21世紀 日本の☆題
・21世紀の日本は20世紀のしがらみを引きずりながら進んでいる感じがする。
・アメリカはイラク戦争で泥沼にはまった。独裁政権は長い時間をかけて自民族が変えていくものであり,多数決原理が通じないイスラム社会をあまりに知らなさ過ぎる。欧州は既に脱米か。「今後,アメリカとどう付き合っていくか」,日本の国益が確保できるか否かがポイントである。
・アメリカ一辺倒ではなく,東アジア共同体といった共通通貨圏をつくり,中国や韓国などと協調していくことが必要。
・靖国参拝は,「(A級戦犯こそが加害者であって,一般的な)日本人は被害者でもある」という日中友好関係の前提を壊しかねない問題。A級戦犯の分祀という手もあるか…。小泉首相の参拝で,上海−北京間の中国新幹線日本受注の話が頓挫した。大損害である。この辺りの状況も踏まえて「ポスト小泉」選びをしないといけないか。
・小泉改革はスタートしたが,将来に向け筋道は立っていない。「今後,改革をどのように進めていくか」が大きなポイント。
・日本は明治維新以来100年目の大転換の最中である。明治の帝国議会においても,議会=野党,官僚=与党という構図があり,この官僚社会主義によって,日本は1980年代までずっと右肩上がりで成長してきた。バブル崩壊後も日本経済は「5兆ドル経済」であり,全世界35兆ドルの7分の1。この時期は不況と言うよりも停滞か。しかし,未だに「発展途上国」から脱することが出来ずにいる。
・「発展途上国からの卒業」とは,「官僚社会主義」から真の「民主主義」への転換を行うこと。地方分権による「市民自治」が確立されて始めて「発展途上国を卒業した」ことになる。
・バブル崩壊以降の不良債権増大は大蔵省の失態であり,その結果金融を金融庁に取られ,大蔵省の機能(人間の心臓部:お金という血液を循環させる)は最大時の4分の1となった。(金融・財政一体の崩壊⇒力の低下) 小泉首相が道路公団,郵政に手をつけたことは評価できるが,全体の改革手順をきちんと説明し,「100年前の古臭い心臓(官僚社会主義)を取り替える」ということを表明すべきである。
・税金は自分達のお金であり,陳情して取ってくる(大蔵省がばら撒く)ものではない。自分達の税金を自分達でマネジメントして自分の住む地域を良くしていくことこそが地方分権である。