ボコスカウォーズ

機種名:ファミコン
ジャンル:シミュレーションRPG(?)



今を去ること、十数年前。
「ドラクエ」が世に出る少し前。

ファミコン初のRPGとかの噂が流れた幻のゲーム
【ボコスカウォーズ】

横スクロールのマップに自キャラは王様一人です。
王様を一歩動かすと、敵キャラも1歩動きます。
今風にいうと[不思議なダンジョン]テイストとでもいうべきでしょうか。(違うか?)

王様の目的はとにかくマップの奥まで進み、最大の敵である「オゴレス」を倒すことです。

余談ですが、このゲームのBGMには「歌詞」が存在します。

「進め進め、者共〜、邪魔な敵を蹴散らせ〜、目指せ〜敵の城へ〜、オーゴレース倒すのだ〜」

…なんだか悪の組織のような歌詞です。 でも取扱説明書にそういう歌詞が書かれているので、オフィシャルなものと思われます。

マップの途中には王様の仲間となる兵士などが牢屋に捕らわれています。それを王様は体あたりで破壊し救出します。随分パワフルな王様です。

そんな強靭なパワーを持つ王様ですが、最初のザコ敵に瞬殺されたりします。意外なモロさも併せ持っています。敵との戦闘はオートなので、勝負はほぼ運任せです。

ちなみに王様が殺られると、有無をいわさずゲームオーバーです。コンティニューとかリトライ等の甘っちょろい機能はありません。素晴らしく男らしい設計です。

その王様をサポートするのが救出された仲間達なのですが、コイツらがとにかく弱くて使い物になりません。10人がかりで1人の敵に全滅させられる事もままあります。

しかしながら、運よく勝ち残った兵士は全身が金色に輝き、ランクが上がった事をこれでもかと言わんばかりに自己主張します。で、次のザコ敵との戦いで瞬殺されたりします。

そんな苦難の道を乗り越え、王様一行はとうとう「オゴレス」の元へと辿り着きました。

ここまでに要する時間は1〜2時間といったところでしょうか。とにかく王様が1度でも負けるとゲームオーバーなので、まさに綱渡りのような苦難の旅です。

いよいよ決着を付ける時が来ました。

ここは悪の組織らしく、生き残った兵士達をオゴレスに立ち向かわせます。が、当然のように全員殺られます。

一人生き残った王様は決死の覚悟でオゴレスとの最終決戦に挑みます。ついに頂上対決です。

王様は瞬殺されました。

画面には「GAME OVER」の文字が…。

速攻電源切りました。



EXIT