、マヤノトップガンと
再会する。今日は近くまで来てくれなかった(T_T)

この後、厩務員のニンジンにつられて馬房へ

売店でトップガングッズを買いこんでいると、店員が「トップガンのぬいぐるみ、生産中止になったんですよ。
うちも看板馬だけに困るんですよねぇ」とのこと。寂しいねぇ・・・
その後、苫小牧まで戻り、行き付けの散髪屋へ。「角刈りで」って言ったら、店の姉さん固まってた(苦笑)
まあ、去年から伸ばしていた髪を7〜8cmは切るわけだから当然かな?
札幌へ戻り、20時からすすき野で札幌のTUBEファンとのミニOFF。4人全てが初対面だったにもかかわらず
そんな気がしないのは、やっぱネットだぁねぇと改めて感じる。
えるく君、江美ちゃん、owlちゃん、今後ともよろしくね!
カラオケで盛りあがって、0時解散。明日からは道東巡り。早々に就寝する。
5月2日。9:30にショウ氏宅を出発。今回はショウ氏の車で、ショウ夫妻、だぁく氏、おいらの4名となった。
今日の目的地は屈斜路湖。曇り空ではあったが、いざ出発!
札樽道新川ICから道央道で千歳恵庭JCTを経由して道東道夕張ICまで行き、R274で日勝峠越え。
山頂付近は路肩に雪が残っている。十勝平野は霧の中、何も見えない。
清水から農道と道道を使って、道の駅なかさつないへ行く。
ここでまたもや、TUBEファンとの超ミニOFF。まゆさんとお会いしました。
ソフトクリームを御馳走になり、昼食を共にしてしばし雑談。
まゆさん&りょうた君と(逆光であった・・・)
またお土産持って、遊びに行きますよ〜(^^;
中札内からR236で帯広市内へ行き、六花亭本店へ。ここで本店限定の「サクサクパイ」を購入。
購入後3時間以内に食べてとのことで、早速いただく。カスタードクリームとの絶妙な食感。美味〜(^^)

   六花亭本店 駐車場狭し(苦笑)        サクサクパイ(特別出演:お匡さんの手)
帯広からR241を北上。音更、士幌を経て、足寄到着。
足寄と言えば・・・♪こぉいに〜ゆぅれる〜こぉころ〜ひぃとつ〜な松山千春である!
第3セクターのふるさと銀河線足寄駅から程近いところに、千春の生家はある。

肖像画は全てデビュー間も無い頃の・・・(^^;

足寄駅舎の2階は、ちょっとした記念館になっているので、見る価値あり。生家の地図もあります。
記念撮影だけして、再びR241を阿寒へ。雌阿寒岳の手前でオンネトー方面へ道を逸れると、一帯は
原始の森の様相を見せる。しばらく走ると、小さな湖とも沼ともとれる湖畔に出る。
ここがオンネトー(老いた古い沼)である。
湖畔から雌阿寒岳を望む
前週に降った雪と、曇り空で景色はまったく良くないが、僕としてはとっても気に入った!
観光地化されていなく、人もあまり来なさそうなところが良い。是非、天気の良い日にキャンプで来たいものだ。
湖面は氷結しているが、夏の天気の良い日は、エメラルドグリーンやブルーに見えたりと、それは綺麗だそう。
天気を恨みつつ、R241へ戻り、阿寒湖へ。アイヌコタンと湖畔に少し立ち寄るが、先ほどのオンネトーの
印象が良すぎて、あまりにも観光地化された阿寒にはど〜も魅力を感じない。写真も撮らなかった。
雄阿寒岳をグルッとまわって、弟子屈からR243を屈斜路湖へ向かう。もうすっかり日も落ちてしまった。
今日の宿である屈斜路プリンスホテルへチェックイン。湖畔に面した部屋からは湖が一望できる・・・はずであ
る(苦笑)明日も天気悪いんだろうなぁ・・・隣に新館も建設中で、今年のハイシーズンは沢山の宿泊客で賑わう
んだろな。ふと、部屋の案内誌を見ると、近くに露天風呂があるとのこと。
早速、ショウ夫妻と3人で浸かりに行く。

もう言葉では言い表せられません!とにかく良い!

屈斜路プリンスから和琴半島入り口を過ぎ、和琴小学校の先を湖方面に向かうと、三香温泉がある。
入湯料は¥400で、タオルも貸してくれる。中に入ると、でっかい露天風呂があり、それを木の板で3分割
してある。湯が湧き出す方から徐々に温くなっていくという仕掛だ。も、最高・・・
ホテルへ戻り、夕食を食べて早々に就寝。明日は釧路まで・・・
5月3日、9:30出発。屈斜路湖畔を砂湯温泉まで行く。
天気悪〜〜なぁんも見えん。
サロマ湖に次いで2番目にでかい湖が屈斜路湖。こんなでかい湖がカルデラ湖だってんだから恐れ入る。
砂浜をすこし掘ると、暖かいお湯が湧き出してくる。其れゆえ砂湯。なんとも不思議である。冬場は白鳥が
飛来し温泉に浸かる(とは言わないか)し、氷結すると御神渡りが現れるし、ホントに不思議な湖である。
川湯温泉を経て、硫黄山へ。普段よりも蒸気と臭いが強いとはショウ氏の弁。

温泉タマゴ売りの執拗な売込みをかわすのが一苦労(^^;

R391を一旦北上し網走方面へ向かい、途中から道道を南下して裏摩周へ向かう。
摩周湖の源泉と言われる神の子池へ向かうも、これまた先週の雪で通行止め(--;同じく神の子池を目指して
来たと言うバイクツーリストと雑談。なんと横浜から来たとの事。お互いの旅の無事を祈り、別れる。
程なく、裏摩周展望台到着。しかし・・・
真冬だよ、これぢゃ・・・
霧の摩周湖とは言うものの、展望台が雪で埋まってるんだから・・・ひたすら閉口。
道道を東へ向かい、養老牛を越え開陽台へ。330度に広がる地平線も・・・

幸せの鐘は鳴らしたけど(^^;

退散して、R272を標津へ向かう。標津サーモンパークで見学&昼食。鮭を始め、いろんな魚が見れるの
だが、僕がはまったのは、前回の網走紀行で見れなかった「クリオネ」がここで見れたこと。
パタパタと泳ぐ姿を水槽前でしばらく見入っていた。

 標津サーモン科学館          鮭ちゃんちゃん焼き定食!¥1500でこのボリューム!
一休みして、野付半島へ向かう。道路の両側が海と言うのも、なんとも不思議である。
半島先端にはトドマツが立ち枯れした「トドワラ」が見られる。これも最近は風化が進んで、倒木の状態が
多くなってきているという。晴れた日には国後島も見えると言うが、これまた残念。
先端へは馬車が走っています
R272で中標津へ行き、給油。国道を逸れ、道道を南下。人間より牛の数が多い別海でR243をかすめ
さらに道道を南下。浜中へ出る。
ここでまたミーハーの血が騒ぐ(爆)浜中と言えば、ムツゴロウさんの動物王国だしょ。

入り口脇のログハウスでグッズが購入できます

急勾配のダート路の上に王国入り口が有り、沢山の犬が出迎えてくれる。TVで見るそのままの光景が
繰り広げられています。人と動物が一体になって生活しているのが、犬の世話をしている人の会話から
伺い知ることができました。
Tシャツとバンダナを買って、道道を海沿いに釧路方面へ。
霧多布岬で霧笛を聞く・・・しかし、ホントに霧だらけやなぁ(--;
切り立った断崖は迫力
そこから更に海沿いを走り、厚岸湖を越えて厚岸駅前で名産の牡蠣を買う。
つぶが大きく、見るだけで美味そうだが、今年は気温が低いせいで、これでも小さいほうらしい。
しかし御得意様のお匡さんが行くと、わざわざ大きめのものを選んでくれたようだ(^^)
この後、R44を釧路まで走り、一旦軽い夕食のために幣舞橋近くの居酒屋へ。
折しもGWまっただ中、店内は大混乱。頼んだものも、煽らないと出て来ない始末。
それでも、海産物に舌鼓を打ちつつ、腹ごなしのためフィッシャーマンズワーフMOOへ。
ここからの幣舞橋の夜景は綺麗でした。北海道3大名橋だそうだ。

左手中央が幣舞橋、右手奥に見えるのが花時計

その後、本日の宿である、お匡さんの実家へ(^^;大変御世話になりました。
厚岸産の牡蠣を、酢牡蠣と焼き牡蠣でいただく。嗚呼、口の幸せ・・・
5月4日、これまた厚岸産のあさりの吸い物をいただき、お世話になったお匡さんの実家を後に、R38へ。
お土産にイクラまでいただいてしまいまして・・・ホントにありがとうございました。
R38白糠〜浦幌、R336大樹〜忠類〜広尾と通過し、黄金道路でえりも岬へ。
相変わらずの強風で、おいらは車内で待機したまひた(^^;
今度はR336を様似〜浦河へ行き、一旦R236天馬街道で浦河優駿ビレッジAERUへ行く。
馬とのふれあいを考えた施設
乗馬とかやりたかったけど、また日を改めてってことで、そのまま山沿いの道を静内まで行く。
後から知った事だが、ちょうどこの時間に、明和牧場でハイセイコーが亡くなったそうだ。
馬齢31歳、人間なら約100歳という大往生。安らかに眠ってください、合掌。
そこからは恒例のR235〜日高道で苫小牧まで。で、夕食食って、札幌のショウ氏宅御帰還。
3日間運転お疲れ様でした>ショウどの
5月5日、5:30起床。お世話になったショウ氏宅をあとに一路、苫小牧FTへ。
昨日までと打って変わった天気であったが、いくらか海霧がある。
9:45、おいらとだぁく氏とマーチを載せた、さんふらわぁ「おおあらい」は太平洋の海原へと出港した。

海霧の中に小さくなっていく苫小牧の街並み

いろいろとあったGW、僕の気持ちだけを北海道に残して、フェリーは無情にも進む。
苫小牧が見えなくなるまで、ずっとデッキに佇んでいたっけ。
気がつくと、出港時には20人以上はいたであろうデッキは僕独りになっていた。
サヨナラは言わない。またね・・・