ナミビア                 




ナミビアについて

 ナミビアはいいと何人かの旅行者から耳にした。旅行人ガイドブックにもお金をケチってナミブ砂漠を見逃すことなかれと記されている。今回時間とお金がなかったのでいくつもりはなかったが、他の旅行者に便乗していくことにした。
  結果的にはジンバブエよりもナミビアのほうがインパクトがあり、本当に見逃さなくて良かった。観光資源に関してはなんでも持ってるという感じで、自然派にはしんぼうたまらんところである。

  ナミビアは日本人計4人でレンタカーを借りてまわった。ナミビアは公共の交通機関が便利でなく、レンタカーかオーバーランドトラックツアーでまわるしかない。英語がそこそこできればツアーでも問題ないが、全くできないので。

 ナミビアの中を運転するのはかなり気持ちよかった。常に140km/hをキープし、ダートでも100km/h以上を出して急いだので予定外のところにも行くことができた。イメージ的にはテキサスの荒野を想像していただけるとありがたい。

 何にもないところを何時間も運転するためすぐに飽きるのでレンタカーをシェアするときはあまり酒を飲まない運転できる人と一緒になるのが良い。

 街や観光地は白人だらけでちょっと小さいうらぶれた場所に黒人が住んでいる。普通に旅行すれば黒人と出会うことはほとんどないと思う。

 とにもかくにも砂漠、野生動物、海、渓谷。ナミビアではそれらすべての警官がドラマティック。

国名     ナミビア共和国     旧ドイツ植民地
首都     ウイントフック
言語     英語、オヴァンボ語、ヘレロ語、アフリカーンス、ドイツ語
通貨     ナミビアドル、南アフリカランド
        US1ドル=約11ナミビアドル

ウイントフック




ウイントフックには朝の3時過ぎに到着。ウイントフックは首都ながらアフリカに来た人じゃないとまずその地名を知らないので、それなりにさびれた街を想像してたら思ってたより全然近代的でびっくり。ハラレよりも都会。でも、宿の入り口はやっぱり鉄格子。ナミビアと南アのゲストハウスはきれいでキッチンとか設備も整っててアジアとは大違い。
ウイントフック




翌日からレンタカーを古川君・同い歳の俳優岩崎氏・U氏・私の4人でシェアすることになった。ひとりが期限切れの国際運転免許証を持ってるだけで私も日本の普通の免許証しかなく、正式にOKのものを持っていなかったので心配だが、それでもいけるらしい。ウイントフックは毎日夕方になるとこんな空になった。



舗装道路は最高時速120km/h。140km/hをキープし.ダートも最初は控えていたが、道路幅が広くて直線がずっと続くので120km/hぐらいをキープした。どの車もそれぐらい飛ばしている。
ケープクロス 




ケープクロスにはアザラシがこれでもかと4000頭。親子の姿も数多くみられた。ただ、アザラシはどれもみな爆臭星人で、これだけの数になると爆臭が爆臭を呼んで壮絶なアトミック級の臭い。だが、テレビでしかみられないと思っていたものが実際にみれるのには感激。ナミビアはえらい。



この日は第二の都市(小さい)スワコプムンドに宿泊。スワコプムンドの海岸はリゾートで海が非常にきれいだが、これが異常に冷たい。白人は泳いでいたが、あれは罰ゲームなのでは。
ワルビスベイ




ナミビアにはナクル湖には遠く及ばないが、フラミンゴがいる。行くとこに行けば其れなりに見れるが、面倒くさいのでここワルビスベイで我慢。ワルビスベイからセスリウムまでは延々と砂漠の荒野の中を走る。



200kmぐらい走ったところでやっと変化のある道に出てきた。ところどころに野生のダチョウを発見。この日は宿探しに苦労する。高いホテルかテントサイトしかない。30キロぐらいもどってモーテルを見つけたが、同室のいびき大王U氏が狂い、大声の寝言を連発したために全然眠れず。
セスリウム




そんなこんなで全く眠れず、砂漠は日の出からという鉄則に基づいて早朝に出発。U氏を糾弾すると、「黒人が俺を連れて行こうとするんだよ。やばいよ」との理由での吠える寝言。いい迷惑である。
ナミブ砂漠



入り口のゲートは日の出オープンなので、10台ぐらいの車が待つ。オープン後、中に入っていくといよいよナミブ砂漠が近づいてくる
DUNE45






これが絵葉書なんかによく登場するDUNE45。実際は巨大で、頂上まで登っていくのはかなりしんどい。尾根となる部分を登っていくのだが、幅が狭く、どんどん登る高くて怖くなるので高所恐怖症の人は登れない。



午前中であれば、この風紋が見れるのと、影ができることでそのコントラストが美しいのでナミブ砂漠を見るなら午前中と決まっているが、それ以上に重大な理由があることを後に気づかされることになる。



つぎに、ナミブ砂漠の最奥部のソススフレイに向かう。最後の5キロは4WDしか入れない。ソススフレイは世界最大級の砂丘群が連なるところ。そのなかにぽつねんと小さな湖がある予定であったが、この頃は夏季なので干上がってしまっていた。
ソススフレイ



ここはDUNE45より傾斜角がゆるいため、怖くなかった。古川君の一眼レフで何枚か撮ったが、後に出来た写真を見て自画自賛。というよりも誰が撮っても絵になると思う。






景色に圧倒されてしばらくぼぅっとしていたが、午前10時を過ぎたとたん、砂が熱くて熱くていてられなくなり引き返す。予定より順調にきてるので、フィッシュリバーキャニオンに行くことに。
フィッシュリバーキャニオン
 



キートマンショープに宿泊したが、4人居たため20ドルで三ツ星ホテルに宿泊できた。U氏と誰が同室になるかガチンコじゃんけんで部屋を決まる。



フィッシュリバーキャニオンはグランドキャニオンにつづいて世界第2位の峡谷。やっぱりナミビアはえらい。
キートマンショープ 




レンタカーツアー最後の夜はU氏にシングルの部屋をあてがい一件落着。アフリカの空はきれいと旅行者はみな言うが、こんなきれいな空は見たことがない。このあとはウイントフックに戻ったが、翌日のケープタウン行きのバスが満席で3日ほど足止めを喰らう。
ウイントフック

水津さん達がビクトリアフォールズから到着した。80歳の水津さんにラフティングの感想を聞くと「わしゃ、死ぬかと思うた」。なんでも、水津さん達の乗ったボートは転覆しなかったらしいが、それでは面白くないので、インストラクターの提案でみんな川に飛び込み、ボートのロープに捕まったまま激流を行こうということになった。が、水津さんは「わしゃ、英語がわからんから」ロープをつかまずに川に飛び込み、激流を溺れるままに流されたらしい。一緒だったミツルさんが助けに行ったが、自分のことで精一杯になり、つかまってくる水津さんを振り払ったらしい。80歳の「死ぬかと思うた」みな大爆笑した。