地蔵菩薩 じぞうぼさつ

 インドでは「クシティガルバ」と言い、大地と子宮が合わさったという意味です。大地の母とも、恵みを蓄える蔵(くら)ともされることから地蔵なりました。
 「わが名を唱える人を苦から救う」という誓願を立てて、釈迦入滅の末法の世(仏の法の及ばない荒れた世。今の世の中)から、弥勒が如来となって世界を救うまでの間、一切の衆生を救済し続けるとされています。
 地獄に落ちた者にも、救いの手を差し伸べるとされるため、平安時代末期に世が戦乱となり、死後の救済を求めるようになってから、盛んに信仰されるようなりました。特に、地蔵が地獄の鬼から子どもを救う「賽の河原信仰」が広まって以来、子育てや水子の霊を供養する仏として、今でも最も盛んに崇拝される仏の一つとなりました。
 
 キャラクターとして習得した場合、密教では珍しく霊を供養する呪術を持っています。通常、密教では霊を相手に出来ないか、ないしは強制的に消滅させる場合が殆どの中、地蔵は霊を成仏させることが可能です。また、死者と会話が出来る応化声聞など霊に対する多くの呪術を持っています。シナリオが霊を相手にする場合はお勧めの仏です。

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