缶コーヒーについて熱く語る2001

<昨年までのまとめ>

・以前までのこくまろ系に代わりすっきり感を強調したきれまろ系の登場(ダイドーのHEAVENなど)。

・コカコーラ社のエンブレムの登場により無糖コーヒー路線では同社が他社を一歩引き離した。

・元祖こくまろのWANDAに新製品を期待する。

 

 以上が昨年の時点で私が述べた概要である。

 さて、今年の新製品であるが、まずNestleのN。これはRiccioの様な高品質を期待していた私にとっては大ハズレであった。完全にジョージアレベルになってしまった。なにが起こったのか、ネスレよ。今までCEO、リッチオといった良心的な製品を世に送り出してきただけに余計に残念である。おそらく、これらの高品質の製品の売れ行きが今ひとつであったがために方針を転換したものと思われるが、リッチオの失敗はサンタマルタの知名度に頼りすぎたことによるCM戦略の失敗である。今やコカコーラやマクドナルドのような莫大な知名度がない限り、質の悪いものは淘汰される時代である。逆に質のよいものは多少値段が高くても消費者に好まれる。(モスバーガーの成功がその好例である。)はっきり言ってNは失敗に終わるだろう。

 続いてボスHG。これは昨年からのいわゆるきれまろ系コーヒーの流れである。レベルはさすがに水準以上を満たしているが、今ひとつパンチ力にかけるのは否めない。これならがっつりこくまろのボス7のほうがよい。

 キリンのストーンオーシャンならぬストーンウオッシュ。これはいい!これもきれまろだが、コーヒーの苦みをうまく抑えた優しい味に仕上がっている。キムタクを起用したCMにも気合いが感じられる。間違いなく今までで最高のFireである。

 しかし、ここでついにWANDAが動いた!!以前よりAT氏が今後の缶コーヒーの課題として、いかに挽きたての香りを実現できるか、ということを挙げていたが、私は正直、無理だろうと思っていた。だが、さすがはWANDA。やってくれた。特にWANDA青。130円とはいえ、間違いなく今までの最高傑作である。ミルクのまろやかさにすっきりとしたコーヒー感、いわゆるきれまろだが、何ともいえない香りがある。「香りまろ」系コーヒーである。また、WANDA黒もエンブレムに匹敵する出来である(あれ、値段は120円だったか?130円?)。金も以前のレベルを維持している。

 さらに、大御所Dydo!ブルーマウンテンカフェオレ。何と牛乳25%!一見ブルーのきれまろ系を思わせるデザインであるが、その実味は超こってりこくまろである。ミルクの濃厚なまろやかさとそれに負けないコーヒー感。賛否両論と思うが、私はかなり好みである。しかも定価120円を実現したのが素晴らしい。最近コンビニの売り場から姿を消してしまったが、こくまろ→きれまろという時代の流行に合わなかったか?

 最後に、エンブレムがやってくれた。ミルク入りの登場だ。期待にたがわぬ素晴らしい出来。ただひとつ残念なのは、セブンイレブン限定発売であるということ!(T_T)水沢にセブンが出来るのはいつになることやら…。(もっとももうあと1年しかいないが)

 

<まとめ>

 今年の缶コーヒー戦線は実に豊作であった。ストーンウォッシュ。ニューWANDA。ブルーマウンテンカフェオレ。エンブレムミルク入り。

その他にもRootsのカフェラッテは量も多くてなかなかの出来だった。今シーズンは缶コーヒーを飲むのが実に楽しかった。

また、フレーバーカフェ路線も実に熱かった(缶コーヒーではなくカップ製品だが)。あまりに種類が多くてここでは書けなかったが、レベルはどれもいまいちであった(安心して飲めるのはマウントレーニエくらい)。質の悪い製品の氾濫は一過性のブームに終わってしまう危険があり、缶コーヒー路線のようなレベルの高い企業間競争を期待する。

 

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